FIREすると「昔の友人と話が合わなくなる」といった主張をする人がいます。
ですが僕はこの主張に疑問を感じます。
FIREをすると自分のライフスタイルや考え方に少なからず変化が起こります。
そうした変化が起こることで昔の友人との関係で「話が合わなくなる」といったマイナス作用があるとの主張ですが、僕はそれはむしろプラスになると思っています。
ちなみに変化は4つの側面があって、①ライフスタイル、②経済観念、③価値観や興味関心、④時間の使い方、といったものです。
今日はこの「FIREすると友人と話が合わなくなるのは本当か?」を変化の側面に沿って考察していきます。
FIREによる自分の変化
FIREをしてから自分自身が変わった点として前述の通り、①ライフスタイル、②経済観念、③価値観や興味関心、④時間の使い方、があります。
具体的に綴ります。
ライフスタイル
僕自身、FIREによって仕事やキャリアといったレールからは外れ、全く新しいライフスタイルを送っています。
一方で昔ながらの友人は、基本、生活の中心は仕事です。
仕事をせずにセカンドライフを送る自分とは共通点は少なります。
ですがライフスタイルにおける違いというのはお互いの個性みたいなものです。
FIREしようがサラリーマンをしていようが、程度の差はあれ置かれる状況だって変化はします。
それゆえ、お互いの個性の違うライフスタイルの話題や変化など情報交換をすることができるわけです。
ライフスタイルが共通していなければ会話が成立しないわけではありません。
経済観念
僕の場合はリタイア前後で同じ生活レベルを維持しています。
旅行や食事など、使う時は思い切ってお金を使うようにはなりましたが、経済観念そのものは変わりません。
もしリタイアをきっかけに極端に節約するとか浪費するといった経済観念の変化があると、例えば食事をするにも、お互いが心地良いと思う予算や金銭感覚がこれまでとは違ってきたりするのかもしれません。
僕は昔ながらの節約もすれば豪華に食事に行くこともより増えたので、友人に合わせて付き合える幅はむしろ広がっていると思います。
そもそも付き合いの場がどうこう~と、友人と話が合う合わない~は別問題でもありますが。
価値観や興味関心
リタイア後は全ての時間を自分の趣味や興味関心のあることに費やすようになります。
僕の場合はFIRE生活の重要な基盤になる「健康、お金」にはしっかり向き合いますし、また趣味の旅行、興味のある学問や習い事などを新たにするようになります。
なのでサラリーマンよりも守備範囲は広くなります(仕事時間を全部自分のために使うので当たり前ですが・・)。
こうした広がりも自分は話題として出せるようになるわけですし、友人が興味を持つジャンルや趣味などで自分が経験していないことも参考になるわけで、FIREによって話が合わなくなるものではありません。
時間の使い方
FIREによって時間の使い方の自由度が広がります。
一方でサラリーマンをしている友人は働く時間を取られるので、時間の使い方には制限があります。
こうした生活リズムの違いが生まれるからと言って、昔からの友人と話が合わなくなるものではありません。
それどころか自分の時間に融通が利くわけで、より時間を合わせやすく会う頻度が増えたりもします。
FIREによる自分の変化の結論
以上、FIREをした自分自身の変化として、
①ライフスタイル、
②経済観念、
③価値観や興味関心、
④時間の使い方、
が生じたところで、本質的に昔の友人と話が合わなくなることはありません。
FIREをする側の世界は広がる
一方で、昔の友人との関係そのものは変わらなくても、FIREをした自分側は世界が広がります。
新しい趣味やコミュニティに参加して異なる価値観や興味を持った人と接する機会は増えますし、これによって、昔の友人とは異なる話題や興味を持つようになります。
昔の友人と話が合わなくなるというよりも、自分がより広くつきあいが広がることで、相対的に友人との時間が減るというのはあるのかもしれません。
*僕はさほど変化はありませんが。
終わりに
以上のことから「昔の友人と話が合わなくなるといったことはない」というのが僕の意見です。
また、昔の友人とは共通する経験や思い出があり、いくら自分がFIREで生活や考え方に変化が起きても気心しれた昔からの友人は大切であることは変わりません。
それゆえ定期的に交流しそんな時間を大切にしています。
なお、FIRE後にライフスタイル、価値観、興味関心が変化することはそれまでの自分が持っていたそれの上に地層のように形成される気がします。
昔の価値観を忘れ去るより、昔の価値観も肯定しながら新しい価値観をその上に乗せる感じです。
なので「昔の友人と話が合わない」というケースは、昔の価値観を捨ててしまって地層には存在しない状態とも思えますし、あるいは相手が自分のFIREに嫉妬したりするとで話がぎくしゃくすることから起こるのかもしれませんね。
僕は地層が積み重なっているので昔の友人と話が合わなくなったり認め合えなくなったりせずに友人関係は維持しています。
こう考えると「昔の友人と話が合わない」というFIREのマイナス面はなく、昔の友人と交流の質も量も増えるという「FIREのプラス面」だと捉えています。
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