会社制度で堂々と社内セミリタイアする方法

2024-03-25

経済的自由・FIRE

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50代で誰もがセミリタイア(気分?)になれる制度が日本にはあります。

それは「役職定年」です。

役職定年はあらかじめ定めた年齢に達した社員が部長・課長などの役職から退く制度で、一般に50~60歳に設定されています。

そんな役職定年を迎えると年収もダウンするのですが、ちなみに僕が勤めていた会社では20%、会社によっては50%ダウンというところもあります。

一般社員も一定年齢で給与がダウンすることもあり、つまりこれは定年引き上げの際に作られた副産物(高齢労働者が増え人件費が増えるのを避ける)でもあります。

そんな役職定年を前向きに使って「自動的にセミリタイア」をした人たちについて綴ります。

役職定年者の2パターン

僕がサラリーマン時代、そんな役職定年者を何人も組織で見てきました。

大きく2つのタイプ「熱血役職定年者」と「セミリタイア的役職定年者」に分かれます。

熱血役職定年者

1つ目の「熱血役職定年者」とは、会社側の意図なのか「後継者の育成に力を注いでくれ」といった(名目?)理由から、おじさんはその気になって、部下の指導に全力投球するのです。

でも重宝される人材でもあり、会社のいろいろなシステムや制度、手続きからトラブル対応など実務力の宝庫です。

僕もかなり助けられたりしました。

ただかなり熱くて、助けてもらうとその分の「ご指導」が入るので時に面倒だったりします。

セミリタイア的役職定年者

そしてもう1つのタイプがいわゆる「セミリタイア的役職定年者」です。

そのおじさんたちは役職があった頃は朝早くから深夜まで「不夜城」のように会社に居座り猛烈な仕事ぶりを発揮していた人です。

ですが役職定年となって急に丸くなり、朝も定時に来ては、夕方も定時に帰るという、まるで割り切った感じです。

日中もガツガツ仕事をすることはありませんが、ここぞという時は、昔のようなキレッキレの仕事をします。

それだけ余裕もって構えているのでしょう。

なにしろ会社の制度(福利厚生や厚生年金等)はそのままで待遇だけがダウングレードするので、良い意味で「ワークライフバランス」を実現している気もします。



役職定年のセミリタイア的メリット

さて、その役職定年を使ってセミリタイアをすることについてのメリットを考えました。

メリットと思えるものが3つあって、

・公認:会社が認める制度なので堂々と「仕事の重責を負わない」ができる

・人間関係:給与が下がることに周囲も気遣って飲みに誘わなくなる

→それがかえって寂しい役職定年おじさんもいるが人間関係を重視していないのならGOOD

・休み:年休も取りやすく飛び石連休も「基本来ない」と周囲が思われる

ということで、セミリタイアのために新たな仕事を探すよりも楽に居心地よさを手に入れられる可能性はあります。

もちろん給与はカットされてはいますが、前述の通り、福利厚生や厚生年金あるいは企業によっては確定拠出年金制度などそのまま活用できますからね。

役職定年のセミリタイア的デメリット

一方で、役職定年をセミリタイアとして使うデメリットもあります。

・年齢:50歳未満でセミリタイアをしたいという人には使えない

・異動:こうした役職定年で職場が変わったり大きな会社ではグループ企業に出向します

→勤務地の変更で「遠くなる」などの問題が出る可能性があります

・フルタイム:勤務時間も通常通りなので「週2,3日だけ働く」といったことが困難です

終わりに

こうした役職定年制度ですが500人以上の企業の約4割が導入しているそうです。

もしFIREをしたいがセミリタイアから・・と考えている人は、こうした社内の役職定年制度を調べることでFIREの道が開けるかもしれません。

ある意味「静かなる退職」の公認版みたいなものですし、使える制度は自分が有利なように使っていくのが良いというのが僕のポリシーからも、1つの生きる道だとお勧めです。

企業によってそのカルチャーも違うかもしれませんが、役職定年がぴったりハマって、セミリタイア的人生の展望で救われる人がいるなら何よりです。


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自己紹介

2022年3末に完全リタイア。FIREの自由で創る”自分らしいセカンドライフ” としてFIRE-Driven Lifestyle Innovationをテーマに、日々の気づきや経験を発信して精神的に豊かなFIREを応援します。
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