僕がアーリーリタイアについて情報発信する理由は「自分の仕事の辞め時は自分で決めるのが望ましい」と考えているからです。
アーリーリタイアを考えることは、定年という社会が設定したタイミングで辞めることを考え直すことにつながります。
自分の最適な辞め時を見つければ、自分らしい人生を歩めるきっかけになるからです。
ということで、今回、定年制度にかかわる問題とリタイア年齢を自分で決めるべき理由を書いてみます。
定年制度の問題
日本では当たり前の「定年」ですが、世界的にはとっても「異質な制度」です。
定年は特定の年齢に到達すると、社員から職務を強制的にはく奪する制度です。
こうした「年齢に基づいて職務や処遇を采配すること」は「年齢ハラスメント」だと米国や幾つかの欧州諸国は認識します。
アメリカではレジュメには年齢が記載されているものをみたことがありませんでしたし、面談で応募者の年齢を聞くこともご法度でした。年齢による差別には敏感です。
年齢によって業績パフォーマンスが落ちれば、それはパフォーマンスの問題で給与が下がったり、退職を勧告されることはあります。ですが、年齢が理由ではありません。
つまり、パフォーマンスが悪いために退職せよと言われると納得はできますが、単に年齢が来たから去れというのは、どうも納得感がありません。
また「定年が来たら辞めるから、それまでは会社に居座るぞ」というのも、本人の能力向上にも会社の業績にも、良いマインドセットではないと感じます。
それが定年制度の功罪です。
定年はゼネレーションを超えた助け合い、という側面もありますが、個人的には、定年制度がなくなり、もっと「個」が尊重された合理的な社会制度ができる時代は既に来ていると思っています。
自分が仕事の辞め時を決めるべき理由
では、個人の生き方として「最適な辞め時はいつか?」と考えると、これは人によって違ってきます。
定年(=65歳が多い)が誰にとっても一律に最適な辞め時だとは限りません。
人によっては、65歳を過ぎても仕事を続けることが経済的に都合が良かったり、働いている方が元気で幸せだという人もいるでしょう。一方、65歳を待たずにリタイアすることで、自分の人生を生きたいという人もいます。
こうした、最適な辞め時は人によって違います。
自分の辞め時を自分で決めることはごく自然なことですし大事なことです。
辞め時を考えることは、自動的に、資産形成などの経済的な面も考えますし、自分の健康年齢を踏まえた生き方など、精神面も広く考えるきっかけになります。
終わりに
定年制度を無くせと言ってるのではなく、こうした制度が今後も続くなかでは、せめて「アーリーリタイア」という生き方や選択があることを知るのは意味があり、気づきがあると思っています。
世の中のいろいろなリタイア生活があり、参考になると思います。
定年を待たずに辞めることも、定年を過ぎても何らかの形で仕事をすることも、自分の人生をどう生きるか自分で決めることで人生肯定感は変わってくると思います。
「定年」と一方的に年齢で決めて仕事を奪ったり減給したりする制度は意味があるのか?と、常々思っている次第です。
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