FIRE直後の数カ月は自堕落な生活をしていました。
リタイア後の解放感で食生活の乱れや昼夜逆転といった不規則な生活を送っていたのです。
ですがそんな自堕落な日々があったからこそ建設的なアーリーリタイア生活に辿り着いたとも思います。
今日はそんな自堕落な生活とその後の末路を綴ります。
自堕落をレベル化した
自堕落(じだらく)な生活というのは怠惰で不規則な生活のことです。
具体的な行動傾向として以下の5点を挙げてみました。
このうち「自堕落に該当する(〇:2点)」、「やや該当する(△:1点)」、「該当しない(×:0点)」で自己診断しました。
①食生活の乱れ: 栄養バランスや食事のサイクルが乱れること・・〇
②運動不足: 身体を動かす機会がない・・△
③引きこもり:自宅に閉じこもって社会との接点が少なくなる・・△
④無気力・無関心: 目標ややりがいを持たず無気力になる・・×
⑤依存: スマホ、テレビ、ゲーム、SNS、アルコールに依存する・・△
合計点=5/10点
まあ、スコア半分というなら自堕落といってもまだ「まし」かもしれません。
ですが規則正しいサラリーマン生活を30年も過ごした後ゆえ乱れた気がします。
目覚まし時計をかけず、好きな時間に寝たり起きたり、昼間から飲んだり、昼夜が逆転したり、翌日を気にせずスマホやテレビを朝方までみたり・・は自堕落に感じました。
自堕落な生活での心境
そんな自堕落な生活をしていても心境として後ろめたさはありませんでした。
それはサラリーマン時代から「FIRE後には目一杯自堕落をしてやる!」とさえ思っていたからです。
実際のところリタイアをした直後こそ「会社員時代を無事に終えた」という安堵感で満ち足りた状態でした。
それが徐々に「もう働かなくて良いんだ」との高揚感に変わりどこか働かない背徳感を噛みしめる生活をしたくなるに至ったわけです。
「サラリーマンの頃はこんなことできなかった・・・」と。
ですが人間、そんな自堕落生活を2か月も送ったら目が覚めるものです。
僕も大反省をしたあるエピソードがありました。
自堕落からの脱却エピソード
それは友人と昼飲み(飲み放題)をしてかなり飲んでしまい夕方からぐっすり寝てしまった時のことです。
ふと起きると夜中1時でした。
十分に寝ているのでその時間から起きだしたわけです。
テレビをつけてぼーとしながら思ったことは「このまま朝まで起きた後にまた寝たとして、次に起きるのは夕方か・・・」と。
真夜中の静まり返った部屋で「こんな不規則な生活はよくない」と反省し自堕落なる自由ではなくもっと建設的な自由を求めようと思ったのです。
自堕落な自由から建設的な自由へ
そんな乱れた生活を十分に体感し背徳感も満たされたのか、次に関心が向かったのは建設的自由というものでした。
自堕落なる自由とは対極の自由です。
なにをもって建設的な自由とするかを考えて「サラリーマンでは得られなかった自由」と定義しました。
そして次の5つの方針に沿って取り組んだのが次のものです。
①サラリーマン時代に絶対に取らない資格を取る
→夜景観光士、天文検定等、船舶一級等
②サラリーマン時代にできなかったことをやる
→魚を捌く料理教室、カメラ教室、語学学校等
③リタイアしたらやろうと思っていたことやる
→親孝行、お世話になった人への恩返し、旧友との再会等
→移住&投資目的でリゾート地や興味ある地域の不動産物件の調査や内覧
④現役時代に手抜きをしていたことを真面目にやる
→銀行・証券口座の整理、より緻密な資産管理やポートフォリオ見直し等々
→家の中の書類当のデジタル化(断捨離)
⑤しばらく遠ざかっていた趣味のスポーツ等を復活する
→サーフィン再開のほか、新しい海スポーツ、スカッシュなど
これら(①~⑤)をやりながらリタイア生活の自由はサラリーマンの頃に出来なかったこととして自堕落から脱却していきました。
このあたりは過去の記事に書いています。
きっと僕は生まれ変わってFIREをしても、きっと毎回、自堕落生活は繰り返すでしょう。
そして毎回、そこから建設的な自由に向かう気がします。
もはや自堕落は建設的自由への通過点だとも思います。
終わりに
以上、リタイア後は程よい自堕落(5/10点レベル)に陥った生活を2か月ほど送り、そこを通過点に「建設的な自由」を求めだした経緯だったわけです。
整理すると、
①リタイア直後(サラリーマン人生を無事に終えた安堵感)
↓
②リタイア2か月(自主的自堕落での背徳感を楽しむ)
↓
③リタイア2か月~(回復期=建設的自由を求める)
と、案外、自堕落生活をしたからこそサラリーマンの頃には考えもしない建設的な自由へと方向転換をできた気がします。
自堕落を通らずリタイア生活を送っていたら、今もサラリーマン脳を引きずって「仕事に関連したスキルや知識」を疑問を持たずに追い続けたかもしれません。
その意味では「FIRE後の自堕落は分岐点としておススメ!」と思いますし人生は遠回りをするからこそ見つけられるものもあると思います。
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