リタイア後に資格をとることの意義

2022-12-02

趣味

t f B! P L

アーリーリタイアによって自分が好きに使える時間が増えました。

その増えた時間で、資格や勉強を再開しました。趣味の一環という位置づけです。

そしてもう1週間以上前のことですが、天文宇宙検定という資格を受験しました。

今回、リタイア後の「学び」というテーマで気づきを綴ろうと思います。

なぜ天文検定か

サラリーマン時代は仕事で求められる資格や自分のスキルに直結する資格以外は見向きもしませんでした。

貴重な時間を嫌な勉強に注ぐのは1秒たりとも嫌で、仕事に直結するものだけに集中したからです。

リタイアしてからは、このスタンスを180度方向転換し、もともと自分の興味のあるジャンルを少し勉強し直すことにしました。

天文学は小学生から高校生の頃には好きだったので、今回、新しい知識にアップデートしようと思い受けることにしました。

試験内容

試験に求められる内容はもともと文系の私には難しいものでした。

例えば、宇宙や銀河系、太陽系や星などがどう生まれ、進化し、今にいたるかという歴史的な事実を記憶するだけでなく、その歴史を見出した背景にある数値公式、観測方法、いつ、だれが、どうやって事象を解明したかなどなど、地学や物理などもある程度理解する知識が必要です。

ただマークシートなので専門用語や人名や固有名詞など、完全に記憶しなくても、そこそこ言葉を理解し馴染んでいれば解答していけるものです。計算によって導くものは、ある程度公式を覚えておかないと困難です。

勉強方法

リタイアしてからはなにかとやることも多く、机に向かって勉強する時間をなかなか取れませんでした。

このところはマイル修行(JALの上級会員資格を維持するためにとりあえず飛行機に乗ってマイルを稼ぐという修行です)で羽田と那覇の往復を度々していたので、その時間、テキストを読み込む勉強時間にあてました。

ただ、この画策は失敗です。

搭乗前に空港ラウンジでしこたまタダの生ビールを居酒屋代わりに飲んでしまうため、結局機内では爆睡し、一向に勉強にはなりませんでした。勉強のためにビールを飲まないということができない質です。

結局、試験5日前になってようやく本気で勉強を着手しました。

相変わらず、追い込まれないとエンジンがかからないという自分の弱点も再認識しました。

スキル目的から興味目的で勉強方法の違い

記憶力が劣ってきた自分には、覚えるべきボリュームも多くてハードルが高いと感じていました。

ところが勉強しているときにふと気が付いたのは、「へぇ~」と言いながら覚える内容が多かったことです。

好きでもないことを無理に記憶するのは拷問ですが、自分の興味があって理解していたいと思っていたことを記憶するのはさほど苦ではありませんでした。

そんな好奇心という助けもあって、どうにか短期間で最低限の知識をつけて試験に臨むことができました。

僕が受験した東京会場には、20代ぐらいから60代ぐらいまで幅広い年代の方がいて、男性が7割ぐらいと多かったようです。

70点以上の合格というボーダーラインで、自己採点ではぎりぎり70点でクリアーしていました。たしかに最短距離ですが、合格者のなかでは最低ラインです。

結果がどうこうよりも、こうした資格試験で時間とともに答案を解きはじめ、マークシートに書き込んでいく緊迫感やら、試験を受けるはりあいなどは楽しく感じました。

最新の科学が解明した宇宙は、40年以上前の情報とはかなり違っていて、これまでの知識を整理するのにも役立ちました。

また周囲の人間観察やら、いつもと違ったひと時を過ごせるのも、楽しいものです。

ただ、4日間ほど猛烈に勉強し時間のほとんどを費やしたので、やはり、時間を消費してしまいます。他にやりたいこともあるので、欲張らず、ほどほどのペースでこうした資格試験は受けようと思った次第です。

終わりに

社会人時代は、どっぷりと経済や企業のルールなどの世界に浸かりきって時間を過ごしてきたので、自分の脳内知識も偏っている気がします。

宇宙という視点でみると、人間や自分はどこから来たのかと不思議に思ったり、この宇宙を支えるルールは何だろう?と考えたりします。

人間の脳には数多くの神経細胞(ニューロン)がフィラメントという細かい糸状の構造でつながってニューロンネットワーク(神経回路)を作っています。脳卒中などで障害があるとそのネットワークが再構築して機能を維持しようとするといわれています。

観測可能な宇宙にも1000億個の銀河があって、銀河もフィラメント(細かい糸状の構造)でお互いが繋がっている点は似ています。

宇宙の構造も、網の構造も、同じネットワーク力学の原理で形成されているのかもしれません。

私たちが生きている銀河系や宇宙は、ある巨大な生き物の脳の中に住んでいるのかもとか、経済や企業のルールとはまるで違った世界観やルールを発見するのも楽しいものです。

自己紹介

2022年3末に完全リタイア。FIREの自由で創る”自分らしいセカンドライフ” としてFIRE-Driven Lifestyle Innovationをテーマに、日々の気づきや経験を発信して精神的に豊かなFIREを応援します。
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