僕が退職したのが2022年3月31日木曜日。
既に7か月以上が過ぎてしまいましたが、最後の出社日の心境を今でも思い出します。
時代の変遷を実感
3月中旬に勤務していた欧州から東京に戻りました。
コロナ禍から先に抜けだた欧州と違って、日本はまだコロナに敏感です。
2週間後の退職を待つだけでほとんど出社しませんでした。
そして最終日を迎え、特に挨拶もありませんがスーツで出勤しました。
数年ぶりにネクタイを締めると時代が変わったと痛感しました。
入社したての頃は誰もがスーツにネクタイで仕事をしていたものです。
時代はいつしかオフィスのドレスコードはスマートカジュアルです。
さて、オフィスに行くと3月31日だというのに人がまばらです。
リモート勤務が主体であること、そしてコロナによる出社人数制限で少ないからです。
こうして、社員証を返却し、誓約書を提出し、会社制度や退職金関連の事務手続きをする最終日を終えました。
退職日はオフィスの一角でお世話になった部門に退職の挨拶をするのは当たり前と思ってずっと生きてきたので、まさかこのような「事務的で味気ない日」になるとはびっくりでした。
オフィスを出るときに感じたこと
帰宅のためオフィスの自動ゲートをくぐる瞬間がきました。
「これで自分の会社人生も終わりだ」と思うと複雑な気持ちです。
それは、
・ほっとした気持ち → 50%
・明日から自由で嬉しい気持ち → 30%
・サラリーマンに戻らない寂しさ → 10%
・最後の日なのに事務的すぎてショック → 10%
複雑な感情を整理するため、ゲートを出たロビーの椅子に座り、しばしゲートを出入りする人たちを観察しました。
「あの人もその人も、皆がこの日を迎えるのだろうな・・」と思い佇みました。
思い返せば入社前夜、なんとも言えない気持ちでした。
「明日で楽しい大学生活も終わり、退職日までノンストップで働き続けるのか・・」と人生で最も憂鬱な日だったのです。
そんな始まりだったので余計「終わってみれば楽しい会社人生だった」と感じるのかもしれません。
仕事を通して、社会も組織も人間の本質的な良い面も悪い面も、自分も、とにかくいろいろみてきた(見えてしまった)人生でした。
終わりに
リタイア後の日々は会社員時代よりは平穏に楽しい日々を過ごしたいと思っています。
オフィス街をゆっくり歩いて帰ってみたのですが(普段は超早歩きでした)、春の風はとても柔らかくてびっくりしたのを覚えています。
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