リタイア後の生活に必要な所要額を貯蓄したとして、それでも働き続けるか否かは意見が分かれます。
大きくは、
①すぐに辞める人、
②それでもずっと働き続ける人、
がいる一方で、僕は、
③働くところまで働いたらさっと辞める人、
というものに該当します。
アーリーリタイアに直行しなかった心境を綴ります。
経済的理由では働いていなかった
FIREの所要額が貯まっても働き続けた理由は「お金のためだけに働いていなかった」ということにつきます。
もちろん働き続ければ「よりお金がより貯まる」とは思いました。
それによって老後の経済的な安全性も更に高まれば、リタイア後に好きなことにお金を使う自由度も高まります。
でもそれが理由ではありませんし、お金があれば贅沢できるといったものでもありません。
経済的理由で働かない5つの理由
そこで、お金以外の目的で働くことの理由を考えたところ、次の5つの項目となりました。
5つとは、①社会的属性、②自己実現(挑戦や目標)、③社会貢献、④人間関係(帰属意識)、⑤勤務習慣(働くルーティン)、とします。
このうち、②自己実現が自分に当てはまる理由です。
社会的属性
社会的属性とは会社の看板や肩書といった「会社に勤めることで得ているアイデンティティ」です。
僕はこうしたアイデンティティを失いたくないために働いていたわけではないので、これは該当しません。
自己実現(挑戦や目標)
自己実現とは、仕事を通じて何かを達成しようと目標を持ったりそれに挑戦することです。
僕にとってこれは重要で、経済的にFIRE所要額を稼いだからといって、それまで仕事でずっと目指していた目標を道半ばで断念したり、その挑戦を取り下げることはできませんでした。
自己実現とか目標とかいうと大げさですが、要は中途半端で投げ出してしまったら後悔しそうだと思ったのです。
それが働き続けた大きな理由です。
社会貢献
社会貢献は会社を通じて社会に役立つことです。
僕の場合、社会貢献は会社を辞めても違う形でできると思っていたので、これが理由に会社を辞めれなかったわけではありません。
人間関係(帰属意識)
会社における人間関係を失いたくないためにリタイアしたくないといった会社への帰属意識を持つ人もいます。
僕についてはまるでこれには該当しません。
会社での人間関係は悪くはありませんでしたが、そこにすがっていたものではありません。
勤務習慣(働くことのルーティン)
仕事をすることで通勤や定時出社などの日々の習慣を維持したいという人もいます。
ですが僕の場合は、日々のメリハリやルーティン作りのために辞められないなんて考えはまるでありませんでした。
それなら毎日運動や散歩をすれば良いと軽く考えていました。。
終わりに
以上、FIRE所要額を稼いだあともしばらく働き続けたのは「仕事上に据えていた目標を途中に投げ出すことができなかった」という理由です。
逆にいえば、自分が納得するところまで取り組んだらもはや仕事に未練はなくなるわけで、その時はあっさりと会社員を辞める気になったわけです。
仕事のやめ時は人それぞれだと思います。
お金以外の5つを例示したので、皆さまもご自身の事情に照らし合わせる参考となれば幸いです。
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