これまで自分がやってきた自己投資が、いまのアーリーリタイア生活の実現や充実に役立ったのかを考えてみました。
但し、僕はどちらかというと実践派というか、資格を取ったり講義を受けたりといったお勉強系は苦手ですし、結果として血となり肉とならないと感じているので、少し評価が偏っているかもしれません。
ということで今日は自分がやってきた自己投資をFIRE視点で棚卸してみます。
自己投資とは
まず、自己投資というのを「自分の将来において利益になることに対してお金、時間、労力を使っていくこと」とします。
そして、自己投資によって得られるものとして、①仕事上のスキルや知識といった仕事面(それによる出世や給与アップなどの効果)や、②精神的な成熟、③健康力、④社会性(コミュニケーション力等)などとします。
出世や給与アップなどの効果
サラリーマン時代は業務遂行に役立つスキルや資格習得などに対してさほどお金も時間(業務時間外)を使っていません。
会社が準備したセミナー等は年1~2回のペースで参加しました。
参加直後は「頑張るぞー」とやる気にはなりますが、いま思い返しても、どういった講習であったかも覚えていません。
自分のお金でやったとしても同じことだと思います。
その程度の意識ゆえの問題か、仕事面に対する自己投資が成功したとも思えません。
以前、この比較を作りました。
自己投資が上手だったら、給与の上昇率は投資で得た利回りを超えることができたとは思います。
現役時代の賃金上昇カーブは投資成績に勝てたか検証した~賃金上昇率vs投資利回り
個々の自己投資の評価は難しいので、仕事関連の自己投資は、例えば上記のように「給与アップvs利回り」で比べるとか、働いていらっしゃる業界の給与アップ率などベンチマークにしても良いのかもしれません。
一方で、仕事での投資効果というのは自己投資より他者投資でした。
先輩、同僚、後輩など、自分の時間を惜しまずに情報提供やサポートなどをして感謝されることも多かったと思います。
それによって得た信頼関係やつながりが、ひるがえって、リタイア後の財産になっていますし、自己投資で知識を得るよりも大きな成果として残っています。
精神的成長の効果
精神面や思考面などの成熟発展を目的とした自己投資は、ビジネス書を読むことや、あるいは一緒に仕事をした関係者からのアドバイスなどが役立ったと思います。
なので、これもセミナーやら講座等への投資といったものは、実はあまりありません。
ちなみに、当たり前のことですが、知識のある人から「回答」を教えてもらうより、自分で思考することが大事だと思います。
課題設定することも、その課題の回答を得ることも、両方、自分の思考でやっていくことです。
そういった意味では、混沌とした状況にどうアプローチするかとか、どう問題を捉えて、どう解決するかの心理的、思考的な手法についての勉強(本であったりセミナーであったり)は役にたったと思います。
*30代、40代で触れた「考え方のフレームワーク」などで今も影響を受けてるのはありますが、それは別途、どこかで取り上げます。
健康力
実は健康力がいまある自己投資のなかでは最も価値あるものだと思います。
自己投資といってもジムにいったり、週末などの時間でスポーツ(趣味)をするといっただけの習慣です。
ストレス発散をしながら、趣味を広げたり、健康力をアップするという意味では、やはり、社会人になってからもずっとスポーツ関係や体を使う趣味を続けることは、いまの大きな財産になったと思います。
なお、FIRE後のいまは、健康が何よりも大事だという優先順位になっています。
社会性(コミュニケーション)
社会性も、多少は「本」によって得られたことはあると思います。
ですがこれについても、実際にさまざまな人たち(社内に限らず社外や友人同窓生など)と一緒に費やす時間を持つほうが、よほど座学で社会性を学ぶよりも財産になったと思います。
まああと、結婚生活であったり子育てもこの意味ではとても有益でした。
また、いろいろな人生経験を積むことも社会性を伸ばす機会にもなっています。
旅行も単に世界遺産をみるというより、歴史や文化を勉強しながら何か自分なりのテーマをもって旅行するとか、体験の多さと深さが大事だと思います。
趣味についても、それをたとえ遊びでやるにしても、極めている人の考え方や生き方に触れるとかなり得るものはあったと思います。
終わりに
以上のことから、かなり偏った結論ですが、座学や資格を取ったり、有識者から回答を教えてもらうような自己投資は、さほど効果は残っていません。
それよりも、本気で遊んだり、見聞を広めたり、たまに本を読むといったことで、僕にとっては精神的、健康的、社会的に十分だったと思います。
そして、仕事については自己投資でスキルや能力を上げようとするより、逆に、仕事仲間への他者投資をするぐらいが、後の財産にもなるということです。
自己投資マニアの方には申し訳の無い結論だとは思いますが、結局、自分がいかに吸収するかは、「楽しくやれること」が一番なのかもしれません。
資格を取ったり勉強することが目的化したり、「これだけ勉強してるから大丈夫だ」という油断そのものが、得るものを疎外しているとさえ思います。
講座を受けたり資格を取るのが楽しくて大好きだというのなら、それが良いとは思います!
僕は遊ぶ方が楽しくて、そっちから学んだ気はしますが・・。
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