なぜ人は歳をとるほど「孤独」を欲するか?~FIREに向く性格は後天的に育つ

2025-05-12

アーリーリタイア生活

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歳を重ねるほどに、「孤独」・・いわゆる「ひとり時間」が心地よくなってきました。

この感覚には、同世代の友人たちも大いに共感してくれます。

学生時代から社会人初期にかけて、むしろ自分は「群れるのが好きなタイプ」でした。

予定が埋まっていないと不安で、飲み会や遊び、旅行も、できる限り誰かと一緒に過ごす方が「楽しい」と思っていたのです。

これは「ひとりでいる=仲間外れ=ネガティブなこと」と思い込んでいて、ひとりでいる自分を「イケてない存在」、「周囲に受け入れられていない」と、嫌だった気がします。

それが今では「ひとりの時間こそ豊かな時間だ」と「孤独」を心地よく感じるようになっていて、FIREとも相性の良さを感じます。

今日は年齢とともに「孤独」が良いと思う感覚について綴ります。

社会との「つながりの疲れ」が生んだ変化

社会人として10年ほど経った頃、会社という組織での人間関係に少しずつ違和感を持ち始めました。

若手時代は勢いとノリで人間関係も楽しくやっていましたが、ある程度の年次を重ねると、上司と部下、社外との調整役という中間的な立場に立つことが増え、人との距離感や思惑を気にする場面も多くなっていきました。

評価、チームの雰囲気、目標管理、イベントの企画・・常に誰かと「つながっている状態」が次第に負担に感じるようになりました。

そんな中で迎えた休日の「ひとり時間」は、何より心落ち着くものに感じました。

もちろん、気の合う仲間との時間は好きでしたが、週末まで仕事関係の人と会うことはストレスだと感じるようになりました。

「孤独」と「孤立」の違いに気づく

かつては、「仲間がいない=孤独=寂しいこと」と思っていましたが、年齢とともにそのイメージは大きく変わりました。

むしろ今は「孤独」は自然で心地よく、そしてFIRE後の生活とも相性がいいと感じています。

理由は明確で、「孤独」と「孤立」はまったく違うとようやく区別できるようになったからです。

孤独とは、「他人に振り回されず、自分のペースで過ごせる静かな時間」のことで、信頼や承認のベースとなる人間関係があれば、たとえ一人でいたとしても、まったく問題ありません。

一方、孤立とは、周囲に信頼関係もなく、自分の存在が他者から無視されているように感じる状態です。寂しさや不安、空虚さが含まれ、誰かといたからといって感じないものでもありません。少しばかり僕が家庭生活で失敗を経験したことから、その痛みを学んだことでもありますが・・。

FIREは「孤独を楽しめる人」に向いている

年齢を重ねる中で、人との信頼や承認の経験も自然に積み上げてくると、積極的に「ひとり」を選べるようになります。

そうなると、孤独は単なる「誰かがいない時間」ではなく、「自分の考えを静かに整理する時間」や「人間関係のストレスから解放される時間」へ変わっていきます。

FIREによって「自由時間」が沢山生まれましたが、孤独をつらいと思ったことは一度もなく、むしろ、日々の豊かさを支えています。

これは、年齢とともに社会的欲求が落ち着いてくることとも無関係ではありません。

「誰かに認められたい」という思いから、FIRE後はすっかり「自分がどう心地よく生きられるか」がより大事となりました。

その結果として、「ひとりの時間」も豊かに感じるのです。

終わりに

「孤独を好む」という感覚は、もともとの性格ではなく、歳を重ね、経験を積むなかで少しずつ育ってきた感覚だと、僕のケースでははっきり言えます。それは周囲の友人も同じ感覚だと賛同しています。

そしてそれは、FIREという自由なライフスタイルにおいて、欠かせない内面的な土台にもなっています。

孤独を恐れるより、信頼や安心のベースがある中で、それを楽しむ。

そんな「質の高い孤独」を選んで過ごせるFIRE生活は、他人に頼らずとも豊かで充実していくのも自然なものだと感じます。

もし僕よりもっと若い読者の方で、群れるよりひとりの時間が少しずつ心地よく思えてきたなら、それはFIRE向きの性格がご自身のなかに静かに育ちはじめているのかもしれませんね。


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自己紹介

2022年3末に完全リタイア。FIREの自由で創る”自分らしいセカンドライフ” としてFIRE-Driven Lifestyle Innovationをテーマに、日々の気づきや経験を発信して精神的に豊かなFIREを応援します。
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