年金受給年齢に関する考え方が、最近、変化してきました。
リタイア当初は、本来の通り65歳で受給開始をして予定受給額を満額貰う考えでいました。
ところが今は、68歳程度に繰り下げして25.5%の増額を狙っています。
こう変化した理由は「将来の自分の金銭的価値」を上げるほうがより良いと思ったからです。
将来もし動けなくなるような老齢期が来たら、自分の価値は「生きているだけで幾らお金を生みだせるか」に収れんされてくると思うからです。
以前は「年金受給額のトータルリターン」という投資リターンの軸で年金を捉えていたのですが、いまは「自分の存在価値」というに人生哲学的な軸に置き換えた理由を今日は綴ります。
年金受給額のトータルリターン
まず、年金受給を本来の65歳より繰り下げすることによって、どの程度、いつからお得になるかの比較です。
ちなみに68歳に受給開始した場合、65歳で受給するより「81歳以上、生きれば、ずっとお得になる」となります。
ちなみに以下の通りの繰り下げ時の増加率と損益分岐点となります。
66歳 8.4% 77歳以上
67歳 16.8% 78歳以上
68歳 25.2% 79歳以上
69歳 33.6% 80歳以上
70歳 42.0% 81歳以上
こうしたチャートを踏まえても、やはり68歳受給開始を考えていて、その理由として2つあります。
81歳以上は生きるとの健康意識
僕が68歳受給開始を考えている1つの理由は「81歳までは生きてやる」といった「健康意識」を持って生きていきたいからです。
実はさほど「生涯の年金受給のトータルリターンを少しでも多くしてやる」といった「経済的意識」は強く持たなくなりました。
年金受給年齢が遅くなると、「資産所得+公的年金」が生活費より大きくなる月次黒字化のタイミングが、これに連動し、若干遅れるかもしれません。
つまり、資産を取り崩していく期間が少し延びるかもしれません。
それでも、健康意識を持って生きる時間は価値があると考えています。
老齢時の経済力を大きくする
そして、2つめの理由が「生きているだけで少しでも多くの金銭的価値を生み出せる」からです。
自分が老齢になったとき、子供や周囲にいる人に介護をしてもらいたいとは思いませんが、何かと迷惑をかけることがあるかもしれません。
そんな時、自分が最後に形として残せるのはお金です(もちろん、お金以外のものも残していくとは思っていますが)。
日々、自分が何もできることなく老齢期に長生きしている時に、自分の資産を取り崩すのではなく、「資産所得+公的年金」でより大きな収支プラスで生き続けているか否かは、残された周囲にとって精神的・経済的に安心材料となるからです。
ひいては、それが自分の存在価値の1つになるとも思えます。
もちろん、経済的価値だけで人間を判断しないとは思いますが、より年金が大きくても困ることは無いと思います。
終わりに
こうして年金受給を繰り下げると仮決めしたことで、
・「長生きしよう」といった健康意識を持つこと、
・周囲に対する自分の経済的価値を高めておくこと、
を狙っています。
長生きしたらしたで、自分は得だし、自分だけでなく周囲に対しても「長生きが自分の価値を下げず、機会を最大にする」ということにつながります。
仮に早く死んでしまっても、周囲は困ることもありませんからね。
こうして「年金繰り下げ」を経済的メリットで解かずに、人生の賢明な(嫌がられない)生き方の方法と捉えて、自分は活用しようと思う次第です。
もちろん年金制度も含めてどうなるかわかりませんし、個々、いろいろな考え方があるとは思います。
自分にとって死ぬまでぶれない価値基準であることも、大事だと思います。
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