今からちょうど1年半前にリタイアをしました。
リタイアに際して心に決めたこと(=心得なるもの)があります。
それは「リタイア人生をこれまでと違ったメンタリティーで生活する」っていうことです。
例えばこのブログでも「サラリーマン脳を捨てる」とか「リタイア人生は仕事人生の延長線に置かない」と、「変化」を前提に生活する日々を書いてきました。
この心得に至ったのは理由を今日は綴ります。
なお、一言でいえば、人生の大失敗で自分が変わり、人生が開けたので、リタイアも生活様式だけじゃなくマインドも変えるタイミングにした次第です。
ちょっと書くには恥ずかしい人生での大失敗や転換となる出来事を大きく3つ取り上げます。
今回はまず1つ目で、10代のちょっと重い経験です。
人生終わったと思った10代の経験
まずこれは完全に自分の「判断ミス」という大失敗です。
僕は高校生の頃に、治安が良いとはいえない南米のある国で生活していました。
夏休みのある日、数少ない日本人の高校生仲間(悪友たち)と、いつも通り友人A宅に集まっては飲んで食ってのばか騒ぎをしていました。(*当時、現地法では年齢的に合法だった)
そんな勢いもあって、深夜解散後、僕はタクシーを使わず歩いて帰ることにしました。
よく海外の大都市にあるのですが「通ってはいけない」という治安の悪い危険ブロック(道)があります。
気が大きくなっていた僕は「大丈夫だろう」と、自宅までの近道となるそのブロックを通って帰りました。
真夜中は、そこは薄暗く、車の通行も少なく、歩道は街路樹で隠れ気味です。
すると突然、アパートの陰から2人組の若い男性がパッと出てきて僕の脇腹に鋭くとがったものを押し当てて「財布を出せ」と脅してきました。
「しまった」と思っても手遅れです。
なすすべもなく時計から財布など全て奪われました。
判断ミスでの教訓
この経験で、本当、命まで奪われないのが幸いでした。
高校生ながら自分の甘い考えが招いた結末に「自己責任」というものを10代にして思い知った次第です。
「自分がコントロールできることは全て自分の責任だ」ということです。
なにしろ僕はかなり甘い考えをしていたと思います。
中学時代は学校の先生が「風邪をひくのは本人が悪い」と言ったとき、僕は「風邪をひくのは自然なことでしょうがないことだ」と思っていました。
「危険」と言われる南米生活でも、命を奪う事件があるのをさんざん聞いて知りながらも、なぜか他人事で「命を奪う泥棒が悪い」と思っていました。
でもこの経験で「いくら泥棒が悪いと正義ぶったところで、自分の命を自分が守れない自分にも責任ある」と思うようになりました。
自分が賢明な判断をして命を奪われないようにしないといけないのだと、痛感しました。
という教訓で、コントロールできる範囲の全てのことは「自己管理」や「自己責任」だという発想になったと思います。
教訓が生かされたこと
そして、この失敗から習慣として身につくものがありました。
例えば投資でも決して「近道(簡単に儲かる)が良い」と安直に考えませんし、判断→結末ということも目いっぱい想像します。
リタイア人生も同じです。
定年っていうのは社会が決めた単なる基準なので、定年まで働くか、辞めるかも選べますし、もちろん辞めたあとも自己責任です。
逆にいえば自己責任なので、自分がやりたければやれば良いだけです。
もし僕に家族がいたら、自分の判断だけで「アーリーリタイアする」というのが通ったかはわかりません。
関係者がいるゆえできないこともあったかもしれません。
幸か不幸かそういう状態でないので「自己責任の範囲だけで辞める判断が通るのは気楽なものだ」と考えていました。
まあそもそも、もらった命だと思って生きているので、生きてさえいられるのが感謝です。
終わりに
こんな10代の時の、命にかかわる判断ミスが、人生の3つの大きな失敗の1つめです。
自己責任は、ある意味「自己決定できる自由」だとも思います。
責任さえ取ればそこに自由がセットでくっついてきますし、そんな前提だと捉えると、世の中、自由ってけっこうあるのだと思っています。
と、わかってながらも理想通りに進まない人生ですが、それでも「人生は楽しむものだ」という楽観的で享楽的な価値観、サッカーボール1つで(お金もかけず)みなが幸せに遊べるシンプルさも、原点は南米生活から得たことかもしれません。
そして、サラリーマンとして長い間(魂までは売らずとも)時間を売ってしまったので、いまのアーリーリタイア生活は「心穏やかに楽しく自分らしく生きる」をあえてテーマにして、リタイア生活をこれまでと違ったメンタリティーで過ごしています。
皆さんも、そんな生き方の原点、失敗からの教訓ってあると思いますがいかがでしょうか?
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