経済的自由圏にいる「2つのセミリタイア派閥」を比較してみた

2023-02-13

セミリタイア

t f B! P L

経済的自由圏には2つの派閥があります。

1つは、資産の大半を運用しながらセミリタイア生活を送るグループ(FIREチームと呼びます)。

いわゆる4%ルールなどで得る配当金や不動産収入などの資産所得で生活費を完全に賄なうことができる「(毎月の生活費)<(資産所得)」の達成者。

副業やパート収入を得て資産所得を補う「生活費)<(資産所得+副業パート)」も含むことにします

もう1つは、積極的な投資をせず資産を取り崩しながらリタイア生活を送るグループ(悠々自適チームと呼びます)。

(生涯の生活費)<(資産)」という達成者です。

どちらの派閥がすごいかという問題ではなく、それぞれにメリット・デメリットがあり、性格への適正も異なる、という話をしたいと思います。

FIREチームのメリット・デメリット

年間生活費が240万円ならば、元本6000万円を年4%の配当金を生む株式等に投資(6000万円x4%=240万)すれば生活費と同等の資産所得を稼げます。

メリットは、資産を取り崩さず、理論上は、ずっと一生、生活してけます。

リスクは、インフレの場合、生活費のコストがあがるので、同じ配当のままでは生活に行き詰まります。もちろん、投資先が配当を下げたり倒産しても計画が狂います。

デメリットとしては、そうした株価・配当の動き、それに連動した資産評価額の増減、インフレなどが心理的に気になって日々を過ごすことになります。

悠々自適チームのメリット・デメリット

たとえばリタイア年齢が50歳で、年間240万円の生活費で100歳まで生きるとしたら、総額で1.2億円(240x50年)が必要です。

実際には年金があるので年金150万/年であれば6750万円(12000-150x35年)が必要となります。

*年金受給が65歳で35年間、100歳まで受取る前提

メリットは、投資や資産運用をしないので、株価・配当の動き、それに連動した資産評価額の増減などに気を揉まなくてすみます。

リスクは、FIREチームと同様、インフレの場合は生活費のコストがあがるので資産は100歳までも持たずに枯渇してしまいます。

デメリットとしては、資産を取り崩していくので、減りゆく資産に対する耐性が無ければ、心理的には不安を抱えて生活する日々になります。

経済的自由圏で心理的負担は避けられないのか?

こうみれば、いずれも何らかの心理的負担があるとわかります。

その心理的負担を、FIREチームは投資の不確実性への耐性(倒産リスクや配当リスク)をもって対処することになりますし、悠々自適チームは減りゆく資産への耐性をもって対処することになります。

耐性と言っても、それは日常的な問題への恒久的耐性であって、一時的耐性があるから大丈夫というレベルではありません。

ましては今は、「インフレ」という両方の派閥の敵となる経済問題も重くのしかかってきています。

経済的自由圏で生き抜くリスクヘッジ策とは

こうみれば、派閥の問題ではなくて、「インフレ」や「耐性」へのリスクヘッジをどうするか、ということが解決策だとわかります。

例えば、

①FIREチームは余剰資金(元手資金をより多く準備する)で、必要に応じて、悠々自適チームのように資産を取り崩す方法を持っておく。

②悠々自適チームは安全な資産運用をして、FIREチームのように配当金を再投資したり資産に組み込むようにする。

ということになります。

また、両者共通に

③公的年金、企業年金(終身)、個人年金(終身)など、生きている限り受給される原資をなるべく作っておく。

も得策です。公的年金(厚生年金)は、リタイアを先延ばしにすればするほど、より多くの年金を受給できるトレードオフの関係なので、バランスを考えて判断することが大事ですね。

終わりに

今回、それぞれの特徴をわかりやすくするため、少し極端にFIREと悠々自適に区分してしまいました。

実際、WATARUの場合は、今時点は悠々自適チームに近い状態ですが、いずれ投資の買い時が来れば資産運用の比率を上げる予定です。

いずれにしても、アーリーリタイアした今の不動産収入と配当金では「生活費>資産所得」で、資産から取り崩す日々です。

資産を取り崩しながら不安をやりくりする生活を覚悟しており、関連記事はこちらです。

お金が減りゆくリタイア人生に慣れるものか?-お金を増やすステージから使うステージへの意識転換について

リタイア後の支出は、想定よりも多くはなっていますが、今のうちにしかできないこともあるので、そこは倹約と思い切った支出というメリハリで対処しようと思っています。

ただ、長くサラリーマンを勤めたので、60歳そして65歳と順次、個人年金(終身)、企業年金(終身)、公的年金も入れば、65歳以降は「生活費<資産所得」となる算段です。

相変わらずインフレや、年金受領のリスク、不動産も空室リスクも気になりますし、配当収入も確実に入り続けるとはわかりません。

心配がゼロということにはならないのでしょう。

それゆえ最大のリスクヘッジは「生活レベルを落としても大丈夫」という生活変化への耐性が大事だと思った次第です。

お金を使わなくても楽しめる生活力や趣味力、そこを頑張るのも良いと思います。

その関連する記事はこちらです。

リタイアして実感!趣味の価値が変わる理由とお勧め趣味について



自己紹介

2022年3末に完全リタイア。FIREの自由で創る”自分らしいセカンドライフ” としてFIRE-Driven Lifestyle Innovationをテーマに、日々の気づきや経験を発信して精神的に豊かなFIREを応援します。
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