リタイア後の経済不安は受け入れたら解消した

2023-11-17

アーリーリタイア生活

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アーリーリタイアをした後に抱えている不安が2種類ありました。

それは経済不安と健康不安です。

その不安はリタイアから20か月にしてほぼ解消できたと思います。

経済不安については、その決め手となったのは、「経済不安に抵抗する」という姿勢から「経済不安を受け入れる」という共存姿勢を取るようになったことです。

今回、そんな経済不安がいかに解消されたかを振り返って綴りたいと思います。

リタイア後の経済不安とは

リタイア後の経済不安は、恐怖というレベルではなく「ストレス」という程度のものです。

そのストレスは「現預金が減っていく」といった違和感です。

サラリーマン時代、リタイアに向けて「右肩上がりに増加していた資産」ですが、リタイアをきっかけに、毎月の生活費が赤字収支ゆえ「右肩下がりに減少する現預金」となります。

それゆえ、買い物をしても、出費の度に「また減るな」とお金のことを考えることそのものがちょっとしたストレスでした。

経済不安を和らげない総資産評価額

そんな経済不安でありストレスを和らげると期待したのが、総資産の増加です。

リタイアから保有する資産のうち、株や外貨が「資産評価増」となったため、現預金は減っても、それ以上に資産評価額としては横ばいかやや増えているという事実です。

ただ、それでは効果ありませんでした。

なぜなら「そんな評価額なんて、現金化しなければ単なる幻想でしかない」という考え方を持っているので、ストレスを和らげるような決定打ではありません。

経済不安を和らげた資産運用と資産管理

そんな経済的ストレスを和らげた1つは、①資産運用の最適化と、②資産管理の透明化です。

資産運用の最適化

資産運用の最適化とは、持っている資産を「安全性の高い資産クラスへと構成変更する」という防衛力強化と、「遊休資産となっている現預金をくまなく資産運用に回す」という資産効率向上です。

防衛力強化としては、リタイアから徐々に資産構成の元本保証比率を高め、約7割程度にもっていきました。債券や外貨建て年金などの「守りの資産運用」を高めたことです。

資産効率向上とは、現預金比率(21%)のうち、必要な現預金(8%)以外を資産運用に回すようにしていったことです。

つまり、自分が納得いく安全性と効率性を資産運用で実現したことです。

資産管理の透明化

資産管理の透明化とは、支出(生活費)と収入(資産運用益)をしっかり把握したことです。

とくに深堀したのは、その生活費のエッセンシャル部分(生活に不可欠なもの)と贅沢部分(万が一は削れる)を切り分ける家計管理も実施しました。

また、収入についても「守りの資産運用」と「攻めの資産運用」に分けて、それぞれの利回りを算出したことです。

つまり、資産所得の実力値を見極めたことで過剰な期待も過小な期待もなくなったことです。

経済不安の抜本的解決となった習慣とシナリオ

前述の資産運用や管理は「机上のもの」であり「理屈」でしかありません。

ストレスという感情部分を和らげることになったのが①支出習慣と、②最悪事態を想像するです。

支出習慣

支出は「消費・浪費・投資・空費」にわけて管理しました。

消費:生活に必要な支出

浪費:生活に不必要な支出

投資:将来のための支出

空費:今のための支出

価値あるお金の使い方ができるよう「空費>投資>浪費」とし、一方で消費(生活に不可欠な支出)は淡々とするものです。

お金が減るというより、何に幾ら使うか、つまり、価値あるものに投資する(広い意味で)と捉えました。

空費や投資を重んじて、その方向に使われているかを意識していくことにしました。

最悪事態を想像する

お金が減りゆくストレスは、「生活水準を落としたくない」とか「想定しないことが起こって現金が枯渇したらどうしよう」という不安です。

それゆえ「最悪な事態」をいろいろとシュミレーションしました。

経済不安が出てきたら、生活水準は落とさずに田舎での半時給生活とか、東南アジアの物価が安い国にプチ移住するとか、とにかく対処できる方法を想定し「覚悟」をすることです。

また、資産上、どれぐらい資産が毀損するかといった経済恐慌の想定なども行い、いまの資産が最悪、どれぐらい減少するかを予測したことも1つです。

終わりに

以上のストレス解決の対処は、「お金の不安に抵抗する」から「お金の不安を受け入れる」という変化でもあります。

「お金を使わないように」との抵抗スタンスを取ると、結局、お金を意識する生活となり、本来目指していた「心穏やかなリタイア生活」は実現できませんでした。

それゆえ「お金を納得いく運用にし、お金を使うことに慣れ、いざの事態へ心構えを持つ」という、抵抗姿勢から「経済不安を受け入れる」という共存姿勢を取るようになって、はじめて克服できたと思います。

リタイアから20か月と時間はかかりましたが、そんなストレス克服チャレンジは、いまとなってはリタイア生活の進歩を感じる楽しい経験になったと思います。


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自己紹介

2022年3末に完全リタイア。FIREの自由で創る”自分らしいセカンドライフ” としてFIRE-Driven Lifestyle Innovationをテーマに、日々の気づきや経験を発信して精神的に豊かなFIREを応援します。
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