FIREして4年が経つなかで、僕の資産との向き合い方も少しずつ変わってきました。
FIRE直後は、「日常生活を心底楽しむ」ことを最優先にしていたため、資産管理は極めてシンプルで、毎月、資産総額とその構成、推移をざっと確認する程度でした。
つまり、資産のストック(どれだけ持っているか)を中心に見ていました。
それが最近は、資産(ストック)だけでなく、生活費(支出)と収入(資産所得)のキャッシュフローでも見たいという意識が強まっています。
FIRE界隈では、「生活費<資産所得」を目指す考え方もよく見られるので、キャッシュフローを意識すること自体は珍しい話ではないかもしれません。
ただ、僕の場合は少し違います。
今日は、この視点から「生活費とキャッシュフローの関係」について綴ります。
結論
結論から言うと、現状は「支出 > 収入」の状態です。
生活費に対して、年金等の確定収入と配当・利息などの変動収入で約76%をカバーし、不足分は資産の取り崩しで補っています。
ただし、65歳以降は公的年金等の受給が始まり、「支出 < 収入」となります。生活費に対し、年金等を含む収入が114%となる見込みです。
生活費に対する資産所得の現状
まず、生活費(左側の棒グラフ)ですが、日常を豊かに楽しみたいという思いがあり、サラリーマン時代よりも約20%増えています。
その生活費は目的別に次の2つに分けています。
・基礎生活費:生活を維持するための支出(住居費、食費、光熱費、通信費など)
FIRE後、この「ゆとり費」が増えていきました。
そして資産所得との対比でみると、現状、基礎生活費は確定収入だけでカバーできています。
ここでいう確定収入とは、
-
企業年金
-
個人年金
-
確定給付企業年金(DB)
-
会社の任意年金積立制度
です。
つまり、生きていくための最低限の生活は、すでにこれらの確定収入でカバーできています。
一方で、ゆとり費については事情が少し違います。
確定収入に加えて、配当や利息などの変動収入を加えても、まだ完全にはカバーできていません。
そのため、現在は生活費全体の約25%を資産の取り崩しで補っているという状態です。
これは、FIRE生活において必ずしも珍しい状況ではないと思います。
生活費に対する資産所得の展望(65歳以降)
この構造は、65歳以降に少し変わります。公的年金の受給が始まるからです。
その結果、生活費に対する収入構造は次のようになります。
-
確定収入:89%
-
変動収入:25%
合計すると、生活費に対して114%となり、収支はプラスに転じる見込みです。
つまり、65歳以降は、年金等を含む収入で生活費を賄いながら、なお余裕がある状態になる見込みです。
補足:インフレへの考え方
もちろん、将来の生活費はインフレや税制変更によって増加する可能性があります。
ただ、その場合でも
-
年金等の収入には一定の変動要素がある
-
配当や利息も増加する可能性がある
ため、収入側の増加によってある程度は吸収できると考えています。
それでも対応しきれない大きなインフレが起きた場合は、キャッシュフロー(PL)だけではなく、資産側(BS)でも吸収する設計にしています。
こうした収入を含む資産マップについては、前回の記事で整理しています。
終わりに
今回見てきたのは、生活費に対する収入のカバー率です。これは単なる家計の話ではありません。
自分にとって豊かで自由な生活をまず前提に置き、その生活費を確定収入と変動収入でどこまでカバーできるのかを見る。そのうえで、必要な資産の取り崩し額と出口戦略を考えるためです。
僕の出口戦略はシンプルで、公的年金等が始まるまでを、現在の収入と限定的な資産の取り崩しでブリッジするというものです。
「FIRE→資産取り崩し→資産寿命」というモデルではなく、「FIRE→CF+資産取り崩しでブリッジ→収支(PL)黒字化→資産維持」というモデルです。
そして、その過程で生じる変動は、資産(BS)側の設計で支えます。
次回は、この視点から「FIRE後の資産管理はPLとBSを分けて考えるべき理由」について綴りたいと思います。
ランキングも参加してます。参考になる部分がありましたら、ぜひポチっとしていただけると励みになります。

