リタイア後、あえてサラリーマンの通勤時間に行動することを避けています。
通勤時間は最悪で、居住中のマンションのエレベーターはなかなか来ないし、来てもエレベーター内は混んでいるし、その雰囲気もどこか張り詰めた感じで嫌だからです。
ですがリタイアから2年も過ぎ先日にある実験をしました。
その実験とは「サラリーマンと同じ時間にあえて通勤っぽいことをしてみたらどう感じるようになったか」というものです。
現役時代と同じように朝8時前にエレベーターに乗り込んでの実験です。
今日はその結果、ストレスを感じないこと、そして通勤・通学を不思議に思うことを綴ります。
会社員の頃の通勤体験
まず比較の元となる通勤していた頃ですが、自宅マンションのドアを締めてからのエレベーター移動から始まります。
するとさっそくストレスを感じます。
その原因は、
・エレベータが来るまで1~2分待たされる、
・混んでいる(2~3名か多いと5~6名)、
・途中に何度か停まってイラっとくる、
というものでした。
当時はこの程度でもストレスだったのですが先日の実験では自分の感覚も大きく変化していました。
混んでいないし住民層も違う
まず何よりストレスはまるで感じません。
8月に実施したのでちょっとばかり「夏休み」なる影響から人が少ないこともあります。
エレベーターに乗り合わせていたのは働く男性、女性に塾に通う子供といった数人です。
僕が現役時代の頃はサラリーマンの男女トータル多いと5~6名でしたが、今はやや少ない感じです。きっと夏休みを取っていたりリモート勤務で出勤が減ったこともあるのでしょう。
それゆえエレベーターもさほど待たずに来るし途中の階で止まる回数も減りました。
こうした経験で僕が通勤していた頃とは違う感覚を持ってしまいます。
移動時の感覚の違い
現役の頃と今の感覚の違いは、
①ストレスを感じない
②通学・通勤をすることが不思議、
というものです。
それぞれ説明します。
ストレスを感じない
現役時代、僕が通勤で感じていたストレスはエレベーターで待たされることや混み方といった「外部の問題」ではない気がします。
今回も他人も乗り合わせたり多少は待ったわけですが、現役時代だったらそれでもストレスを感じたと思います。
当時はエレベーターのなかで「会社に着いたら〇〇をして、△△をして、そしてxxの会議があって・・」と仕事のことを考えたりどうするか準備的なことをしていました。
そんな思考状態ゆえエレベーターで待ったり混んでいたりで邪魔されるのも、早く仕事場について着手したい焦りと合わさってストレスを感じたと思います。
まあ今回は現役時代と人数は減れど現役時代と同じような状況ですが、ストレスを感じないということは、ストレスの原因は外部にあらず内部で勝手に作り出してたのだと思います。
通勤・通学を不思議に思う
そしてもう1つ感じることが、塾に通う子供や通勤するサラリーマンの方々をみると「レールに乗ってるなあ」と思うことです。
これは僕が現役時代は決して感じなかったことです。
リタイアしてその場にいると、塾通いで受験戦争に向かう子供たちも、通勤で競争社会に向かう大人たちも、本当に大変だなと感じます。
レールから降りてしまった気軽さがあるのかもしれませんが、自分がそんな日々をよく送っていたなと、しかも疑問を持たなかった(いちいち疑問を持ったら思考がバグるから?)だと思いますが、今となっては不思議だなと思う感覚です。
当時も定年まで働くことを目指してはいませんでしたが、とはいえレールの上はとりあえず走り続けるもの・・という感覚なのでしょう。
終わりに
ということで、改めてサラリーマン当時の経験(今回は通勤)を意図的に実行してみると、自分の感覚が変化したことが際だって感じます。
レールを降りるのをなかなかできなかった自分ですが、降りたら降りたで案外違う生き方も居心地良いし、いろいろ抱えていたんだなと、身軽になった今からそんな思いを抱きます。
次回はスーツでも着て自分が通勤したルートを通ってみようと思います。さすがに暑くてへたばるかもしれませんが。
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