FIRE後のモチベーションと聞くと、「何かを達成するための意欲」と考えがちですが、実際にFIREから3年経過して感じるのは、それとは少し違う感覚です。
モチベーションは、日々をスムーズに生きるための「エネルギー」のようなもので、サラリーマンの頃にあった「目標達成のための意欲」ではありません。
モチベーションが高いと、次のような状態になります。
・「やりたいことがいろいろ思い浮かぶ」(新しいことへの興味が湧きやすい)
・「やりたくないことも極端に拒絶しない」(嫌なことも必要なら受け入れられる)
・「身の回りが整理され、頭の中もクリア」(気持ちよく毎日を過ごせる)
FIRE3年目の今、自分のモチベーションはこの状態を自然と維持できていると気づきました。
サラリーマン時代とFIRE後のモチベーションの違い
振り返ると、FIRE前後でモチベーションの質が大きく変わっています。
サラリーマン時代のモチベーション(外発的動機)
・「仕事を終えれば週末がくる」
・「義務を果たせば休める」
会社のルールやスケジュールに左右されたモチベーションが中心でした。
FIRE直後のモチベーション(解放感)
・「もう働かなくていい!」という自由となった喜び
・目新しい生活へのワクワク感
ですがこの解放感も、外発的動機であって、サラリーマンの頃と本質は同じかもしれません。いわゆる「金曜日の夜が嬉しい」というものに近いからです。
FIRE3年後のモチベーション(内発的動機)
・「何をするか?」より「どう過ごすか?」が大切になった
・健康が土台となり、自然と好奇心や達成感が生まれる
・目標を置かなくても、日々を楽しめるようになった
FIRE3年経つと、外的な変化(解放感)ではなく、内的な変化(自分自身の充実感)こそがモチベーションの源になっていると感じます。
なぜFIRE後もモチベーションが高く保てるのか?
FIRE後に「何をするか?」を決めていなくても、自然とやる気が湧く理由は、次の3つの要素がバランスよく整っているからだと感じます。
① 健康で活力がある
・体調が良いと、自然と「何かをしたい」と思える
・疲れがないから、頭の中もクリアになり、スムーズに行動できる
② 好奇心が刺激され続けている
・「新しいことを学びたい」「知らない世界を体験したい」という気持ちが行動の原動力
・「やるべきこと」ではなく「やりたいこと」が自然に浮かぶ
③ 達成感が日々の充実感につながる
・何かを成し遂げるというより、「少しずつ成長している感覚」がある
・無理に計画を立てなくても、「これをやってみたい」という気持ちが湧く
この3つの要素が整っていると、「やる気を出さなければ」と努力しなくても、日々をスムーズに生きられる状態が続くのです。
終わりに
以上、FIREから3年後のモチベーションは「何かを頑張るエネルギー」ではなく「日々を気持ちよく過ごす力」 に近いものへ変化しました。
これは、FIRE後に健康度が高まったことが土台にあり、心身のエネルギーが自然に生まれるからです。
サラリーマンの頃のように「さあ今日も仕事だ!」と無理に気合をいれたり、「目標達成に向けてがんばるぞ」と叱咤せずとも自然にやりたいことが出てくるし、面倒な家事だってやりたくないと拒絶しません。
結果、身の回りが整理され、頭の中もクリアになり、居心地が良いのだと思います。
なお、FIRE後に「やる気がなくなった」という人もいるとは思います。
それはもしかしたら「何かしなくては!」とか「モチベーションを維持しなければ!」といった焦りがあったり、健康習慣が不足していることもあるかもしれません。
FIRE→解放感→健康習慣→モチベーションというサイクルをトライするのも良いかもしれません。
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