40代でアーリーリタイアをした友人で、現在、セミリタイア人生を極めていると感じた人物に、最近、立て続けに会いました。
セミリタイアといえば、仕事をスローダウンさせて「自分の自由時間を大切にする」といったバランスを取るものです。
ですが彼らはそんなセミリタイアとは少し違った生き方をしています。
自由時間よりも自分のビジネスを追及しています。
それも「ビジネスを辞めること=魂を捨てること」という地点まで突き抜けています。
今日は、そんな彼らから学んだことを綴りたいと思います。
セミリタイアとは
アーリーリタイアをしてから、何らかの形で仕事を続ける生活を「セミリタイア」と言いますよね。
そんなセミリタイアの標準は、あくまでも「自由な時間=主」があって、そのために「時間を減らして仕事をする」という「仕事=従」となるセミリタイアです。
仕事は「お金を稼ぐ手段」であったり「気分転換」といった楽しさも兼ね備え、ストレスのない働き方を目指すのがセミリタイアです。
完全リタイアの僕とは違って、とってもバランスある生き方だと思います。
先日、記事にした「センターラインを歩む」という生き方が、そんなセミリタイアだと思います。
僕が会ったネオ・セミリタイア人たち
ただ、僕が2か月ぶりにあったネオ・セミリタイア人というのは、そういった標準型セミリタイアとは少し違うものでした。
「自由となる時間」を欲している様子は微塵もなく、セミリタイアのビジネス部分=人生そのもの、といった向き合い方をしています。
自分の会社なので完全に仕事の時間、ペース、内容は本人の思うままにやっています。
1人は「思いついたアイデアを実行せずにはいられない。その過程がおもしろく、結果としてお金が稼げればそれはまた嬉しい。」と言います。
もう1人も「ビジネスをやるごとに新しいつながりができる。自分の好きな生き方に合うつながりを大切にしてビジネスを広げている。」と言います。
そんな彼らの言葉はとても重く説得力があります。
じゃあ、どれほど思いが強いなのか?といろいろ聞いてみたのです。
10億円積まれたらビジネスを辞めるか?
ということで僕が彼らに投げた質問です。
「じゃあ、いま10億円を積まれたら、そんなビジネスを辞めて好きに生きたいと思う?」
すると二人とも答えは「NO」だと言いました。
10億円という大金でも交換したくないほど、そのビジネスには「魂が宿っている」って凄いなとびっくりです。
ちなみに2人とも、アメリカ、ハワイ、台湾など、これまでの生活で縁のある場所を活かして、ビジネスアイデアを生み出したり、おもしろいスキームを作ったり、人脈やらつながりを育て、ビジネスという括りで取り組んでいます。
好きな場所を行き来しながら、好きなことをしている生き方です。
なので僕の質問には「おいおい、ビジネスを辞めるということは、自分の人生を全て失うようなものだよ~」と言います。
生き方の違い
そんな「ネオ・セミリタイア人」の感性を描写するとしたら、「セミリタイアという自由の中でのビジネスを自分の魂かのように大切にしている」というものです。
お金では買えないもの(ビジネス)を自分で作り出したのですね。
答えは想像できながらも、僕は少しばかり心を揺さぶる質問をぶつけちゃいました。
「ビジネス以外に、世の中にはおもしろいことがきっと沢山ある。1回っきりの人生なのに、今の仕事の延長を生き続け、新しい楽しみを探しにも行かない、寄り道もしない、今しかできないことも犠牲に。って後悔はないの?」と聞いてみました。
もちろん思った通り、
「今のビジネスが新しいアイデアなりつながりを生み出してるから新鮮で、これに代わる価値あるものはありえない」と言います。
そんな彼らは僕に「WATARUのように、”世の中には好きになれることが沢山ある" と100%の時間も人生も賭けられる勇気は羨ましいね」と言います。
まあ楽観的で享楽的な僕は、お金の過多に関わらず楽しめるものが世の中に沢山あると信じています。
でも僕からすると「お金に換えられない魂を宿したビジネスを持っている」という彼らはすごいと、心底、思います。
とはいえ、僕は自分の完全リタイアなる道が好きです。
いまの自分には仕事に時間を割くことはしません。
僕も「10億円積まれても完全リタイア人生を辞める気はないネ!」って冷や汗かきながら超涙目で言うと思います!
まあ、ここまでくると生き方の問題なので、どっちが正しいとかではないですしね。
どうすればネオ・セミリタイアになれるのか?
それにしても、どうすればネオ・セミリタイアをしてビジネスに魂が宿るのか?
そこが気になりました。
いろいろと会話するなかで感じたことは、
・自分の道を信じて全力で生きること
・無邪気に楽しむ余裕を持つこと
の2つが大事だと思いました。
自分の選んだ道も、その先に開ける世界も、信じてあげようよ!ということと「無邪気に楽しめるという素質」が大事だと、彼らをみていて感じました。
終わりに
ということで完全リタイア生活の僕も2つのことを心がけようと思いました。
1つは「自由を極めること」です。
彼らのセミリタイアでビジネスに魂を込めるように、僕は完全リタイアで得た「時間的自由」や「地理的自由」に魂を込められるような極め方をしないといけないなという点です。
もう1つが「無邪気さ」です。
わずか数カ月ぶりに会うと、前回には形のなかった新しいビジネスアイデアが浮かんでいたり、とにかく変化を感じさせる二人です。
それゆえ僕も次回会ったら、2か月でどれだけの新しい発見やおもしろさが見つかったかを語れるネタを持たないとダメだと感じます。
そのためにも、世の中の変化に敏感になりながら、新しいことをいろいろと試してみたいなと思います。
節約セミリタイア生活のFIRE人も、仕事を辞めたくても辞められないサラリーマンも、どの道であっても、道の塗装状況よりも、歩む気持ちや、その同行者との会話で景観が変わると思います。
気分はピクニックで歩みたいと思います。
ランキングも参加してます。参考になったり面白かったり応援して頂けるなら、こちらもポチっとしていただけると励みになります。
↓