僕のFIRE生活は、いま資産取り崩し期にあります。生活費に対して資産所得だけでは不足しているからです。
ただし65歳以降は公的年金の受給が始まり、資産所得と合算すれば生活収支は黒字化する見込みです。
つまり今は、黒字化までの移行期であり、本来の定年までのアーリーリタイア期です。
この貴重な期間を、資産の取り崩しへの不安に振り回されることなく、できるだけ穏やかに過ごしたいと考えています。
そのために整理したのが、PLとBSという二つの視点で資産を考える方法です。
今日はこのPLとBSの関係について綴ります。
PLはFIRE生活の現実
PLとはProfit & Loss、つまり生活の収支です。
収入と支出、そしてその差分であるキャッシュフローを表します。
前回の記事で書いた通り、僕の現在の生活収支は
生活費(100%) > 資産所得(76%)= 約24%の赤字キャッシュフロー
という状態です。
この不足分は資産の取り崩しで補っています。
FIRE後の生活費は資産所得で賄えるか?~僕のキャッシュフロー実例
つまり僕のFIRE生活の現実は、生活費の約24%の赤字キャッシュフローが存在することです。
そして重要なのは、この数値が生活という事実から生まれていることです。
市場の評価ではなく、実際の収入と支出から生まれている数字です。
FIRE最大の錯覚
ここで僕が感じたのが、FIREにおける一つの錯覚です。
それは「資産が増えれば安心できる」という考え方です。
確かに資産が増えれば安心感は生まれます。
しかし資産評価額は、市況によって日々変動します。
株価や為替によって増えることもあれば、大きく減ることもあります。
つまり資産額に安心を委ねるほど、精神状態もまた市況の動きに連動してしまいます。
一方で、生活の収支はそれほど大きくは変動しません。
なぜなら僕の資産ポートフォリオから生まれる配当や不動産収入はほとんど変動しませんし、支出も概ね一定です。
つまり僕の赤字キャッシュフロー(生活費の約24%)は明確で不変で、それゆえ重要なのは、その赤字をどの資産で受け止めるのかという設計でした。
BSはその現実を支える資産
ここで登場するのがBS、つまり資産です。
BSは金融資産や不動産など、いま自分が持っているストック資産を表します。
ただし僕は、資産を一つの塊として一律に見ていません。
資産には種別とは違った「役割」を持たせています。
例えば
-
生活の継続性を守る資産(安全資産)
-
精神的な安心を支える資産(安心資産)
-
キャッシュフローの不足を補う資産(取崩し準備金)
-
将来の成長や体験のための資産(自由投資予算)
といった具合です。
つまり資産は効率的に運用するものでありながら、一方で、生活の現実から生まれる不確実性を吸収するためのものだと考えています。
PLとBSの分離と連携
こうして、今の資産取り崩し期間をするアーリーリタイア期で、不安を抱かず、「豊かで満足度の高いFIRE生活」を送るため、PLとBSの役割を次のように整理しています。
PL=生活の現実(キャッシュフロー)
BS=不確実性を吸収する資産設計
つまり、生活の現実はPLで把握し、その現実から生まれる不足や不安をBSで受け止めます。
僕の場合、赤字キャッシュフローは取崩し準備金としてBS側に確保しています。
こうすることで、資産評価額の変動に振り回されることなく、アーリーリタイア期の取崩しを確実に明確にサポートしています。
終わりに
FIREというと資産額ばかりが注目されがちです。
しかし実際のFIRE生活では、
生活の現実(PL)と資産(BS)の全体を活用し、また役割を分けて考えることがとても重要です。
PLは生活の現実を映すもの。BSはその現実から生まれる不確実性を吸収するものです。
この二つを分離しながら連携させると、FIRE生活の精神的安定は大きく高まります。
ランキングも参加してます。参考になる部分がありましたら、ぜひポチっとしていただけると励みになります。

