FIRE前の「お金を増やす」からFIRE後は「豊かな人生のためにお金を使う」へ移行するなか、時に「お金を思い切って使おう」と思ってもFIRE前の節約体質が邪魔をします。
それは、心に抵抗線が発生して支出規模を小さくしたり見送ったりするといった反発行動です。
その原因をよく吟味すると「節約体質」だけではなく、「いかにお金を作ったか」という資産形成の方法が影響していると思います。
今回は、お金を使う能力と資産形成のスキルは表裏一体で、それがお金お使う能力対策になりうる点を綴ります。
資産形成のパターン
資産形成パターンとして大きくは、①給与で増やす、②投資で増やす、③ビジネスで増やす、④節約して貯める、⑤遺産相続等、が思い浮かびます。
FIRE達成者はおおかたこの組み合わせだと思いますが、こうした「いかにお金を増やしたか」が、お金を使う能力に影響するように見受けられます。
まず、①給与で増やす、の特性としては、働きだすと直ちに給与を得られる一方で、高齢で稼ごうとすると難しかったりします。
スキルの高度専門性や需要で差があるとはいえ、一般には、「即効性は高いが永続性が低い稼ぎ方」というものです。
しかも辛い労働と感じるほどせっかくためたお金を使うことに慎重になりえます。
一方、②投資で増やすは、ある程度の原資が必要で資産が増えるのには時間を要しますが、一般には、資産は増えれば増えるほど、増やすのが容易となります。
これは「即効性は低いが永続性発展性は高い」という給与とは逆となります。
(*投機的な投資というより長期分散投資イメージが前提です)
投資で稼ぐは、それが偶然なる結果ではなく反復可能なスキルなら「いつでも稼げる」という認識でお金を使うことに強気になれます。
お金を使う能力は稼ぐ能力と表裏一体
こうしてみると、お金を使う能力は、お金を稼ぎ方からくる「すぐに稼げる」といった自信と表裏一体だとといえます。
例えば、①給与で増やす、を拠り所にした人は、高齢であると労働市場に返り咲いて以前と同じような給与を得ることは難しく、それが支出にブレーキをかけます。
反復性ある投資で稼いできた人は、高齢であっても「また投資で稼げばよい」と、支出に対するメンタルバリアは低いといえます。
なお、③ビジネスで稼ぐ、という方法もそのスキルや手法がすぐに使える即効性があるなら、やはり、お金を使うことに躊躇は少なくなりえます。
やはり、お金を使う能力は、節約習慣やお金を使う対象そのものの価値云々もありますが、足元でもある「お金を増やす力への自信」が案外、大事なのかもしれません。
終わりに
ふと自分を振り返ると僕は、①給与で稼ぐ、という世界には絶対に戻りません(戻れません)し、②投資で増やす、も中止しています。防衛的資産運用の構成にしてほったらかしとし、投資から遠ざかっています。
それは「お金を意識しない精神的自由なる世界を作る」という目的ですが、果たしてお金の存在が無色透明が良いのか、時間的自由や精神的自由を損なうことなく投資やビジネスにほどよい距離で付き合うことが良いのか、そこが悩みどころです。
仮に「心穏やかなお金の稼ぎ方と使い方」という両面を手に入れられるなら、お金を無色透明として存在を消しさる「仙人」を目指すより良いのかもしれません。
お金を使う能力が人生を豊かにするなら、お金儲けではなく、なんらかの形で投資やビジネスに(給与で稼ぐはありまえせんが)関わる方法が、案外、良いのかもしれません。
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