投資反対の妻が賛成に転じたエピソード(僕のFIRE道)

2024-02-02

経済的自由・FIRE

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世の中には投資に賛成派と反対派がいます。

家計において共に責任を持つ夫婦でこの考え方が違うとかなり厄介です。

実際、僕の元妻は株式投資に反対でした。

僕がいくら「預金ではお金は増えないから、きちんと投資して増やさないと機会損失だ!」と説明しても「投資でもしお金が減ったら生活に影響がでるからダメ」と反対されてきました。

思い返せば、結婚を機に専業主婦となった妻に家計管理の一切を任せたことで、妻はお金に関する必要以上の責任感やら愛着?を持ってしまったかもしれません。

それが「あること」をきっかけに妻が投資に理解を示すようになりました。

今日はそんな秘策エピソードを明かしたいと思います。

投資アレルギーの現実

元妻はお金に関してとても保守的です。

「生活費や教育費を確保することが何よりも大事」というのがその理由です。

それが「安全な生活を脅かす投資は嫌だ」と僕とは反対の考え方を持つようになりました。

幾ら僕が「世の中の経済成長に合わせて長期投資をした方が確率的にも合理的にもお金を増やせる」といった「確率論」とか「合理性」を幾ら出しても、その妻の「聖域」なる考え方に切り込む余地はありませんでした。

「余剰資金だけでも!」と持ち掛けても、「お金の大小にかかわらず減るのはイヤ」と受け入れてくれませんでした。

もはや「思考レベル」の問題ではなくお金に対する「感情レベル」での違いです。

そんな元妻の投資アレルギーが、僕の先行きの資産形成で大きな障壁だと感じていました。

妻の投資アレルギーにチャレンジしてみた

そんな状況ゆえ、僕が取った解決策は、30代半ばまでは「自分の持ち込み資産」です。

結婚前に自分が貯蓄していた財産から投資する分には何ら文句を言われません。

ですが、共有財産に手を付けることは許されませんでした。

僕が「金融株で少し儲けたよ」と、ITバブル後だったと思いますが、そんな話をした記憶もあります。

ですが「あ、そっ」で終わってしまう興味の無さです。

きっと内心「どうせどこかでマイナスになるでしょう」ぐらいに思っていたかと想像します。

もうこうなると、何か「現物で儲けた状態を見せる」といった「目の前で明らかなる儲け」の体験で変わってもらうしかありません。

かといって、自分が儲かったお金で車をアップグレードして「どうだ!」とするのも癪ではあり無駄なだけです。

そんな妻のアレルギー問題へ果敢にチャレンジするも解決策に至らず悶々としていたのです。

おいしい話が到来

そんな時に、僕の願いが天に通じたのか美味しい話が舞い込んできました。

妻が「家が欲しい」と言い出したことです。

どうやら「子どもが2人いるから狭い社宅では手詰まりだ」とか「長男が小学校の野球チームに入りたいが弱小でグランドも狭くて可哀そう」といったことです。

つまり、「もう少し広いマンションに引っ越し、まともなサイズのグランドで伸び伸び野球をさせたい」ということです。

僕にとっては最初はイヤな気がしました。

社宅はとても条件がよく、通勤が40分ほどかかるとはいえ、駅から徒歩3分、月2万円で家賃と車庫がコミコミという破格です。

この恩恵を手放すのは勿体ないということです。

ですが少し考えてみました。

妻にとっては「理想的な家庭環境」というマイホーム購入ですが、僕にとっては「資産を持つ」という投資的な意味になるのでは・・・。いずれ転勤で家は賃貸に出すことになるだろうし、会社の先輩もそうして賃貸で儲けていた。

ということで賃料の安い社宅は魅力でしたが、思い切ってマイホームを買おうという話に乗ることにしました。

自宅マンション物件見学での裏チェックリスト

なお、秘策は極秘に進めました。

僕が「自宅マンションは資産になるから買おう」なんて投資丸出し発言をしたら「家庭生活と投資を混同しないで!」と国際問題になるでしょう。

あくまで表向きには「子供たちに良い環境を作ろう」と言いながら、候補物件を見て周る時は自分の頭のなかで「資産性、資産性・・」と100回ぐらい呟きながら物件評価をしていました。

