僕が退職したのが2022年3月31日木曜日。
既に7か月以上が過ぎてしまいましたが、最後の出社日の心境を今でも思い出します。
長いサラリーマン生活での時代変遷を実感
3月中旬に勤務していた欧州から東京に戻りました。
日本では2週間後の退職を待つだけの消化試合はほとんど出社していませんでした。
そうしたなかで最終日を迎え、特に挨拶もありませんがスーツで出勤してみることにしました。
数年ぶりにネクタイを締めると、あらためて時代が変わったと痛感しました。
入社したての頃は誰もがスーツにネクタイで仕事をしていたものです。
それから33年。オフィスのドレスコードはスマートカジュアルです。
オフィスに行くと3月31日だというのに人がまばらです。
リモート勤務が主体であること、そしてコロナによる出社人数制限で少なくなっています。
これも時代変遷を実感するものでした。
こうして、社員証を返却したり誓約書を提出したり、会社制度や退職金関連の事務手続きをしたりで最終日を終えました。
ずっと以前から、退職の日はオフィスの一角から部門全体に退職の挨拶をするだろうと、そんなシーンを想像してきたので、まさかこのような事務的で味気ない日になるとはびっくりでした。
オフィスを出るときに感じたこと
ということで、いよいよ退社にてオフィスの自動ゲートをくぐる瞬間がきました。
「これで自分の会社人生も終わりだ」と思うと複雑な気持ちです。
それは、
・ほっとした気持ち → 50%
・明日から自由で嬉しい気持ち → 30%
・サラリーマンに戻らない寂しさ → 10%
・最後の日なのに事務的すぎてショック → 10%
ミックスした感情を整理するため、ゲートを出たところのロビーの椅子に座り、しばしゲートを出入りする人たちを観察しました。
「あの人もその人も、皆がこの日を迎えるのだろうな・・」と思い佇んでいました。
33年前の入社前夜、なんとも言えない気持ちで過ごしたことを思い出しました。
「明日で楽しい大学生活も終わってしまい退職日までノンストップで働き続けるのか・・」と人生で最も憂鬱な日だったことを覚えています。
そんな始まりだったので余計「大変で辛いことも沢山あったが楽しい会社員人生だった」と感じたことがきっと財産なのでしょう。
仕事を通して、社会のことも、会社組織というものも、人間の本質も、自分のことも、いろいろと垣間見た人生でした。
終わりに
セカンドライフは、こうした会社員時代からの貴重な財産をもとに全力で楽しい日々を過ごしていけるでしょう。
帰り道のオフィス街を抜ける春の風は、少しだけ暖かく感じました。
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