「FIREして良かった」と感じる瞬間(④評価編)

2023-10-09

アーリーリタイア生活

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日常の些細な出来事で「FIREをして良かった」と感じる瞬間があります。

その4つめの事例が「評価」です。

この10月の祝日、サラリーマン時代であれば自宅で「評価作業」をしていました。

所定フォーマットに定性・定量的な「業績評価」を書き込むもので、10月は上半期(4月~9月)対象に実施します。

これがとても「憂鬱」です。

会社に縛られる典型で、自己決定やコントロールのきかない、とっても嫌なものだからです。

それが今日は目が覚めても「評価作業のない平穏な日だ!」と思うとFIREして良かったと痛感します。

今回は、そんな「評価」にまつわる「自由」や「会社の弊害」を綴ります。

評価が嫌な理由

世の中には評価やフィードバックが有難いという人もいます。

たしかにフィードバックは自身の行動や結果を振り返ったり、良い点を伸ばすためなら良いのですが、「フィードバック」と「評価結果」を同時説明する(説明を受ける)場合、そこに矛盾が出たりします。

良いフィードバックをしても「じゃあなぜ評価が低いのか」となり辻褄があわないケースもあります。

会社が作った「公平で透明」という評価制度を用いても、結局は、①評価者の能力、②非評価者の能力、に依存する以上、公平透明に運用するのは限界があります。

ましては人事が入って実施した最終評価を説明するとき、自分も納得できないものを人に説明し説得するのは無理難題です。自分が評価を受けその理由を上司に求める場合でも上司は同じ状態です。

「会社ってそんなものですし、そんなところです」なんて真実を誰も言えない空気感が、また嫌なのです。

ちょっと抽象的なので、少しだけ具体的に話します。

異なる業務を横並びに評価する難しさ

例えば「①評価者の能力」で、評価者は「種類の違う業務の難易度」をリアルに理解できる経験値と判断が必要です。

あえて描写するならば、仕事を拡大するときに、「0から1」「1から10」「10から80」「80から100」へと拡大するのが、個人的には「難易度が揃っている」と思います。

0から1:新規市場で新規にサービスを作り新規に顧客開拓する(市場創造)

1から10:1の成功事例を10にしながら成功モデルを作る(市場立ち上げ)

10から80:人的金銭的資源を投下し標準化した成功モデルを急拡大する(市場拡大)

80から100:簡単には陥落しない困難な残り市場を攻略しつくす(市場独占)

なので、「0から1」は定量的には小さな成果でも定性的には大きな成果である一方で、「10から80」は定量的には大きな成果でも、定性的な難易度は他よりも低いといえます。

そんな難易度の違いを評価者が揃って理解し、非評価者を横並びに公平に評価しきれるかというと、まず、無理です。これを透明に実施するっていう手法もありません。

結局、声の大きい人にひっぱられて場の雰囲気で評価や優劣が決まりがちです。

好き嫌いも影響する評価エピソード

実際、そもそも一次評価者がイケてないと、土俵にあがる段階から不公平になります。

最近ニュースとなっているJ社のハラスメントも「権威を私物化する」という問題です。

僕が30代の時の部長がまさに「私物化」だったので、そのニュースも他人事ではありません。

飲み会が好きで能力的には??だったその部長は、とにかくメンバーを連れて毎日飲み歩くのが趣味でした。

5時前になるとそわそわし、担当が「今日は〇〇に飲みに行きましょう」というのを待っています。

そんな日々から半年、評価時期がきて愕然としたのは「仕事よりも飲み会重視」の取り巻き社員は良い評価をされ、「飲み会より仕事」って社員は干される、あからさまな「評価権の私物化」でした。

そこで正義ぶって「会社がダメだ」とは思わず「まあそんなア〇もいるは」とうまくその担当から抜ける異動をしましたが、繊細で純粋なキャラだとメンタルやられてしまったかもしれません。

というのが、会社ですからね。しかも接待費を使うというレベルは酷かった。

FIREしたいまは「そんなこともあったな~」ぐらいのものですが。

なお、人格者たる上司にも巡りあうことができ、良い影響を受けたことも多々あります。

会社生活のトータル、プラマイでいけば、プラスだったとは思います。

終わりに

会社って不完全なもので、過剰な期待をし過ぎると耐えられなくなるものです。

僕にとってその典型が「評価」です。

評価は、会社というコミュニティーの共通ルールや指標として「必要悪」であって、完璧にはなりません。(→人事部でこの制度開発を目指している方はぜひ頑張ってください。これは個人的な感想です・・)

そんな不完全な会社というものに「自分の人生が握られている」と感じさせるのが「評価」でした。

それでも、サラリーマンとして会社から得られるものは割り切って得ていけば、実際に良いものはいろいろ得られると思います。

なお、自分が完全納得する「究極の評価制度」を作る方法があります。

それが「経済的自由のうえで自己決定しその結果を受け入れる」というFIREだと思っています。

節約FIREでも、ファットFIREでも、ブラック企業から解放されたFIREでも、自己決定した結果が正解です。

自己決定をした以上、その結果を楽しめば良いだけのことで、その結果について他人の評価を必要としないことが「自由」で「解放」たるFIREの良さだと感じる次第です。


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自己紹介

2022年3末に完全リタイア。FIREの自由で創る”自分らしいセカンドライフ” としてFIRE-Driven Lifestyle Innovationをテーマに、日々の気づきや経験を発信して精神的に豊かなFIREを応援します。
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