完全リタイア生活に入って2年。今のところ、幸福感の高い生活が続いています。
では逆に、「何を失ったら、この幸福感は大きく損なわれるだろう?」と考えてみました。
僕の場合、浮かんだのは3つです。
健康、お金、人間関係。
もちろん、人によってFIRE生活に必要なものは違うと思います。
ただ僕の場合、この3つは「多ければ多いほど幸せ」というより、ある程度の状態を保っていたいものです。
今日は、なぜこの3つを失いたくないと思うのかを考えてみます。
健康の大事さ~やりたいことを楽しむための土台
健康がFIRE生活に欠かせないと感じるのは、年齢も関係していると思います。
20代や30代でFIREしていたら、健康であることが当たり前すぎて、わざわざ重要なものとして挙げなかったかもしれません。
50代になると、身近な友人が病気になったり、亡くなったりすることもあります。健康を失って「やりたいことができない」となれば、僕がFIREした意味そのものが揺らいでしまいます。
だからFIRE後は、毎日運動をして、定期的に健康診断を受け、日々の生活でも健康を強く意識するようになりました。
現役時代には悪玉コレステロール値が高い時期もあったので、最近では食品の脂質まで気にしています。
クロワッサンやホイップ系のパンの表示を見て驚き、迷った末にアンパンを買う。そんなことまでしています。
なんだかんだ、FIRE後は会社員時代より健康になったと感じています。
お金の大事さ~多ければ多いほど必要なわけではない
お金も大切です。
ただし、無限に多く必要だとは感じていません。
僕にとって必要なのは、
「完全リタイア生活を続けられること」と「やりたいことをするためのお金があること」
です。
それを下回れば、お金のために再び時間を売って働いたり、やりたいことを我慢したりする必要が出てきます。それでは僕にとっての完全リタイア生活の価値が損なわれます。
逆に、それを満たしているのであれば、単純に資産額を増やし続けることが幸福に直結するとも思わなくなりました。
もし「現役時代の3倍の年収を出すから復帰しないか」と言われても、今の僕なら時間を売って戻りたいとは思いません。
一方で、FIREしてからは、以前よりもお金が精神的な安定につながっているとも感じます。
給与という安定収入がなくなったからこそ、資産がFIRE生活を維持する基盤になっているからです。
僕にとってお金が大切なのは、承認や権威のためではなく、今の生活を安心して続けるためなのだと思います。
人間関係の大事さ~多さより、大切な人とのつながり
FIREした人のなかには、「人間関係の煩わしさから解放されたかった」という人もいると思います。
僕もその感覚はよく分かります。
自由になった今、自分が関わりたいと思わない人とまで積極的に付き合いたいとは思いません。
一方で、大切な人との関係までなくして、一人きりで余生を過ごしたいわけでもありません。
実際、FIRE後は一人で過ごす時間がかなり増えました。それでも一人の時間を楽しめるのは、会おうと思えば会える家族や友人がいるからなのだと思います。
FIRE後、人間関係は「増やす」というより、少しずつ整理されてきました。
不要な人間関係に使っていた時間やエネルギーを減らし、大切な人との関係を大事にする。
そんな方向に変わってきたように感じます。
「多いほど幸せ」ではなく、「必要なだけあればいい」
こうして考えてみると、健康、お金、人間関係には共通点があります。
どれも大切ですが、「多ければ多いほど幸せ」というものではありません。
健康は、やりたいことを楽しめる状態でいたい。
お金は、完全リタイア生活を続け、やりたいことを我慢しなくてよいだけの基盤がほしい。
人間関係は、たくさんの人とつながることより、大切な人との関係を失いたくない。
つまり僕に必要なのは、それぞれを最大化することではなく、自分が満足して暮らすために必要な状態を保つことなのだと思います。
これが今の僕にとっての「必要十分」なのかもしれません。
終わりに
FIRE生活で絶対に失いたくないものを考えてみたら、僕の場合は健康、お金、人間関係の3つでした。
面白いのは、「何がもっと欲しいか」と考えるより、「何を失いたくないか」と考えた方が、自分にとって大切なものが見えやすかったことです。
今のところ、健康は会社員時代より良くなり、お金は大きく増えなくても今の生活を支えられている。そして人間関係は、数を増やすより大切な関係に時間を使うようになりました。
何かを増やし続けなくても、大切なものを必要なだけ持ち、それを失わずに暮らせれば、時間の余裕も生まれ、やりたいこともできる。
FIRE後の豊かさは、「もっと手に入れること」だけではなく、「自分に必要なものを知ること」にもあるのかもしれません。
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