FIRE向きか否かの適正を判断する1つに「暇な時間への適応力」があると思います。
それは、アーリーリタイアによって自由時間を多く得てもそれで「暇だ暇だ」とぼやくことなく楽しむことができる「適応力」のことです。
そんな適応力の有無は、どういった趣味を持っているかで判断できる部分があります。
時間があると自分が何をやりたいか考えたりそれを試しながら、やがて趣味として定着することがあるからです。
僕の場合、趣味の変遷を振り返ると「集団で楽しむ趣味」から「少人数や1人で楽しめる趣味」へと変化するなかで、①1人でできる趣味が増えてきたこと、②暇な時間を持て余さず趣味を見つけること、ということが、FIRE向きだと思っています。
今日はそんな趣味の変遷経緯とFIREの適正について綴りたいと思います。
僕の趣味の変遷
僕が子どもの頃はサッカーや野球というものが趣味でした。
こうしたスポーツは、ひとたび社会人となると趣味として続けることが難しくなります。
野球は人数が9名集まらないとできませんしサッカーは11名(代わりにフットサルなら5,6名)が必要です。
友人たちとスキーに行くのですら、大学生の頃は良いとしても20代は仕事が忙しい、30代は妻が許してくれない・・と成立することが困難になります。
そんなスポーツをやる機会が減る中で、そんな暇となってしまう時間を使って新しい「1人でもできる自分の趣味」を見つけるようになりました。
例えばサーフィンもふらっと1人でできますし、旅行やドライブ、キャンプだって1人でも気軽に出かけられます。
インドア系の趣味なら、読書に映画、音楽鑑賞も、むしろ1人で黙々とする方が良かったりします。
趣味の変化は原因か結果か?
こうした集団志向から単独志向へと趣味が変わったのは、僕はもともと「1人が好き」という性格だからではありません。
恐らく、本来は少人数なり集団でやる方が楽しいと思うタイプではありました。
それが結果的に人数が集まらないとできない趣味をやらなくなり時間を持て余すようになったので、そんな時間を有効活用するために1人でもできることが何かを考えたり試しました。
それが趣味として変わっていったのです。
なので、もともと1人好きというより、1人で過ごすうちに「1人も気にならない」という習慣が定着したのだと思います。
こうした暇の時間を持て余さないで新しい趣味へとつなげていくことが、FIRE向きの性格だと思えます。
ちなみにFIRE後の今も、そんな自由時間を使って新しいことを試し、趣味が増えています。
1人であることと孤独であることの違い
なお、「1人で過ごす」のと「孤独を感じる」というのは同じように捉えがちですが、これらはまるで別物との持論です。
孤独というのは、どちらかといえば集団でいる時の「孤立感」や「疎外感」から生まれるものです。
なので、僕が以前1人キャンプに出かけた時「1人キャンプでの最高に美味しいバーベキューにビール、仲間と一緒ならもっと楽しかったのに・・!」というのはありますが、これは独りぼっちで寂しいという孤独感ではなく「集まれなくて残念」というだけの気持ちだったりします。
孤独は厄介ですが、1人でいることでかえって自分のペースで楽しめたり、気遣いなく過ごせるので楽だと思えることも多いものです。
孤独を感じていた時期
そんな僕の過去で孤独を感じていたのは、実は40代の既婚時代だったりします。
家庭がありながら「何のために働いているのか」とか「理解しあえない」など、そんな目の前でコミュニケーションをしながらも通じ合えないほうがよっぽど孤独だったと思います。
そんな孤独感がある時は1人でいると余計に萎えることもあったので、どっちにしろ1人でできる趣味に打ち込んだからといって解決できるものでもありませんでした。
趣味からみるFIRE向きとは
こうして趣味の変遷での過程を振り返ると、
・例え集団スポーツ的なものが本来、好きだという性格や気性であっても、1人趣味をできるような適応力(暇な時間を使って新しい趣味を見つける)ならばFIRE向き
→いわゆる「群れることもできるが群れずに1人で過ごす時間を楽しめる」というものです
・1人趣味をするうちに1人で過ごす気遣い不要な気楽さなどの良さを理解し、1人でいることの後ろめたさや抵抗感もなくなるならFIRE向き
と感じる次第です。
もちろん、生まれながらに1人趣味が居心地よくて好きで、暇な時間を持て余すこともないのならFIRE向きと思えます。
終わりに
ときどき「FIREは暇すぎるからFIRE止めとけ」という主張があります。
それは鵜呑みにする必要はなく、FIREした結果、暇になって退屈か否かは、これまでの趣味への向き合い方や暇な時間を使って新しい趣味に出会ったかなどを振り返れば、1つのヒントになると思います。
どうぞFIREを考えている方は、こうした観点からセルフチェックをしてみてください!
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