去年の3月31日、勤めた会社を退社する瞬間は「これで会社も肩書も全て無くなった」と実感しました。
ホッとしたのですが、僅かに不安がありました。
不安は「自分はこれから何と名乗ればいいのか?」というアイデンティティーがない不安定さです。
名刺もなければ「xxxに勤務の〇〇です」といった紹介は2度とできません。
そんなことで「いつかリタイア後に使う名刺(=FIRE名刺)を作ろう」と密かに思い、頭の片隅に置いていました。
自分のリタイア後のアイデンティティ(自分らしさ)を現すにも「好きなこと」「やりたいこと」を目一杯やらないと、新しい自分は形になってこないと、あれこれ手を出してきました。
そのFIRE名刺について「今なら何を書き込むか?」を考えてみました。
FIRE名刺に入れたくないこと
まず、FIRE名刺で避けたいことがあります。
名刺に書き込む名前の上に「元〇〇」と勤めていた会社名や肩書を書くのはとってもダサくなります。
かといって、そこに六星占術をひっぱりだして「火星人(六星占術)」と書いたら、語呂は良くてもセンスは疑われますネ。
それこそ「こいつ本当に火星人だ!(^_^;)」と思われそうです。
それならば動物占いの判定を使って「大きな志をもったこじか」と書いたなら、「こじか?ばかか?!」と笑ってもらえるかもしれません。
万が一「浮き沈みが激しい黒ヒョウ」だと、ささーっと引かれるでしょう。
ということで結論は「FIRE名刺では名前の上にはタイトルは入れずに、余白に自分を描写する内容を書いて表現する」が良さそうです。
略歴はアリか?
名刺に略歴を入れる方法があります。
主要な勤務略歴、出身大学や専攻などです。
そうした略歴は、他人が名刺に入れていても気にしませんし、会話の糸口になり良いとは思います。
ただ自分としては、リタイアしてからの日々はこれまでの会社人生の延長戦にしたくないので、過去と未来をきちんと切り分けたい気がしています。
僕が入れるべきは、略歴よりもさらっと「出身地や居住経験地」かなと思います。
家庭環境や仕事であちこちに居住したので「同郷ですね!」という話題に広がれば良いと思います。
FIRE名刺に入れたいこと
FIRE名刺の本来の役割は「自分らしさ」という個性を表すことですね。
会社の名刺だと、前任者も後任者も、同じタイトルになるので希少性はありません。
その点、唯一無二となるFIRE名刺は自分らしくて良いのだと思います。
問題はそれをどう表現するかです。
例えば、
・趣味(好きなことや打ち込んでいること)
・それを表す資格
・価値観や人生観
まず、だらだらと趣味を並べるのは「趣味が悪い」というものです!
箇条書きで簡潔にしたいですし、それを現す資格や裏付けがあるといいですね。
価値観や人生観は「好きな言葉」や「尊敬する人物」「夢」などで代替するのが無難そうです。
そろそろFIRE名刺を作るぞ
ということで、ちょっぴりセンスがあって、ウイットもあり、会話のきっかけになるFIRE名刺を考えました。
取った資格(入れたいもの)
リタイア後、あえてサラリーマン時代は絶対に取らない「仕事とは違うジャンル」の資格を取りました。
・夜景観光士
・星空宇宙検定認定-天文宇宙検定士
夜景観光地や星が詳しいからといってロマンチストでもなければ実生活で役にも立ちませんが「あ~、この人は夜行性か?」ぐらいに認識されたら良いのかもしれません。
本当はお酒系として、ビール、日本酒、ワイン(ソムリエほど難しくないもの)があったら良いなと思います。
レジャー系は記載できます。
・一級小型船舶操縦/特定操縦免許
船酔いをしがちなのですが、取ってしまいました。これがあれば24m未満のプレジャーボートで100海里(185.2km)まで航行が可能なので、羽田空港の近くに行って海から飛行機の写真を撮ったり、友達と魚釣りができます。でも、船がありませんが・・。。
本当は海よりも空への憧れがあるので、セスナやらヘリコプターの操縦ができるといいのですけど・・・お金も時間もかかってしまいます。その代わり、ドローンの資格を取ろうとは思っています。
陸上系では、車も好きですがドライブ程度で走り屋ではありません。運転免許証もせっかくアメリカ3州と欧州で取りましたが有効期限切れが大半です。海外の旅行先でレンタカーをするなら国際運転免許証で十分で、場所によっては日本の免許でも借りれますしね。
ということで「陸・海・空」。
いろいろ揃いましたが、まるで「ひとり自衛隊」です。
バツイチで子供も成人した今、守っているのは近所のネコちゃん(餌をあげる)だけなので、何を護衛するのか、資格がオーバースペックかもしれませんが。。
趣味・特技や達成事項
スポーツ系だとサーフィン戦歴(〇〇大会で〇位入賞とか)を書くのも良いかもしれません。が、書ける戦果が僅かです・・。
不器用なので料理教室は行ってるものの、資格としては何もありません。かわりに〇〇調理研究家といった自分の好きなジャンルでネーミングで書いてしまうことも良いかもしれません。
語学系は英語だと当たり前でビジネスっぽくなるので、英語ではない特殊言語を書けば良いかもしれません。
ただし、今どきはアプリのAIツールで自動翻訳・音声再生もできますし、そんなのは愛ちゃん(AIです)に任せた方が良いのかもです。
きっと、登山好きの方だと「登った山」とか具体的に書けて良いのかもしれませんね。それに近いものでいけば、僕は道半ばですが「四国88か所-お遍路中」というのがあります。
父が88ヶ所巡業の掛け軸に残り30か所弱で埋まるところまで納経をしていました。その思いを継いで、四国旅行のついでに残りの納経を巡業して完成さようと思っています。
でも僕は、西ヨーロッパのキリスト教巡礼路であるサンティアゴ巡礼(フランス国境のピレネー山脈からポルトガルまでイベリア半島横断)の巡礼路を旅したいと思っています。
「達成していないこと」なので書きづらいですが「2023年の目標」として書けば良いかもしれません。
入れるのを躊躇する資格や特技
一方でビジネス系、ファイナンス系、IT系などの資格や特技はレジュメっぽくなるので入れるのは悩みどころです。
いまは異業種っぽい交流会やビジネスの集まりに顔を出していませんし、当面、ビジネスを意識したおつきあいを広げたい欲もありません。
アーリーリタイアで、いろいろと欲がなくなりましたが、その1つにビジネス欲、そぎ落ちてしまった気もします。
削ぎ落したといえば、自分の弱点、「1年に1回は大きな落とし物をする」といったマイナス特技があります。
マイナスな特技もFIRE名刺には良いかもしれませんネ。
「コアラより怠惰な生活中」とか「用心深さはミーアキャットに負けません」とか。そんな人とはお友達になりたいです。
終わりに
ということで、リタイア後の「FIRE名刺」。
それを今ならどう作るかを具体的に思い浮かべてみました。
少しばかり自分らしいおバカな「FIRE名刺」を作れる気もして、アーリーリタイア時に感じた不安も解消できそうです。
「FIRE名刺に何が入っているとおもしろいか」といった目線で考えると、自分のやることも思い浮かぶので、「FIRE名刺をどう作るか」と具体的に考えるのは有意義かもしれませんね!
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