先ほど四国旅行から東京に戻ってきました。
リタイア後の旅行として、これまでにない「感覚」を味わいました。
例えるなら、現役時代の「出張」のような感覚です。
いまの僕のリタイア生活に欠如しがちな「達成感」を得られたからです。
今日はそんな「アーリーリタイアならではの新しい旅スタイル」を綴ります。
これまでの旅行スタイル
僕の旅行は、ほとんどは「体や心の疲れを癒す」とか「知らない土地で美味しい料理や異文化体験する」というものです。
つまり、現役時代の旅行は仕事の疲れを癒やすのも目的なので、旅行そのもので疲れ果てるような無理な計画はなるべくしませんでした。
余裕あるスケジュールにしてゆっくりマイペースで過ごします。
計画はそこそこ緻密に立てても、実際に旅行をしている途中に無理があったり興味が変われば、予定変更もします。
こうしたスタイルは、リタイア後も続いていましたが、今回の旅行はそれとは違って出張のような感覚でした。
出張での移動
現役時代、飛行機に搭乗しあちこち出張に行くことが多々ありました。
出張ゆえ、行きはやや緊張気味で気が気じゃなかったりします。
でも帰りは、その反動で、仕事をやり終えてホッとして帰路につけます。
つまり、出張旅行は行きが「憂鬱」、帰りはほっと「達成感」という感覚をもっています。
これに対し、これまでの個人旅行は、行きが「楽しみ」で帰りは癒されたあとの「充実感」という感覚だったりします。
今回の四国旅行の目的と感覚
さて、今回の四国旅行は今までにない変わった目的でした。
父親の遺留品の「四国88ヵ所巡礼(お遍路)」の納経帳と掛け軸の御朱印が未完成なので、それをやり終えるため今回は23カ所を4日間でカバーするものです。
自分が好きでやるというより、やらないといけない義務感です。
それについて記した記事を以前書いています。
リタイア後のやることリスト;四国88か所巡業旅行の本当の目的
今回はレンタカーを使って4日間で目いっぱい効率的に走り、お寺をまわり、数をこなすといったスタンスで計画しました。
総走行距離はなんと875キロでした。
875キロといっても高速道路をざっと走るのとは違って、車一台の走行がせいぜいのガードレールのない山中の道を1時間ちかく走ることも何度もありましたし、海辺のクネクネした道路もあります。
さらには山道を相当歩いたり、駐車場からお寺まで階段が凄かったり・・など、予想以上にハードなものでした。
そこで思ったことですが、これって「仕事」と一緒だと。
・23箇所を4日で攻略するルート設計は効率性やリカバリ性を相当考えて緻密に企画した、
・でも机上の計画とは違って実際はハード(想定以上に道が悪かったり)、大雨などのアクシデントがあったりで、順番をかえたり、後に参拝を申し送って先を急いだりといった状況判断をしながら対処した、
ということです。
こうした問題解決をしながら物事を進めるっていうのは、やっぱり楽しさもあります。
そこに「仕事」と同じ感覚を得たのだと思います。
終わったときの達成感
ということで、全て23箇所をやり終えての帰路、広島空港のラウンジで飲んだビールはまさに久しく味わっていなかった「仕事のあとのビール」のようでした。
「これって達成感だ」と1年半ほどのリタイア生活で忘れていた感覚を思い出しました。
ただ、仕事よりも更に良い点があります。
(出張の場合)行き=憂鬱、帰り=達成感
(これまでの個人旅行)行き=楽しみ、帰り=癒された充実感
(今回の個人旅行)行き=ワクワク、帰り=達成感
*つまり、今回の旅行は、仕事のような「達成感」を味わいながら、行きは仕事のような「憂鬱」はなく「ワクワク」といった、出張よりもいいとこ取り(ワクワク+達成感)の気楽さです。
こうしたチャレンジ型の旅行スタイルも、まだ体力的にも精神的にも集中力や持続力の利くアーリーリタイア生活中は可能ですし、こうした旅も今後もしていこうと感じました。
終わりに
今回、義務感がきっかけの旅行(自分の興味で始めたものではない)にもかかわらず、やりだすと、新しい刺激を受けるものです。
知識なくお寺参りをしながら、真言宗の開祖である空海(弘法大使)の世界観にも触れるなか、その唐から持ち帰った密教とは「秘密の教え」という意味で、人間の言葉では表せないこと、言葉を超えた真理を知るべきという教えであることなど学びます。
そんなことに触れながら、車でぐるぐる周り新たに興味をもったのが、
・高知でクジラがみれること、
・ジョン万次郎はかなりおもしろい人生を歩んだ人だとわかったこと、
・しまなみ海道をサイクリングで走破するのもおもしろそう
・巡礼路を歩く(実際に山道などもあり登山のように歩ける)もおもしろそう
といった新しい発見もありましたし、
・まだ山の上でもセミがないている
・畑のあいだを車で走るなか、信号で停まると赤とんぼがボンネットにとまった
・山の中は秋の虫がないていた
といった季節の変化も感じながらの旅行でした。
それと現地スーパーで現地産のメバル(宇和)、じゃこかつ、はまち(香川産)など、滞在中はいろいろ食しました(夕方遅い買い物で割引ばかりですが・・)。
東京でも手に入るかもしれませんが、やっぱり現地の様子をみたあとに、現地で買って、現地で食べるってレスペクトも大事ですからね。
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