リタイア前の想定とリタイア後の実感で違いがあった1つが「自由で稼ぐ」です。
リタイア前は「自由がもっとあれば投資への時間も効率的に使えて稼げる」と、さほど根拠もなく想像していました。
サラリーマン時代は平日の株取引も、朝に指値で放置し、お昼休みにわりと高値で掴んでいたと気がついたり、その他投資も、時間をフットワークを使えばもっとやれそうだという思いもありました。
ただ現実は、そんな投資(お金を増やす)に時間を注ぐことに疑問を持つという、想定していなかった着地になりました。
今日はそんな「自由で稼ぐ」について綴ります。
リタイア後の投資時間
実際、リタイア直後はコロナ明けということで、世の中の潮目の変化を考えての株取引や不動産投資に時間を使いました。
株取引はサラリーマンの頃とは違って、確かに平日日中、チャートをみながら値動きを追って売買の判断ができます。
ただ僕は日々売買するわけではないので、結局、ある1日のなかの価格変動でベターを求めて売買するより、そもそもいつのタイミングで買うかといったタイミングの方が大きな差を生みます。
不動産投資はプチ移住も考慮しての物件発掘だったので、フットワークを使ったり旅行を兼ねてその土地にしばらく滞在して土地勘を得るには役立ちました。
ただ、そうはいっても投資余力を考えると簡単でもありません。
なんだかんだ「自由で時間があればもっと稼げる」というのは幻想だなと思うようになりました。
時間をマネタイズに使う矛盾
もう1つ考えたのが「時間をマネタイズしよう」ということです。
自分がやりたかったこのブログも、記事を書きながらSEOであったりアフィリエイトなどで儲けられないかということです。
これはブログをされる皆さんも考えることだと思いますし、当初、そうしたマネタイズもやってみようとしました。
ただ、実際にその設定をしたり人気キーワードに合わせて記事を書くのは、本来、「書きたいことを書く」という目的から外れて本末転倒になってしまうと感じました。
なのでまずは自分のやりたいことを優先しようと、マネタイズ意識を一旦横に置いて、ブログをやってみることにしました。
投資から資産運用へ
こうして、リタイア前に想定していた「自由時間を活用した投資効率」とか「時間をマネタイズ」という熱量は奪われ、「お金に囚われずに自分らしく過ごそう」となりました。
自分の価値観として「時間>お金」の構図がはっきりしたのだと思います。
結果、投資はストップし、資産運用を放置型にすることでお金には「とらわれず」「気にせず」なる距離感を取ることになりました。
これはリタイア前の「お金を増やす」という習慣に縛られていて、リタイア直後もその延長で「自由で稼ぐ」を抱いた、そんな幻想だったと思います。
終わりに
自分の時間をどう使うかは、やはりリタイアをして実生活に入らないとピンとこない面があります。
リタイア前の「お金を増やす」という縛りを一旦はずすと、いろいろ自分が何をやりたいのか、無色透明に見えてきた気もします。
こうした気づきが得られるほうが、「自由で稼ぐ」とあがいて、たかがしれている自分の実力で「プラスアルファ」を稼ぐより、価値あると思えるようになりました。
やってみないとわからないというのは、こういうことだなと痛感しています。
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