今回はアーリーリタイアから13か月目、2023年5月末時点の金融資産の月次分析結果です。
月次分析も去年末から始めたのですが、だんだんと分析アプローチの形ができつつあると思います。
全ては1つの目的のためです。
ブログでも掲げている「自由で楽しい完全リタイア生活を、心穏やかに過ごす」ためです。
そのために必要な「お金に囚われない心の状態」を作るために、防衛的な運用配分へと最適化し、資産管理方法も標準化してきました。
全て「安心」が根底にあります。
ということで、今回の分析結果がこちらです。
2023年5月末時点の資産推移結果
2023年5末時点の金融資産はリタイア時と比べると100.9%と微増です。
リタイアから13か月が経過し、その間、生活はずっと赤字続きで現預金は減少しつつも、円安と株高といった時価評価額のマジックで、金融資産の総額は全く減っていません。
リタイア時からは対ドルで127円→140円、対ポンドで161円→173円と円安ですからね。
また、4月末からは0.4ポイントの上昇ですが、グラフにしてもまるで誤差でしかありません。
変わらないということは、心としては落ち着きます。
リスク別の推移(青vs黄色vs赤)
棒グラフの「リスク別資産」をみても、4月から今月にかけて変化がありません。
なにしろ、5月は何も売り買いをしていません。
「投資」はミニマムに、単純に「資産運用」で配当金や不動産収入を得るだけです。
4月に、ドル建て社債を購入したので3月と比べると4月は少し青から黄色へお金が回り、構成比が変化しました。
でも4月から今月は動きなしです。
これも、1年かけて、青(現預金)を減らし、黄色(低リスク)や赤(高リスク)に投資をし、リスク別資産割合を理想形にするよう、取り組んできたからです。
それもほぼ完成形になってきました。
ということで、具体的な資産配分(アセットアロケーション)も集計しています。
資産配分(アセットアロケーション)の現状
資産配分(アセットアロケーション)を示す円グラフの通り、一目で「リスクを抑えた”超守りの資産配分”」がバレてしまいます。
赤色(24%)以外の76%が「元本保証」というビビりの姿勢が資産運用に出ています。
本当は「5(青):3(黄):2(赤)」でも良かったのですが、さすがに遊び心がなさすぎるので、「4.5(青):3.1(黄):2.4(赤)」となっています。
向こう数か月で、支払確定済の高リスク投資(東南アジアの不動産投資)の残金を払えば、「4:3:3」になっていく予定です。
現預金の構成比率が多すぎる問題への対処結果
ただ、それでも全体に占める円預金(定期・普通)の割合が26%と大きく「現金を寝かしている」という問題があります。
問題とは、現預金を多く寝かせば寝かすほど、投資に回すお金が減り、投資効率が下がる、ということです。
配当金等の収入を最大化できない機会損失となります。
かといって現預金を投資に回し過ぎて手元資金が少ないと、リタイア生活で不便も出るで、避けなければいけません。
そんな現金保有の最適化をどう実現するか、この1か月で徹底的に考えました。
現金を用途別に4区分にしました。
つまり「生活資金」、「生活防衛資金」、「余裕資金」、「投資用(現金ポジション)資金」)と定め、現預金の用途別の必要額や、投資に回せる上限額も明確にさせました。
その記事の詳細はこちらです。
【金融資産の問題児】”現預金の最適額”をアーリーリタイア用に算出して見えてきた世界
通貨別資産配分の現状
通貨別の資産配分も、理想に近い国際分散になっています。
金融資産に占める割合として、円建が半分、残りが欧米通貨とアジア通貨で、「5:3:2」の配分です。
欧米通貨も元本保証があるので、どちらかといえば為替リスクをどう捉えるかだけです。
外貨ベースの投資が満期を迎える年月は明確なので、その時点で円転で為替損が出るならば、そのまま現地通貨で消費するだけです。(僕の外貨ベースの投資は現地通貨でやってるので満期で強制円転されません)。
「海外のどこで、何に使うか」は、いずれ考えていかないといけない課題です。
この辺りは、以下の記事にも触れています。
【アーリーリタイア1年後の資産状況】エリア/通貨別の分散投資を進める嬉しく悲しい理由
個人バランスシート
また、個人バランスシートも作成しています。
以上の金融資産はバランスシートでは流動資産としてでてくる部分です。
それ以外は、国内外不動産などの固定資産と負債があり、それを含めた「総資産」をアップデートしました。
金融資産を100として、全体をリバランスしています。
バランスシートも先月あたりから作るようにルーティン化し、分析時点での純資産がわかるだけで良しとはしています。
前述の外貨資産の最終処分や、この純資産の最終処分は、いずれ次のステージに入ったら考えないといけない問題です。
当面は数字だけトラッキングしていこうと思っています。
終わりに
ということで、アーリーリタイアから1年以上が経過し、お金の問題を掘り下げ、資産の見える化もできました。
でも、なぜ見える化を追求するのか?
1つは、会社員を辞め、いろいろ変わったからです。
ライフスタイルは根底から変化しました。
僕の生きる軸も「自由で楽しい完全リタイア生活を心穏やかに過ごす」と、会社員時代とは180度変わりました。
それともう1つは、「現預金が減る不安」に向き合う必要があるからだと思います。
今の資産所得(不動産収入や配当金等)に、将来時点で年金等も加わり、そこから月次で黒字化します。
それまでは、「資産を取り崩す」というFIRE生活だからです。
いちいちお金のことを気にして時間を過ごしていては、せっかく得た「自由」が「不自由」になってしまいます。
というための資産の見える化です。
数字で把握でき、漠然としたお金の不安は減りましたが、まだ心からしっくりきていません。
「お金に囚われない生き方」って世界に届くためには、何かが足りなく、どこに疑問があるかも、引き続き考え中です。
と、まだまだ自分のFIRE道は続きます。
明確な回答を出せない状況ですが、こうした分析アプローチや課題感が、少しでも皆さんの気づきやお役に立てれば幸いです。
ランキングも参加してます。参考になったり面白かったり応援して頂けるなら、こちらもポチっとしていただけると励みになります。
↓