自分のアーリーリタイアはライフイベントに大きく影響されていると思います。
自分の意思でアーリーリタイアをした気ではありますが、そんなリタイアのタイミングはライフイベント(特に、子供が社会人になるタイミング)に左右されたと思います。
計算すると、僕のような考え方では41歳までに子供をもたないとアーリーリタイアに間に合わなくなります。
ということで、今日はライフイベントとアーリーリタイアの相関を綴ります。
リタイアに影響したライフイベントとは
アーリーリタイアに影響したライフイベントとは、結婚であり、より厳密には「子どもを持った年齢」です。
その相関は単純で、ライフイベントが早かった分、出口(リタイア)も早かったというものです。
僕が結婚し最初の子供を持ったのは20代後半で、次男を持ったのが32歳でした。
そんな次男が大学を卒業し社会に出た(つまり22歳)とは、32+22=54(歳)と、50代を超えたところだったわけです。
その年齢が僕にとっての「家庭(養育)からの解放」というタイミングになります。
アーリーリタイアの必要条件
そもそも自分がアーリーリタイアに踏み切る心境となったのは3つの(必要)条件がありました。
誰にも共通するアーリーリタイアの条件は「①経済的自立」です。
それに加え僕の場合は「②仕事をやりきること(仕事からの解放)」と、「③家庭をやりきること(家庭・養育からの解放)」の3つがなんだかんだ必要でした。
40代後半で経済的自立はしていましたし、仕事をやりきるというのも自分自身の心のなかのケジメだけの問題です。
ですが家庭をやりきるというのは自分事だけではありません。
家庭の形は方針は各家庭で違うと思いますが、僕にとって「家庭・養育からの解放」はどうしてもそれが熟するタイミング(子供が社会にでること)が必要でした。
家庭をやりきるという心理的影響
子供が社会に出るまで「家庭をやりきる」といった義務感がどこから来たかというと、それは自分が選択したからつきまとったのだと思います。
人生の選択は「自由」なわけで、僕にとって「結婚せずに一人で生きていく」も「結婚し家庭を持って生きていく」もあったなか、後者が良いと、選んでしまっただけです。
家庭を持つと判断した以上はやるべきことをやって「卒業」したいわけです。
ただ、子供を育てるのは仕事と並ぶぐらい大変だと、後になって痛感しましたし、なんだかんだ最後までやり終えるのも楽ではありませんでした。
たとえば、仕事で疲れていても元気な子供を遊びに連れていったり、授業参観に行ったり、暑い日の運動会で応援したり、子供のスポーツのコーチを引き受けて週末は早朝から一緒に行動したり、勉強を教えたり・・。
そんな時間を20年以上過ごし、いよいよ子供の大学卒業式にオンライン参加して卒業を見届けた時は感無量ながら「やり終えた」と放心状態になりました。
自分が選択した道ゆえ当たり前のことをしただけですが、どこか嬉しくも悲しくも、でもほっとした解放感です。
すると僕も置いてきぼりが寂しいのか「会社を卒業し自分の人生を生きたい」なんて気持ちが生まれてしまったのです。
経験した人ならこの感覚はご理解いただけるとは思いますが、「家庭・養育からの解放」というこの「タイミング」が、アーリーリタイアに大きく影響したのです。
ライフイベントのタイミング
この「家庭・養育からの解放」というタイミングが重要ゆえ、もし晩婚でいまも子供は大学未満なり大学受験中なら、いくら経済的自立をしているからとてアーリーリタイアは踏みとどまっていた可能性もあります。
自分だけ離脱してリタイア人生を歩むのはちょっと抵抗あるとか、せっかくならやり切ってすっきりしてリタイア人生を歩みたいとか、複雑な感覚を持ってしまいそうです。
こうした煮え切らない状態にならずスパッとリタイア人生へと切り替えられるには、アーリーリタイアぎりぎり年齢(仮に59歳としましょう)を迎える時に一番下の子(次男)が少なくても大学に入学しているのが必要で、逆算すると、
59歳ー18歳(大学1年生)=41歳
と、つまり自分が41歳で次男が生まれていなければいけません。
41歳を超えてから次男をもったとしたら、僕のような考え方ではアーリーリタイアの道(60歳未満でのリタイアの道)は途絶えるわけです。
ライフイベントとリタイア相関(結論)
以上、僕が50代半ばでリタイアできたのは自分の人生の早い段階で「子供を持つ」というライフイベントが起こったからだと言えます。
もちろんアーリーリタイアを考えて結婚をしたり子供を持ったわけでもなく、単なる成り行きと言うか運命ではあります。
さらにいえば、早く結婚し子供を持ったりすることは「自分が若くて楽しい時を家庭に注いで失った」とも残念な捉え方もしたりしました。
ところが完全リタイアのいまは大学生なみの自由度で、その当時に失った自分時間を回収している気もします。
人生は知らないうちに失ったと思ったものを後から取り返す「プラマイゼロ」になるよう仕組まれてる気もしますし、アーリーリタイアはそんな人生の帳尻合わせなるものだとも感じています。
終わりに
なお、家族を持っている人の選択は画一ではありません。
僕のように子供が成人するまでリタイアしないのも、家庭内で相談して子供が小さいうちにセミリタイアするのもアリです。
実際、最近は夫婦共働きで協力し、子供が小さくてもセミリタイアする家族も随分と多いようですしね。
平成時代より柔軟に働ける世の中にはなった恩恵だとも思えます(僕の場合は二馬力分で働かなくてはいけなかったので・・)。
とごちゃごちゃ書きましたが、僕が伝えたいのは
「ライフイベント(子供の年齢)は人生に影響することもありうるので、頭の片隅に年齢計算機を置いて考慮しておいたほうがいいですよ!」
ということです。
ライフイベントが自分に影響するのかしないのか、影響するならどう構えるかを、僕のように事後に気づくより、人生設計中の段階で意識しておくのが良いと、若い世代の方にお伝えすることで、ご自身の人生に役立てていただけるなら幸いです。
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