【アーリーリタイア1年後の資産状況】エリア/通貨別の分散投資を進める嬉しく悲しい理由

2023-03-27

セミリタイア 投資

t f B! P L

アーリーリタイアから1年も経つと生活のペースも安定してきます。

リタイア前の収支シュミレーションも多くの項目が「想定」から「確定」に変わるので、「不確実性」が減り、財務面も精神面もすっきりとします。

収入側は、退職金も受領し、資産所得のインカムも淡々と続き、将来の年金受給額も大方想定がつきます。

支出側は、社会保険料や各種税金の負担額も明確となりました。ただリタイア生活で旅行や趣味の支出が大きく支出超過です。原因がはっきりしているので不安はありません。

こうしたP/L(損益計算書)の財務環境が見通せたので、ここで自分のB/S(貸借対照表)の現状分析をして、今後10年を見据えた理想のアセットアロケーションを作成中です。

今回は、現役時代とは違う資産運用のアプローチを取る理由や、アセットアロケーションの前提となる国際分散について書いてみます。

50代アーリーリタイアの資産運用アプローチ

50代の独身(離婚)アーリーリタイアともなれば、子供の教育費・養育費も終わりましたし、当然、財産分与はもっと前に終わっています。

今後は大きなライフイベント支出がないというのは、嬉しいような悲しいような、そんな心境です。

という「独身で失うものもない」という立場であり「ライフイベントのない喪失感」から、思い切って資産運用で冒険したら、という考えもあります。

ですが現実は、30代や40代の頃とは違ってかなり守りを重視した「防衛的な資産運用」を取ってます。

またリタイアによって人生設計もはっきりしてきたので「やりたいことに連動した資産運用」というアプローチも取り入れてます。

防衛的な資産運用アプローチの理由

働いていた頃は人的資本(自分自身の労働)が確実に収益を生みました。

アーリーリタイアをしなければ、いまも(定年までの年数)x(年俸)を稼ぐことはできていました。

定年まで雇用は約束されているので、その給与収入は確定分となります。病気をして長期休暇を1年取ってもまるまる給与は貰えるほどです。

そのような安定的な労働収入があったゆえ、20代~40代は投資運用で冒険ができました。

自分の労働という人的資本(安定商品)でリスクヘッジができるので、投資は思い切った冒険ができたのです。

ですが50代で、そんなおいしい世界を捨ててアーリーリタイアをしたので、状況はガラッと変わります。

人的資本は二度と使えない(使う気がない)ので、自分の資産だけが頼りとなります。

それゆえ、資産そのもので安全でバランスのある防衛的な運用をする志向になってしまいました。

でも、これでは寂しいですよね。

やりたいことに連動した資産運用

ということで今練っているのは、自分のやりたいセカンドライフに沿った資産運用アプローチを作ることです。

たしかに50代で独身で、守るものと言えば近所にたむろするネコちゃんぐらいなので(餌をあげる程度ですが)、せっかく身軽なのに防戦一方の資産運用は面白くないとは思います。

ちょっとだけ遊び心をいれています。

具体的には、僕の場合、リタイア生活においては海外旅行や海外プチ移住ほか、国外での投資活動を生活の一部にしたいと思っています。

それゆえエリア/通貨分散で遊びを取り入れています。

エリア/通貨別の分散投資の現状と今後

今の資産には円建資産のほか、海外勤務での現地給で稼いだドル、ポンド、ユーロなどの先進国通貨があります。

あいにく仕事では北米と欧州勤務だったので、アジア方面が自分にとっては生活圏の空洞となっています。

パクチー(タイ)、生春巻き(ベトナム)、チリクラブ(シンガポール)、ナシゴレン(インドネシア・バリ)など、食も文化も生活様式も、実は欧米よりアジア好きなので、リタイア生活でぐっと踏み込みたい地域です。

そこで、これまでの円建てと欧米の先進国通貨建ての配分に、アジア通貨を新興国通貨として取り入れて3極分散を取るようにしています。

コロナ禍の出口が見えた2022年の夏にはアジア(プーケット)の不動産投資(REITがわり)もしたので、その支払いで徐々にアジア通貨が膨らんでいます。

2023年3月段階、新築プレビルドも建設中のなか、かなり現金を支払っているので、通貨ベースで占める比率が既に16%程度になっています。

最終的な支払額を終えると円建が半分、残りが欧米通貨30にアジア通貨20という「5:3:2」の配分となります。

アジア通貨の弱点は、日本円に戻したり日本の銀行に送金することでの源泉税や手数料負担が大きいことです。

物件の運用を開始すれば配当金収益が現地通貨で定期的に発生するので、現地で銀行口座も作って運用しながらプチ移住や旅行で現地通貨を使うことも考えています。

最終的にはこの投資も5~10年で出口を考えています。

エリア/通貨で国際分散する投資意図

前述の通り、セカンドライフの活動と資産運用のエリア/通貨を連携させ「旅行や現地生活において現地通貨を使う」という投資回収効率も大事です。

ですが基本、やはりそのエリア/通貨で国際分散する投資メリットを政治経済・地勢的な面も考慮して検討しました。

今の時代ほど政治経済の混沌期も稀です。

インフレxデフレ、円高x円安の展開シナリオは読めませんし、円建てオンリーの資産防衛をしていても守り切ることができないかもしれません。

向こう2~4年で、中国、ロシア、アメリカ、欧州は引き続きエネルギー問題や覇権、民族分裂の歴史からの揺り戻しで、グローバル経済から自国ファースト政策も続くと思います。

僕の投資したプーケットは、いちはやく脱コロナを志向して観光地として価値復活を進めていました。また、現地を中心に世界地図を思い浮かべれば、欧州や最近好調のインド、成熟国で安泰のオーストラリア、中国なども近く、日本から見えるより地勢的にも有利です。

東アジア(香港・台湾)や欧州方面での火種があっても、欧州やロシア富裕層、東アジアの華僑が移住する際のVISAなど、他のアジア諸国と比べても、国として政策的に柔軟対応をしているので、局地的紛争の受け皿としても。良い投資環境だと思っています。

日本でも震災時、東日本から西日本、九州、沖縄に移住する流れがありました。同じように、これがグローバル規模で起こらないとも言えません。日本だって中国、ロシア、北朝鮮に対面する特異なる立地環境ですからね。

ということで、通貨ベースでの国際分散。ライフスタイル的には嬉しい理由も、世界平和的には悲しい理由(世界情勢のリスク回避)という、国際分散を推進中です。

終わりに

今回はアセットアロケーションといっても通貨別のみ言及しました。

アセット種別をどう取り扱っているかは、次回とします。

いずれにしても、リタイアで仕切り直す「投資や資産運用のアプローチ」は、机上の空論ではなくて、リタイヤ後の人生観や価値観、信念や作戦に基づいて作るのが大事だと思います。

リタイア後は、まずはこうした防衛的な資産運用を直感的に進めてきたので、いま、具体的なポートフォリオレベルで見直し中です。

また機会をみて備忘録的に綴ります。

自己紹介

2022年3末に完全リタイア。FIREの自由で創る”自分らしいセカンドライフ” としてFIRE-Driven Lifestyle Innovationをテーマに、日々の気づきや経験を発信して精神的に豊かなFIREを応援します。
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