物件のロケーションや地域発展性、いざ転勤になっても賃貸に出したり再販することが容易な、そんな条件を兼ね備えているか・・・を「裏チェックリスト」で評価していました。

それをもとに僕なりの「物件の推し」を妻に勧めることで、双方合意の資産。。。あ、いやマイホームを買いました。

ミッション達成

取得したものは妻には「100%の理想的な家庭環境」というマイホームでした。

マンションは社宅の1.8倍、ベランダには苗を置けるし小学校のグランドもそこそこ広く、野球にも最適です。

こうして僕にとっても「資産性の高いマンション」とリストに合致したものを手に入れました。

もちろん不動産投資はどうなるかわかりませんがその地域は人口増加率も地域の成長発展も見込めるエリアでしたし、流入人口が多く小学校が手詰まりという具合の状況でした。

あとは転勤すれば賃貸に出すだけです。

ただ、マイナーな問題が・・・・。

長男の小学校の野球チームはコーチが足りないということで、僕は助っ人として野球チームに一緒に入部することになってしまいました。

それから土日は朝6時に起きて車で子供たちを試合会場に送ったり、コーチとして一緒に汗を流したり、いい大人が子供時間を過ごすことになってはしまいました。

でも野球の後に子供とお風呂に入ってあれこれ話すことも楽しいひと時ではありました。

いよいや資産活躍の時

こうした思わぬ少年野球チーム入りをした僕は、ようやく転勤の辞令を受けて離脱することになりました。

購入後数年での転勤で、想定通り、そこそこの賃料で貸し出しがすぐに決まりました。

空室期間を5日もあけずに法人が社宅利用で入居し、実際、小さな会社のオーナーが夫婦と子犬ちゃんで入居されました。

そこから安定して賃料を得ていきましたが、まあ、僕たち4人家族と違って、2人の大人にちびワンちゃんという余裕ある入居者でびっくりです。

ということで、総収入は総コスト(住宅ローン返済額等~税金、修繕等々)を上回り、それがずっと何年も安定して続きました。

そしていよいよキャッシュフロー表を妻にみせました。

「ほら、不動産収入で年間xxの家計貯蓄のプラスになっている。やはり投資は大事だ。」と話しました。

まさかマイホーム(という資産が)お金を安定的に生むなんて感覚がなく、その金額に驚いた妻はようやく

「正しい資産を持てば自分たちは放置していても勝手にお金って入ってくるものなのね」

そういった発言をして、いよいよ僕のミッションコンプリートとなりました。

やはりお金を投じる前は「不確実な先行き」に対し、楽観をする人もいれば悲観をする人もいます。そんな感性は変えられません。

ですがこうして既知の安定収入というリアル数字を前に、モノがお金を生むを実感したのだと思います。

ようやく「投資アレルギー」なるものを取り除いてくれて、僕は大蔵大臣に就任しました。

終わりに

終わってみれば単純なことだと思います。

人の(お金や投資に対する)価値観は簡単には変わりません。

変えるのを迫るより、変わるように仕向けることしかできないのだと思います。

元妻のように感情的に「投資が怖い」ということを理屈で説明するより、「ほら、投資でこうしてうまくお金が増えている」と言えばいいのです。

根底は、投資が嫌なのではなくて、お金が減るのが嫌なだけです。

僕にとってこれがラッキーだったおんは、大蔵大臣の就任がリーマンショック直後というタイミングだったので、下手にリーマンショック前に手を出さずに良かったのかもしれません。

さて、同じような悩みがある方は、何らかのスモールスタートで「結果で示す」というところから投資アレルギーを解決する方法も、ぜひ、検討されると良いと思います。

あ、それと、結婚前にお金に関する価値観のすり合わせも大事です。

そこが僕にとっては根本問題でした。。


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自己紹介

2022年3末に完全リタイア。FIREの自由で創る”自分らしいセカンドライフ” としてFIRE-Driven Lifestyle Innovationをテーマに、日々の気づきや経験を発信して精神的に豊かなFIREを応援します。
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