2025年1月末時点の資産状況です。
今回、資産は2つの角度から分析します。
それは、①金融資産と②純資産(金融資産+不動産評価額-借入金)です。
この管理指標をトラッキングする狙いは以前の記事の通りです。
金融資産の推移
金融資産は、現預金、株式、債券、年金保険等の資産総額で、不動産を含んでいません。
成長性
金融資産はリタイア時点からほぼ横ばいで104.8%となっています。横ばいとなったのは支出(キャッシュアウト)とほぼ同額で金融資産が増えたからです。
その増加は必ずしもキャッシュイン(配当金や不動産収入)ではなく時価評価額のアップ分(株価上昇、円安による外貨建て資産の評価増)によるものが大きいです。
つまり、経済情勢が変化するといとも簡単に目減りするリスクはあります。
前月からの推移
前月は105.4%(過去最高値)から今回は104.8%へ0.6%のダウンです。
前月比較でいけば、株価はほぼ横ばいながら為替が円高となって外貨資産が目減りしました。
ドルは -1.49/ドル(156.16 → 154.67)、ポンドは -3.93/ポンド(195.96 → 192.03)の影響があったためです。
リスク資産の構成推移
金融資産はリスク度合いで3区分に表示しています。
リタイア時点、青色(リスクの低い安全資産;現金等)が大半で、これを徐々にリスクの高い赤色(株式、投資信託、新NISA、不動産)や黄色(社債などの安全運用等)に替えてきました。その構成は次の通りです。
金融資産のポートフォリオ
2025年1月末時点の金融資産の構成別のスナップショットです。
通貨別(円グラフ左)
通貨配分は特にリバランスをせずにずっと一定の比率を保っています。
円:外貨の比率は「5:5」で、また3通貨種別(円、欧米通貨、新興国通貨)で分けるとおよそ5:3:2です。
資産種別(円グラフ右)
資産種別として7つに区分しています。
低リスク(青):①円建の現預金、②円建の債券等:=35%
中リスク(オレンジ):③外貨預金、④外貨建て債券・年金=32%
高リスク(赤):⑤株式、⑥海外不動産、⑦コモディティ=33%
とほぼ均等です。
純資産
なお、金融資産に不動産の実質価値(青色)を加えた純資産ベース(*)では次の通りです。
純資産ベースではリタイア時点の121.4%となっていて、これは前月よりも0.6%上昇しています。
*純資産=金融資産+不動産時価評価額-借入金
終わりに
以上、金融資産と純資産の分析をしました。
資産はその時価評価で上下するので、この資産分析は資産構成や推移をもってポートフォリオや配分の妥当性を検証するのには役立ちます。
ですがリタイア生活のより大きな課題は、キャッシュイン(資産所得等)とキャッシュアウト(生活費)で収支がどうであるかで、「資産所得>生活費」とならないと資産を取り崩すばかりとなります。
近々に資産所得と生活費の収支状況と、今後の見通しを分析しようと考えています。
以上、この分析が気づきやお役に立つことがあれば幸いです。