【FIRE後の習慣】気の合う人とだけつきあうのを辞めると・・

2025-08-25

アーリーリタイア生活

t f B! P L

先日、ある記事で「やめたらストレスから解放された4つの習慣」を目にしました。

驚いたのはコメント欄の厳しい意見です。

記事にある「4つのやめた習慣」というのは、「気の合う人とだけ会うのを辞めた」、「他人との比較」、「TODOリスト」、「未来への不安」、どれも僕には納得できるものでした。

それに対し「ただの放浪者だろ」、「楽になったというより後先を考えなくなっただけ」といった批判がありました。

今回、「”気の合う人とだけつきあう”を捨てる」に絞って、私見を綴ります。

記事の概要

4つの習慣をやめたという記事はこちらです。

50代で「やめたらラクになった」習慣4つ。TODOリストがストレスだった

その1つが「気の合う人とだけ会うことをやめた」というもので、次の通り記載されてします。

年齢を重ねて「価値観が凝り固まった人」にならないよう、気の合う相手だけでなく、さまざまなタイプの人と交流するようになったそう。「違う価値観をもった人の気持ちも想像できる自分になりたい。仕事や趣味、学びの場でも、積極的に話しかけるようにしています」

僕からみると、これは「自分を縛る習慣を手放す」という良い例にしか思えません。

「気の合う人とだけつきあう」をどう捉えるか

人間関係という切り口でいえば、FIREをすると「会社員時代の人間関係から解放される」という変化が起きます。

上下関係、部署内の役割、評価を意識した付き合いから離れ、ようやくFIRE後は「気の合う人とだけつきあえばいい」という考えに至る人も多いと思います。

僕自身も、心地よい人間関係だけで日々を過ごすのは、ストレスが減り、精神的にも安定すると思います。

ですが一方で、FIRE後だからこそ、あえて「気の合う人だけ」とは限定しすぎない人間関係が良いのではと思うようになりました。

会社員時代の人間関係の特徴

会社員時代の人間関係は、基本的に縦型の組織構造に縛られています。

上司と部下、役職と年次、成果と評価。この構造の中では、価値観が違うように見えても、同じ会社カルチャーや共通の評価軸に支配されていることも多いと思います。

つまり、違うようでいて実は似た視点を持った人間関係だったといえます。

そのため「気が合わない人ともう関わらなくて済む」というFIRE後の実感は、組織的な枠組みによって狭められていた人間関係から解放されたに過ぎないと思えます。

FIRE後に必要な横の広がり

そしてFIRE後は、そうした組織に縛られず、自分の時間と選択権を持てます。

人間関係についても、その自由を活かして選択できるわけですが、その際に「気が合う人」だけにつきあいを限定するのは、むしろ可能性を狭めるリスクになりえると思います。

価値観の異なる人、異業種や異世代、あるいは全く異なる生活スタイルの人と接すると、自分がこれまで気づけなかった視点を得られることは言うまでもありません。

「気の合わなさ」がもたらす気づき

もちろん、気が合わないと感じる相手と会話するのはとても面倒です。

ですが、面倒であっても、その気が合わない相手と会話することで感じる「違和感」が自分の考え方や視点を相対的に浮きだたせる機会となります。

相手を受け入れる必要はありませんし、ただ、異なる考え方に触れることで、自分の判断基準や世界の見方に深みが増せば「損はない」という立ち位置で僕は捉えています。

異なる価値観の人を「極度に拒絶せず、極度に迎合しない」という固定しない自在な立ち位置にいることが、人間関係の自由さを維持しながら視点が広がるメリットを得られると思っています。

終わりに

「気の合う人とだけつきあう」という考えは、FIRE後の心地よさを支える重要な要素です。

でも同時に、そうした人間関係の断捨離は、嫌な関係だけを捨てさったようでいて、自分が狭い世界に閉じ込められる危険もあります。

なので、会社という縦型組織から解放されたFIRE生活では、横に広がる関係性を、無理せず、ストレスをためず、広げれば良いと僕は思っています。

FIRE生活も4年目となると、FIRE当初の「嫌な人間関係は断捨離だ、ストレスない関係を作る」という状態から少し変化し、「多少気の合わないという人間関係も広げてみる」という発展段階にいつの間にか来ています。

違った考えの人ともつきあって、無理なら距離を自在に取ればよい・・という「自由」の上の人間関係が今はベストに感じています。


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自己紹介

2022年3末に完全リタイア。FIREの自由で創る”自分らしいセカンドライフ” としてFIRE-Driven Lifestyle Innovationをテーマに、日々の気づきや経験を発信して精神的に豊かなFIREを応援します。
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