FIRE後のいま、僕が実践している「FIRE生活での節約」は、現役時代にはできなかった方法です。
それは「スケジュールの柔軟性と手間」を活用して生活費を下げることです。
その対象は、2024年の家計支出で「支出先トップ」となっていた「旅費(25%)」に対して実施しています。
今日はその理由や方法などを綴ります。
節約の基本方針-労力
FIRE後は時間が多くあるからと、無尽蔵に時間を使い節約行動を取り過ぎるのは、本末転倒だと思います。
もちろん、「節約が趣味」というのなら良いと思います。
でも僕にとって、例えば10個200円の卵パックを買うため、遠くのスーパーに行くより、240円で良いので、いきつけのスーパーで買います。
こうした時間は、スーパーを巡って得られるリターンより、旅行を上手に調整し、数千円~万単位の出費をコントロールする方が、節約効率も満足度も高いからです。
とういことで、いかに旅費を抑えるかは、僕の集中して取り組む分野です(その意味では、僕も節約が趣味なのかも?とも思いますが)。
そして結論は、FIRE後の生活で旅費を最適化するには、「自分のスケジュールを柔軟に調整できること」、「手間をかけて予約対応・変更できること」が、大きいと感じます。
旅費のコスト構造
僕の旅費として大きなウエイトを占めるのは、航空券代、ホテル代、レンタカー代です。
これらはある種、「コモディティ」です。
手に入れるサービスは変わらない(同じ飛行機、ホテル、レンタカー)が、それを予約するルートやタイミングで値段が違うだけ(*)です。
*厳密には購買ルートで同じものでも、上級会員として特別サービスが付属する違いはありうる
なので、ルートとタイミングがかなり大事ということで、僕は複数のアプローチを持って対応しています。
JALで航空券を手配する場合
僕はエアラインはJALばかりなので、節約のルートとタイミングというのは、「JAL公式サイトでなるべく安く早く予約する」をします。
ルートとしてなぜJALのサイトにするかというと、他の予約サイトで航空券を取っても座席指定が面倒だったり、キャンセル条件が不利だったり、予約変更での対応や手続きが面倒だからです。
タイミングとしては、最近は毎月やるようになった「タイムセール」を使って、2~3ヶ月先の国内線を片道1万円以下で予約します。
なお、予約したらそれっきりです。なぜなら出発直前だからといって値段は安くなりませんし、それどころかとても高額になるばかりです。
ただ問題は、こうしたキャンペーンのチケットは、出発が平日であったり、時間帯が早朝や夕方だったりと、一般的には使いにくい条件がつきものです。
そここそ、スケジュールを自由に組めるFIRE生活なら、こうした安い日程・時間に合わせられる強味がでるのです。
FIRE前は、高騰する週末や連休でのチケット手配だったので、今の最も安い往復の組み合わせとなるようスケジュールを組むことで、航空券代はグッと抑えられます。
ホテルを手配する場合~「早割」か「直前割」
ホテルはある外資ブランドのクレジットカードのメンバーゆえ、いろいろ特典はあるのですが、実際はほとんど使いません。
各旅行先で、評判の良いお値打ちなホテルに滞在する方を優先するからです。
なので、ホテル予約のルートとしては、一休、楽天、AGODAなどの複数の旅行サイト(時にホテルの公式サイト)で個別に予約します。
タイミングとしては、旅行サイトのキャンペーン期間で、早割(45日とか60日)で確保します。
すると、早割+キャンペーン値引きなどで安くなるからです。
なお、予約後は航空券のように放置しません。
というのは、滞在先がそもそも混雑しておらず、滞在ホテルも直前に部屋の空きが沢山ある場合は、そんな空室を埋めるために直前に価格が下がることもあるのです。
つまり直前割みたいなものです。
多少手間がかかりますが、もし予約していたホテルの同じ部屋が、予約時より更に値段が大きく安いと、面倒ではあるのですが、直前で出た割引価格で取り直すこともあります。
他のホテルに移ると、予約していた(キャンセルした)部屋が空きになってホテルに迷惑もかかるので配慮しないといけませんが。
FIRE前は時間がなくて高値掴みもしていましたが、FIRE後はこうした手間によって節約ができています。
終わりに
以上、FIRE後は最も生活費のかかっている「旅行」に集中し、
・飛行機はキャンペーンで早めにとりその後は放置(価格は上がる一方だから)する
・ホテルは需給みあいで直前でも価格変動があるので、早めにとりつつ手間をかけて安値であれば予約し直す、
をします。
FIRE後の時間的な自由は、単に「ゆったりできる」というだけではありません。
こうした、お金の使い方を工夫する余裕を生み出したり、スケジュールの柔軟性や手間をかけて節約力を発揮するなど、実践的な価値があります。
これがFIRE後には可能となる「節約力」です。
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