リタイア前とリタイア後の想定違い-②悠々自適でもない

2023-11-21

セミリタイア後の心境

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リタイア前の想定とリタイア後の現実に「ギャップ」が出てくることがあります。

その2つ目が「リタイア生活は完全なる悠々自適でもない」ということです。

リタイアを具体的に考え始めた当初、極端に言えば「非日常で優雅に暮らすリゾートライフ」というプチ移住も想定しました。

そこまでいかなくても最低限「好きなことをして、自由気ままに過ごす」という悠々自適をイメージしました。

ですが現実はそんな「悠々自適」とは少し違った過ごし方をしています。

今日はそんな「悠々自適なるリタイア生活でもない」というリタイア後の現実について綴ります。

悠々自適とは

悠々自適とは字のごとく「悠々」と余裕があって落ちつきながらも、自分の気の向くままに暮らす「自適」があることです

それは好き勝手に生きるというよりも自分らしく生きることです。

なので「他人や世間の考え方に惑わされず、世の中の面倒なこと(仕事などを含む)から解放され、好きなことをして生きる」とも言えます。

それゆえ悠々自適は「解放」「自己決定」「好きを実行」がキーワードになります。

サラリーマン時代の「拘束」「会社主導」「正誤で判断」とはまるで軸は反対です。

自分らしい自分が難しい理由

こんな「悠々自適」という素晴らしいライフスタイルを目指しながら、実際には「完全なる悠々自適生活は簡単ではない」と思えるようになりました。

結果的には「そこそこの悠々自適で満足中」という状態で留まっています。

その理由は、アーリーリタイア生活を送るにあたって、①究極の解放が難しい、②自適といっても他者優先、という理由です。

究極の解放ライフスタイルは難しい

リタイア生活で最初に夢をみたのは「究極の解放生活」です。

でもこれはかなり難しいといえます。

ちなみに僕はリタイア前、プチ移住なる解放生活をイメージし、幾つかの場所で物件やら現地生活をみてまわりしました。

最高に夢を持ったのは「毎朝、起きたらテラスに出ると青い海が見え、自分でコーヒー豆を煎りながら、今日は何をしようか考え、好きな本や、好きな映画をみたり、運動したり、のんびり過ごす」なんていう脳が溶けるバケーション生活です。

でも現実はそんな夢物語な隠居生活はできません。

リゾートっぽい土地に1人過ごして果たして「幸福か?」と疑問に思いました。

新しい場所で生活を立ち上げ、人間関係も築き、ライフスタイルを作っていくハードルはとても高いと思えたことです。

結果として、旅行で行き来する程度が今はベストだと考え、慣れた東京で「そこそこ自由気まま」に過ごすミニマムな悠々自適を送ることにしました。

なお、こうしたことを実践している人もいると思います。

きっと「1人でも孤独ではない」とか「家族や大切な人とひっそり暮らしたい」とか「生まれ変わって違う自分で生活したい」なんて人には良いと思います。

僕はそこまでの根性も環境もなく、これまでの現実生活を引き続き過ごすだけとなりました。

好きなことでも他者優先

そんな夢物語は確かに難しいとはいえ、では、東京での現実生活で「自由気ままに完璧なる悠々自適生活をしよう」と思っても、案外、簡単ではありません。

子どもは社会人となって手が離れましたが、親はかなり歳を取っています。

近くにいて親孝行をやらずして僕自身もそれを後悔します。

家族以外の人間関係だって存在するのが今の日常生活です。

こうした自分を取り巻く「社会環境」はリタイアしてもついてまわります。

自分を取り巻く社会環境との調和を図りながら生活を創る以上、「自由気ままに」とばかりはいきません。

親孝行にしてもお世話になった友人との親交にしても、自分がお世話になった「借り」を先に返済しながら「本当の自由」を実行する配当を積み立てている段階です。

もちろん、親孝行や感謝の気持ちで恩返しするのもイヤイヤではなく「好きなこと」という悠々自適の範疇です。

ただ「自分の好き勝手に」とはならなくて、他者優先という社会的つながりを尊重する制限は出てきます。

終わりに

リタイア前の想定がリタイア後に違ってくることはあります。

今回、悠々自適というライフスタイルに関して、夢のようなリゾートでの生活は程遠いですし、東京生活も「やるべきことが先」といった義務主導の生活ではあります。

想定していた悠々自適生活とは違いますが、それでも現状には満足しています。

いずれ「本当の自由」も得られることを楽しみにしながら、それまでは「ささやかな楽しみ」をもって悠々自適生活だとして送るだけでも、サラリーマン時代を考えると、感謝すべき状態です。



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自己紹介

2022年3末に完全リタイア。FIREの自由で創る”自分らしいセカンドライフ” としてFIRE-Driven Lifestyle Innovationをテーマに、日々の気づきや経験を発信して精神的に豊かなFIREを応援します。
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