アーリーリタイアをして1年も経つと会社勤めの頃の実感がなくなってきます。
記憶が薄れないうちにと、今日は会社人生を振り返ってみました。
大企業に勤務するゆえの「嫌だったこと(ばかばかしかったこと)」や「大企業ゆえ得られたこと」などをトップ10形式で綴りたいと思います。
*社員数が多く、組織が複雑で縦割りの大企業ゆえに起こりやすいこととして、個人的な見解で書いた物です。あしからず。
現役で頑張っていらっしゃる方は、半分ぶらいは「あるある」と感じるかもしれませんが、残りは時代の違いもあるでしょう。少し息抜きのつもりでどうご御覧ください。
僕が勤めていた会社について
内容発表の前に、まずは僕が長年勤めた会社について書きます。
その会社はいわゆる名も知れた企業です。週末、サーフィンばかりで真っ黒な「ブラック顔」をして入社・出社した僕を、組織は暖かく受け入れてくれるホワイトな企業でした。
ホワイト企業という意味は、福利厚生が充実し、労働基準法にのっとって年休取得や残業時間、産休制度をしっかり守り、男女差別もない点で、ホワイトだと感じたものです。
社員の心身面の健康管理など産業医がつき、良い意味で徹底管理されていました。
それでも50名~100名に1人は精神面で病んでしまい、長期休暇を取っていました。
病欠での長期休暇も、産休も、給与は出ますし、いざ仕事に戻る時も組織配置は負荷を配慮する温厚人事もありました。
とはいえ大企業の勤務で嫌だったり変だと感じたこと
こうした労働環境が整備されていることは良かったものの、大企業ゆえ嫌な思いや変な経験をしてきました。
ざっと10個ほど書き出したなかで「嫌なこと、変なことトップ10」を発表します。
10位:勤務地(事業所)が多すぎて辺鄙な場所へ飛ばされる恐怖がある
9位:社内処理のシステムが沢山ありすぎて覚えられない(すぐに統合でなくなる)
8位:エレベーターがなかなか来ないし各階に止まる
7位:人事査定で作成提出する書類が滅茶苦茶多い(1日がかり)
6位:役職名が多すぎて誰が偉いかわからない(外部の人が勘違いをする)
5位:新入社員は宴会の企画力や段取り、花見の場所取り力で人事の心象が変わる
4位:稟議地獄(かつ、電子決裁を停滞させる問題上司が必ずどの組織にもいる)
3位:実力よりも顔の売れ方や上司に気に入られるかで出世が決まる要素もある(上司が上司に出す企画書の好きなフォントやサイズ、行間ミリピッチを覚える)
2位:社内政治(組織のラインではない謎の人物に報告根回しをしなければいけない)
1位:子供幹部(出張同行すると子供以上にケアが大変でわがままである)
といった感じです。
当時はとても嫌でしたが、通り過ぎると、こんなことは笑い話になりますが。
ただ、このトップ10は表バージョンで、とても書けない裏バージョンリスト行きもありました。
大企業は中小企業以上に株主や政治家(管轄省庁)に気を遣う部分もあり、そうした方面があるからか、裏稼業の仕事もあったりします。
まさに「特命係長 只野仁」の世界です。
あとはなぜか、F倫系、F祥事系、F始末系などのFワード事件が多い気がします。それを起こすH態、H質、H人というH人がはこびってます。
大企業は人数が多いので遭遇するのか、そもそも発生確率が多いのかの科学的なデータはありませんが。。
それでも大企業の勤務で良かったこと
そんな「どうしようもない部分」も多い大企業のマイナス面をかなり言及したので、今度はプラス面に目を向けます。
こちらもざっと10個ほど書き出したなかで「良かったことトップ10」を発表します。
9位:若い頃は合コンの設定が楽だった
8位:受付嬢など美人も多いしCAやイベントコンパニオンなどと知りあう機会が多い(結婚する同期も多い)
7位:いろいろな仕事を経験できる(会社内の組織のどこかで好きな居場所が見つかる)
6位:仕事のハードさの割には給与が良い(働かないオジサンは困りものだが)
5位:接待特典(接待される機会も多かったり入手困難なチケットなど貰ったりする)
4位:休みが多い(〇〇記念日やら〇〇デーなど、休みやNo残業の日が多い)
3位:会社の看板(自分の実力以上の外部の人物に会える)
2位:研修制度(給与を貰いながら研修をみっちり受けたり海外大学院留学などもできる)
1位:同期が多く凄い経歴や特技、有名人の息子など刺激とネットワークになる
といった感じです。
どの項目も、会社の信用や制度などによって得られるメリットが多いのだと思います。
とはいえ、昨今の経済成長の鈍化で、大企業もこうした制度面を改悪するところも出てきています。
大企業だからいつまでも制度が安泰ではありませんし、今後は、企業の成長性などが高いところが良い制度を維持するのだと思います。
終わりに
今回、昔を振り返って大企業について書いてみました。
プラスがある分マイナスも相応にあると思います。
中小企業やベンチャー企業に勤務する人たちともよく情報交換をしてきましたが、それぞれの良さがあります。
決して、大企業だから良いということでもありませんし、でも会社も使いようによってはすごい経験を積むこともできます。つまり大事なのは「会社に何を求めるか」といった自分のスタンスです。