リーンFIREは質素倹約な生活を送るFIREです。
時に度が過ぎる節約に対し世間は批判的だったりします。
例えば「そんな(倹約をする)毎日で楽しいか」とか「向上心のない生き方で良いのか」といった批判です。
ですが僕はいわゆる「ミニマリスト」として自分の幸福に投資がされているなら何ら批判に値しないと思っています。
そこでリーンFIREを大きく4つのパターンにわけながら僕が思う「リーンFIREの在り方」を綴りたいと思います。
リーンFIREの4つのパターン
リーンFIREのパターンとて4つに分類してみました。
それは、①悟り型、②自己実現型(犠牲回避型)、③不平等型、④防衛型、の4つです。
それぞれみていきます。
悟り型
お金に執着しない(=お金では本当の幸福が得られない)といった信念を持っている人がいます。
そのタイプは富を得ることは努力するだけの価値を感じていないというマインドでリーンFIREを送るわけです。
当の本人としては「お金に執着する結果、時間を奪われながら生きるなら、リーンFIREで時間を大事にしたい」というなら十分に自己完結していると思います。
自己実現型(犠牲回避型)
お金を得るために大切なもの(家族や人間関係、健康、時間的自由等)を犠牲にしてしまい、そんな反動からお金にために大切と思うことを犠牲にしたくないこ思い、結果、リーンFIREを送っているタイプの方も多くいます。
お金を得るために不釣り合いな犠牲をすることより大切な物事に時間を使おうとリーンFIREすることは、批判されるどころか先鋭的で素晴らしいと思います。
不平等型
世の中には、自分が努力してもお金を十分に貯めることができない一方で、世の中に生まれながら裕福であったり特権や能力で富を簡単に築いたりするのをみて不平等だと嘆く人もいます。
そんな世の中だから無理に富を得ようとせず貯蓄をしてひっそりリーンFIREで生きていこうといったマインドです。
恵まれた環境に生まれ育ったりすることは選べないですし、それを言い出せば上を見るとキリない話だと思ってしまいます。
でも一方で、そんな人がリーンFIREしたら「恵まれた環境で生まれたゆえに事業継承やらしきたりやらで自分の時間も自由もない人」よりも、時間や自由といった資産を多く持っているとも思えます。
物の見方ひとつで変わる問題なので、良い意味でスルーすればと思っています。
防衛型
富を得ようと努力したが叶わず、その結果、心理的にも防衛をしながら倹約主導でFIRE生活を送るというタイプもあるように思えます。
本当の願望は富を得たいことですがその欲求に蓋をして防衛している状態です。
そうであるならリーンFIREにこだわらずセミリタイアとしてお金を増やすようにシフトした方が幸せな道になると思えます。
リーンFIREとして好感できるもの
以上の4つのパターンのうち、リーンFIREを最も肯定的に捉えて自分らしく実践していると思えるのが「自己実現型」です。
お金は絶対的なものではないですし、「お金」と「自由」はトレードオフの関係があると思います。
お金を求めれば自由が減りますし、またその逆に自由を求めるとお金は増えないことも多いわけです。
お金と自由のバランスをどう解くかが重要だと思います。
終わりに
以上、リーンFIREの4パターンを分類しながら思うことは「お金の価値なんて絶対的ではない」ということです。
どこまでお金を大事にするか、お金のために犠牲を払えるか、あるいは犠牲を払わず自由を手にしたいのか、そのバランスを解く方法はいろいろあります。
正解はその人自身の判断でしかありません。
なので、世論としてリーンFIREを「そんな(倹約をする)毎日で楽しいか」とか「向上心のない生き方で良いのか」なんて大きなお世話だとしか思えません。
「節約の是非」で語るのは論点が未成熟であって、やはり大事なのは「お金」と「自由」というトレードオフをどこに価値を置いてバランス取るかの「バランス論」が論点であり、その正解は100人いれば100通りだと思います。
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