FIREを目指す人のなかで「自己投資は一生モノ」と積極的にお金を使う人を見かけます。
最近思うのですが、そもそもFIRE生活では自己投資で得たものを活用する場面は限定されます。
それゆえ「自己投資が一生モノ」というのは大袈裟ですし、自己投資にかけたお金やエネルギーがFIRE後は無駄になる可能性もあります。
そんなFIRE生活と自己投資の矛盾を感じる点もあり、今日はこの「自己投資の必要性を広い視野で考えたほうが良い」という意見について綴りたいと思います。
FIREと自己投資の相反利益
これは個人的な見解です。
僕はFIRE(完全リタイア型です)をしてからは「お金のために働きたくない」との気持ちがますます強くなりました。
世の中のFIREを目指す理由として、きっと共通して「働くより自分の時間を大切にしたい」というのがあると思います。
であるならば、いずれFIREをしてから「働かない人生」になる以上は、FIREを目指す人にとっては「過剰な自己投資は無駄な投資」になる可能性があります。
こうしたFIREと自己投資の相反矛盾する面を意識して、良い自己投資に注力することが大事になると思います。
良い自己投資と悪い自己投資
自己投資は、良い自己投資と悪い自己投資という2つのタイプに分けられると思います。
それは、
①FIRE生活でも役立つスキルや知識
②FIRE生活ではまるで必要のなくなったスキルや知識
です。
当然、FIREを目指す人にとっては、①のFIRE生活に役立つものは良い自己投資だと思います。
僕の場合の「良い自己投資」と思っているものは、自分の思考様式や習慣に関するもの、問題解決力やコミュニケーション力などの生きるうえで重宝するもの、あるいは金融資本を維持したりするマネーリテラシーなどです。
また、趣味で必要となるスキルや知識として、例えば旅行に必要な語学や企画力とかも役立ちます。
3つの資本の構成を意識したほうが良い
本質的には、よく言われる「幸福に必要な金融、人的、社会という3つの資本」をどう構成設計するかが大事です。
この3つのバランスのなかで、必要となる人的資本を見極めれば良いからです。
FIRE状態にある僕にとっては重視するバランスであり順番は「社会資本>金融資本=人的資本」となっています。
ですがFIREをする前は「金融資本>人的資本>社会資本」でした。
FIRE後に「金融資本」の価値が相対的に減ったのは、金融資本は過剰に持とうとするとリスクも時間もかかりますし、FIREで必要額となる金融資本は作れば、もうそれで十分だからです。
ただ「人的資本」は、そんな金融資本を維持したり社会資本を増やすにも必要なので、結果として金融資産と同じように自分の「生きるうえでの基盤」として必要ではあります。
終わりに
ときどきネット上で「自己投資」というマーケティングが必要以上に見られます。
自己投資とFIREは相反する部分もあるので、「自己投資最上主義」に洗脳されず、「自分にとっての必要ジャンルと必要量」を見極めることが必要だと思います。
そのためには、FIRE以降に何があれば幸せで賢明なる生き方ができるかなど、いろいろな人のブログを見て想像しながら、自分に必要な金融資本、人的資本、社会資本のバランスを逆算設計するのも価値あると思います。
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