会社での経験がリタイア後に役立つものがあります。
5つ目にあげるのが「仕事を通して社会の仕組みを理解できる(=社会の解像度が高まる)」です。
今日はこの点について綴ります。
社会の解像度が高まるメリット
リタイア生活からみると、この社会の解像度が高まったことがあったからこそ「リタイア生活は恵まれている」と感じます。
恵まれているというのは、例えば、ネットで情報検索し、評判の良いお店を探し食事をとったり、好きなところに旅行したり・・。
多分、100年前だと簡単ではなかったことが、今は自在にできます。
こうしたことが「当たり前」にできるのは、その裏側にある「サービスを支える会社、人、仕組み」というものがあって、それについての解像度がサラリーマン経験で上がったからだと思います。
そう思うエピソードがありました。
子どもに聞かれた「なぜスマホで検索表示できる?」
子供にスマホを持たせたときに質問されました。
「なんで遠く離れた人とゲームができるのか?やりとりできるのか?情報を検索できるのか?」
当たり前のことを改めて聞かれると、確かにそうですよね。
そこには、スマホの部品となるチップや素材、それを組み立て製造するメーカ、設計デザインを考えた人も、開発した人も、膨大な努力があります。
また、デジタル通信をするため衛星を飛ばしたり海底ケーブルを大陸間に敷設したり、アプリを開発しデータセンタにあるサーバに稼働させたり。
スーパーで新鮮な地方産のお刺身を買って食べられるのも、漁業から物流関係者が沢山いてサプライチェーンも整備されているゆえのことです。
と、子供に説明してもピンとは来ていないようですが、いずれ社会経験をしていけば、多くの会社や人が関わって努力しながら社会が成り立っていることがわかるのだと伝えました。
社会の解像度があげる方法
こうした社会の仕組みについて解像度を高めるのは、もしかしたら本や映画などでもできるのかもしれません。
それでも、自分が仕事をしてその微々たる一部しか担えないというのを実感すると、やはり社会で実現されている「便利さ」の凄さの実感がわきます。
見たり、聞いたりも含めて五感も使ったり、自分も疲れ果てる疲労もあるからこそ、社会にかかわる人がこの「当たり前」を作っていると思うので、そこから感謝する気持ちができるのだとは思います。
終わりに
リタイア生活がストレスも少なく送れているのは、根底には、こうした「感謝」なる心境があるからだと思います。
でもきっと「感謝なんて綺麗ごとで」と捉える人もいると思います。
僕からすると、こんなに美味しいものが安く食べられたり、電車のなかで居眠りしていても何も問題なく安全にいられることも、心底、「すごい」って思うことがあります。
それだけ、テロが身近に起きて知り合いが巻き込まれたり、人種差別があったり、「ありえないこと」が当たり前に起こるところで多少なり過ごした後遺症かもしれませんが、恵まれている~と感じられるだけの解像度があるのは良しとしています。
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