「こんなFIREは本末転倒」と反省したこと(③リタイア特権)

2023-10-31

経済的自由・FIRE

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FIRE後に「こんなFIREじゃ本末転倒だ」と感じた出来事が3つあります。

その最後の出来事(3つ目)は「リタイア特権を行使しすぎ」です。

リタイア特権とはリタイアしたゆえにできること(=サラリーマン時代にはできないこと)です。

例えば、平日の昼飲みなど、サラリーマン時代にできず「隣の芝が青く見える」というものごとをリタイア直後はいろいろやりました。

その結果、いつしか「サラリーマンの頃にできなかったことをするのがリタイア生活」となり「本来リタイアをしてやりたいことが手つかず」という本末転倒な状況になりました。

そんな状況からリタイア生活をスタートし、徐々に「自分が本来やりたいこと・やるべきこと」に目が向くようになった「自由のための怠惰な悪習慣からの解放」について今日は綴ります。

リタイア直後のやりたいこと

リタイア直後はとにかく「平日x非日常」を味わいたい日々でした。

非日常といっても「平日の日中に自由がないサラリーマンではできないこと」であって、決して特別なことではありません。

例えば、平日の昼飲み、平日の空いた時間の映画、平日の太陽の下での散歩、平日ランチで人気のお店に早めに入る(待たずに入る)、日中の空いたジム、ハッピーアワー・・。

リタイアした今は当たり前ですが、当時はリタイアの背徳感を感じながらの「非日常」でした。

ただそんな時間は3か月も続きません。

その非日常から目が覚めたきっかけは、平日の日中に飲んで、夕方から寝入ってしまい午前1時に目が覚めた日のことです。

結局、再び眠くなるまでネット記事を読みながら時間をつぶす無意味な過ごし方をして、ふと「やりたいことがあってアーリーリタイアをしたのに、こんな非生産的な日常では本末転倒だ!」と後悔したのです。

アーリーリタイアの賞味期限を再認識した

そこから「本来やろうと思っていたことを手掛けよう」と原点に戻り思い直しました。

なお、定年よりも8年ほど早くリタイアしたゆえ、僕のアーリーリタイアの賞味期限(残時間)は8年です。

その8年間は「より体力や気力がある期間」だからこそできる「ものごと」として、リタイア前に7つのことをリストアップしました。

それは、①今しかできない投資、②健康年齢のうちにしかできないスポーツ、③体力やハードシップを伴う旅、④新しい技術や知識の習得、⑤親孝行、⑥友人・お世話になった人への感謝、⑦自分ならではのビジネス、です。

これらをやることが、僕がアーリーリタイアで得た価値そのものになります。

なお、この7つの進捗は、先般、記事に書いています。

早期リタイア時の覚悟「やること7つ」の行方は?

早期リタイア特権での義務と権利

前述の通り、「早期リタイアの特権」というのは、本来はこうした賞味期限付きのものごとをやることです。

なので、サラリーマンの頃にできなかった「昼飲み」をすることが価値ある特権ではありません。

ただし、このリタイア特権には「自由に伴う権利と義務」があります。

先の7つのリストでいけば、親孝行(⑤)と、お世話になった人への恩返し(⑥)が感謝の念をお返しする「義務執行」に該当します。

その他が、自分が楽しむための「権利執行」です。

ちなみに僕にとっては、先に義務をしっかり果たすことで、いずれ自由を心底楽しむようにしたいと思っています。

*もちろん7つは同時並行では進めていますが、より優先しているのが「義務」のほうです。

権利(自由)の構造はどうなっているか

そもそもFIREで得た自由とは何であるかも掘り下げて考えてきました。

これは以前記事にしていてビジュアル化をしています。

「FIREで自由に生きる」に必要な6つの資産を棚卸した

簡潔にいえば、

・「経済的自由」を得て早期リタイアすることで「時間的自由」を得る

・そんな「時間」と「お金」を使って、健康的なライフスタイルを作り直す

・その結果「健康・時間・お金」の3つのライフスタイル基盤(インフラ資産)ができる

・このインフラ資産がしっかりあるゆえ3つの自由を得られる

・それは「地理的な自由・人間関係の自由・思考の自由」、

・つまり「どこに住むか、どこに旅行するか、誰とつきあうか(嫌な人間関係は捨てるか)も全て自分で決められる

・自分に関係するテーマや教養を追求したり自分を見つめ直す自由もある

ということになります。

なお、「どこで、いつ、だれと、どう過ごすか」とか「何を考え、何を為そうとするか」も必要十分な「健康・時間・お金」があれば、健全なる心身で実行できると痛感します。

終わりに

こうしてリタイア直後の「隣の青い芝生」も体験し、自由のための「怠惰な悪習慣」からの解放があったうえで、本来のリタイア特権と向き合いました。

なお、特権といっても自由のなかの「権利」よりも「義務」(というか「義理」?)を先にやっていて、振り返ればこれは歴史として繰り返しています。

リタイアのきっかけの1つが「子供が社会人になった」でしたが、子育てには力をいれていたゆえ、子供が社会人になったときは「やり終えた感」があり、晴れ晴れリタイアできました。

また同時期、仕事も十分やったとも感じていて躊躇なく仕事も終えました。

やはり「義務(家庭や仕事)が先で、権利(リタイア)は後に」が自分スタイル(価値観)で、このFIRE特権も、「自由ゆえの義務を先に果たす」は自然の流れです。

自由の義務さえ果たせば、その後、自由の権利を心おきなく行使し「真の自由人」?も体験できるかも・・といつしかもう一段、晴れ晴れした心になるのを期待しています。


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自己紹介

2022年3末に完全リタイア。FIREの自由で創る”自分らしいセカンドライフ” としてFIRE-Driven Lifestyle Innovationをテーマに、日々の気づきや経験を発信して精神的に豊かなFIREを応援します。
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