アーリーリタイア後の変化~2つの支出モノサシが消失

2026-01-29

アーリーリタイア生活 お金

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アーリーリタイアから4年が経過したいま、お金を使うときの判断軸が、サラリーマン時代とは根本的に変わっていることに気づきました。

それは単なる気分や贅沢志向への変化ではなく、「何を最大化しようとしているのか」という評価関数そのものが変わった感覚です。

今日はこの判断軸の変貌について綴ります。

サラリーマン時代の支出判断~資産最大化

サラリーマン時代、僕のお金の使い方には明確な物差しがありました。

1つは「労働換算」です。10万円の支出に対して、「これは時給〇〇円の自分が何時間働く価値があるのか」と考える方法でした。

もう1つは「将来価値換算」です。そのお金を5%で運用した場合、将来いくらになるかを想定し、「将来の価値を捨てるほどの意味がある支出か?」と自問する方法です。

5%で複利運用すれば15年後には2倍(20万円)です。なので「将来の20万を捨てるだけの価値があるか?」と考えます。

この2つの思考は資産形成期において極めて有効な規律でした。

無駄遣いを排除し、貯蓄率を高め、最短距離で資産を大きく築く。そのための防衛システムとして、無駄な支出を防ぐ防衛システムのようなものです

リタイア後に訪れたモノサシの「消失」

ところが、リタイア生活に入ってからいつのまにか、これらの物差しを使わなくなっていることに気づきました。

労働をしていない状態では、労働換算は現実味を失います。また、将来価値換算も、「将来さらにお金を増やしたい」という動機が薄れるにつれて、判断材料としての存在感を失っていきました。

これは浪費に走ったという話ではありません。

むしろ、これまで前提としていた評価基準が、静かに役割を終えたという感覚に近いものです。

資産最大化から時間最大活用へ~評価関数の書き換え

いまの僕の支出判断の中心にあるのは、「このお金で、残された健康な時間をどれだけ豊かにできるか」という問いです。

15年後に2倍になるかどうかよりも、健康寿命として残された20年弱を、どんな体験や余白で満たせるか。

この問いを前にすると、お金はもはや「増やす対象」ではなく、「時間の質をどう編集するか」という役割へと自然に変わっていきました。

時間は、お金と違って不可逆です。

お金は時間をかければ増やせますが、時間は使えば確実に減っていく。この当たり前の事実を、リタイア後は否応なく突きつけられます。

だからこそ、将来のお金をどれだけ増やせるかよりも、「いま」という時間の現在価値をどう評価するかが、支出判断の核心になりました。

終わりに

リタイア後には「お金を有効に使うべきだ」という言葉がよく語られます。

しかし、その実践は意外と曖昧です。

「旅行予算を2倍にした」とか「外食の単価を上げた」といったルール変更だけでは、単に財布の紐が緩んだだけで、本質的な変化とは言えません。

本当に大事なのは、支出そのものではなく、支出を評価する物差しがどう変わったかです。

労働換算や将来価値換算を自然と使わなくなった自分を振り返り、ようやく僕も「資産を最大化し続けなければならない」という呪縛から、リタイア後の自分は解放されつつあるのだと感じています。


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自己紹介

2022年3末に完全リタイア。FIREの自由で創る”自分らしいセカンドライフ” としてFIRE-Driven Lifestyle Innovationをテーマに、日々の気づきや経験を発信して精神的に豊かなFIREを応援します。
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