最近の就活生の8割は「転勤を望まない」という調査結果をみました。
個人的には、転勤を多く経験しそれが経済的にメリットになっただけでなく、経験的な面がリタイア生活の選択肢を増やすと実感しています。
今回は「転勤で得たことがリタイア後にどう役立つか」を綴ります。
転勤で得られる適応力
まず転勤で得られるものが「適応力」です。
リタイアで得られるメリットの1つは地理的自由です。
会社に縛られないので、もはやどこに住んでも構いません。
リタイア資産に応じてコスパの良い場所であったり、趣味や娯楽に適する場所であったり、人間関係の居心地が良い場所であったりなど選び方も多彩です。
ただ、都心と地方、国内と海外ではかなり「勝手が違う」というもので適応力をなくしては居心地よく住むのも大変だと思います。
僕も15都市(関東圏、関西圏、南米、アメリカ、ヨーロッパ)ほど転々として暮らしたのですが、今思えばリタイア的に良いところ、家族生活に向く場所、娯楽の多さ少なさなど、本当に違いがあると思います。
現役時代の感覚でそうなので、リタイアしてまで無理に住めないといった場所だってあります。
リタイア後に地方デビューとか都会デビューも良いかもしれませんが、せめて旅行で長期滞在するなどしたほうが良いですし、それに勝る経験は「住んだことがある」というものです。
リタイア後の計画への応用
実際にアーリーリタイア前からいずれ海外にプチ移住しようと計画もしていました。
対象として考えていたのがマレーシア、タイ、フィリピン、バリ、オーストラリア、マルタなどです。
もちろん居心地だけでなく、実際に滞在可能な期間であったり方法も重要です。
期間としては数カ月から半年以上の滞在は概ねどの国もVISAの問題がでてきます。
解決方法として、リタイアメントVISAや現地への投資などをしないといけないといったものです。
ただ、そうした問題をクリアーすれば、物価の安い国で節約人生を送りながら現地生活を楽しむといった選択肢だったあります。
「どこでも住める」という柔軟性からいろいろ選択肢が広がるので、若いうちからあちこち住むという経験はリタイア後もずっと引き継がれるものとなります。
転勤での福利厚生と資産形成
また転勤をすると、企業によっては各種手当が支給されます。
そうした福利厚生で得られる経済メリットもかなり大きかったりします。
会社によってその制度も違いがありますが、僕が勤めた会社はわりと制度が充実していて、転勤時の一時金(引越し費用等の負担とは別)もあれば、家族同伴の場合にはさらに付加されます。
滞在先の居住地は社宅だったり借り上げて費用負担されたりと、居住費もほとんどかからなくなりました。
その間、自宅は賃貸に出しておけば不動産ビジネス的なことをしているのと同じです。
FIREをより早く実現することにも役立つちました。
まとめ
転勤経験はリタイア生活とは相性がよいと思います。
転勤で得られる追加資産はリタイアを早く進められるし、またリタイア後の選択肢を広げる事にもなります。
そういう意味では「転勤は生涯リターンの大きい投資」とも思えます。
就活生への調査で転勤に後ろ向きというのは、とにかく機会損失だと思うので、こんな思いを書いてみました。