FIRE生活4年を迎える今は、サラリーマン時代とは「資産とは何か」という前提が大きく変化しました。
サラリーマンの頃は疑いもなく「資産=お金」であり「金融資産を増やす=成功」という世界観でした。
それがリタイアから4年も経つと、資産の捉え方は「お金」から離れ、より広く捉えるようになってきました。
今日はその変化を総括します。
サラリーマン的資産観(集中投資の時代)
サラリーマン時代からFIRE後のしばらくは、資産とはお金そのものだと認識していました。もちろん、健康や人間関係、好奇心や学びは重要だと思っていましたが、その捉え方も「仕事がうまく回るための手段」という枠を超えることはありませんでした。
それゆえ、資格やスキルは仕事に直結するものを選び、人間関係も職場や家族が中心で、自分の世界を広げるための純粋な投資は、時間的にも心理的にも、すごく限定されていました。
この偏りは、個人の意識の問題というより、構造の問題だったと思います。
サラリーマンという仕組みの中では、仕事という一つの対象への一点集中投資が不可欠で、その結果、他の資産への分散投資は後回しになるのです。
これは、いま振り返れば機会損失とも感じますが、あの集中投資があったからこそFIREに至れたという側面も否定できません。
なので構造的に難しい問題なのです。
FIRE後に見えた「資産の二層構造」
FIRE後、サラリーマン的な評価軸をいったん脇に置き、リタイア生活ならではの楽しい日々を送ろうと試みました。
すると、そこで必要となる資産は当然、金融資産に限らず、様々な資産が必要だとわかります。
またそれら資産は二つの層で構成されるとも気づきました。
一つ目は、人生のインフラとなる資産で、「お金・時間・健康」といったものです。
これらは単体で幸福を生むわけではありませんが、欠けると支障も生じます。
その意味では、電気や水道のように「存在していて当たり前」、「だが失うと致命的」というインフレ資産です。
もう一つは、人生に色・厚み・深みを与える「人間関係・好奇心・体験・知識やスキル」といった循環資産です。
循環資産と呼ぶのは、これらはインフラ資産があるゆえが育ち、またお互いに影響し合いながら循環増殖するからです。
例えば、人とのつながりがあるゆえ新しい体験を生みだすし、体験が好奇心を刺激して、学びへとつながります。こうした次の行動を呼びおこす相互影響なる循環があります。
集中投資から循環を生む分散運用へ
この視点に立つと、FIRE後の資産運用は「お金を増やす・減らさない」という話だけではなくなります。
お金・時間・健康というインフラ資産は拡張よりは維持を重視していますし、その一方で、人間関係、好奇心、体験、知識やスキルといった上位レイヤーの資産は、意識的に磨き、回転率を高めていくことを心がけています。
例えば、リタイア後、友人が持っている船で釣りにいくため、自分も船舶一級の資格を取ったり、料理教室に通って魚を捌くスキルをつけたり、実際、釣った魚をすぐに料理するという体験となったりです。人間関係をきっかけにさまざまなジャンル(スポーツ、旅等々・・)でこうした循環が生まれます。
こうした循環が日々の生活での色どりとなって定着するゆえ、リタイアから4年も経つと、「資産を最大化する人生」から「循環させ続ける人生」へ転換したといった変化を感じます。
終わりに
リタイア生活を楽しく過ごしていくうえで、「資産」の前提はサラリーマンの頃とは変化しました。
お金という資産だけではなく、様々な資産(インフラ資産や循環資産)がリタイア生活での日々の色どりを創造しています。
「お金・時間・健康」という基盤は枯らさず、そこから生まれる「人間関係・好奇心、体験、スキルや知識獲得」の資産は次々と循環させる。
これがFIRE生活の4年目で到達した「新たな資産観」です。
この全体感をもとに、リタイア生活における資産運用(循環)ポリシーや、個々の資産形成方針も固まったので、今後、の個別論で綴りたいと思います。
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