「めんどくさい」って会話する女子に言えなかったこと

2023-09-17

倹約

t f B! P L

猛暑の東京、日中に涼しく過ごせるカフェは混みあっていました。

実はすぐ近くにいた女性2人組の会話の音量が大きく耳に入ってしまいました。

しかも内容が微妙なもので、自分も考え込んでしまいました。

今日はその内容について思ったことを書きます。

めんどくさい合戦

失礼ながら大音量で耳に入った会話はこんな感じです。

女性1:「ふるさと納税ってめんどくさそうでやってないんだよ~」

女性2:「わかるわかる~。私も歯のインプラントをした治療費が40万円かかってさあ。歯医者さんが医療費控除できるって言ってたけど、あれ、いちいち申告に行かないとダメみたいで面倒だからやっていないの~。どうせ1~2万戻るだけでしょ・・。」

といった感じです。

そして話はつきず、今度は、

女性1:「働くのも面倒だから早くリタイアしたいよ~。」

女性2:「絶対したい!でもお金が貯まってないけどね~。」

ということでした。

いろいろ突っ込みどころがありますが・・でも昔の自分も近いところがあったのを思い出し、気持ちはわかりますし親近感もわきます。

自分もそういえば「めんどくさい」があった

僕も20代はかなり「めんどくさい」と、いろいろ放棄していました。

学生の頃は「めんどくさい」と夏休みの宿題は8月下旬まで手を付けませんでした。

社会人の時は「めんどくさい」と少し帰りが遅いと駅からタクシーを使います。

そしていまでも「めんどくさい」はあります。

今日1日振り返っても、

・大事でもない手紙は人差し指でビーと破って封書をあけて中をみた

・晴れた日が続き洗濯物を干しっぱなしだったからそこから取って身に着けた

・歯磨き粉の蓋をしなかった

・パソコンの電源ケーブルを束ねずにそのままカバンに入れた

といった感じです。

でも不思議なもので、同じ今日でも、

・ペットボトルのラベルをはがしてボトルはリサイクルボックスにもっていく

・スーパーのプラスチック容器はきちんと洗ってリサイクルボックスにもっていく

・シャワーや食器を洗う時、使わない瞬間は水を止めていた(節水)

→水道は基本料の範囲でまだ使える余地はありますが、お金の問題ではなく節水の問題で

といった具合です。

つまり、人間だれでも、どうでもいいと思うことは手抜きをし、大事なことは手を抜かないという単純なものです。

なので世の中には「封書をハサミで開かないとはナニゴトか!」とか「洗濯物は乾いたらすぐにしまわないとダメだ」っていう人もいるかと思います。

そして先の女性も、本当にリタイアをしたいのであれば、節約やお金を作ること(節税すること)を面倒とは言わないはずです。

つまり、リタイアは本気の願望じゃないのだと思います。貯蓄がリタイアに必要だと認識していたら、あれこれ節約方法も実行すると思います(あるいは、貯蓄をせずにリタイアする別の方法が頭の中にあるのかもしれませんが・・)

めんどくさいの経済損失

そんな「めんどくさい」が理由で僕がどれほど過去の損失があったか、ざっと計算しました。

ざっくりですが、

①年間400万円の支出の1%のクレジットカードのポイントを喪失(400万x1%x10年間)

②年間400万円の支出をアフィリエイトサイト経由で1%のポイントを得ていない(400万x1%x10年間)

③電車や徒歩で十分に帰れるのにタクシーを使った(5回/月x3000円x10年間)

④飛行機のマイルで失効したり期限ありのギフト券を使わず(合計30万程度)

といった①~④だけでも10年で300万円ほどになります。

30年続けていたら1000万円に届きそうです。

自分の「めんどくさい」が招いた損失です。

そういえば「そそっかしい」もあって財布を落としたことも5回ほどあります。

”めんどくさい”という気持ちが改善した理由

今も僕には「めんどくさい」がありますが、20代の頃と比べるとその領域はかなり減りました。

減った理由は、仕事で「めんどくさい」が通じなくて無理にでもやる習慣があったからです。

例えば「疲れていても朝起きて仕事に行く」から「面倒な仕事もすぐにやる」といったことです。

イヤイヤとか、納得感とか、そんな自分の気持ちは一旦横に置き「とにかくやる」という行動習慣が「めんどくさい病」を取り去りました。

僕には仕事が有効でしたが、人によってはスポーツ、自分を律するものごと、本気で好きな趣味など、有効な方法が多々あると思います。

そんなきっかけが大事だと思います。

なお僕は、「めんどくさい病」が解消されると、リタイアしても再発しません。自分が価値を置く「倹約」や「エコ」は、たとえリタイアでいい加減な生活を送っていても手抜きしないものです。

終わりに

めんどくさいは、人間の持つ本来の姿なので、きっとゼロにはなりません。

でもそんなちょっとした「めんどくさい」という感覚が招く行動で、長年の経済損失は大きいものです。

ところで「お金を増やしたい」と思ったら、人は「儲かる投資の仕方」とか「節約の仕方」とか、上手くいく秘訣や法則に目がいきがちです。

でも個人的には、成功要因は普遍的じゃない(環境や条件で変わりうる)し、逆に失敗から学ぶことは着実に成功確率を高めると思っています。

なので「めんどくさい」に限らず、浪費(貯蓄を失敗させる要因)につながる習慣は、それをやめるとお金が貯まりやすくなると思います。

たとえば「見栄を張った買い物」、「これぐらいはたいしたことはない」、「ちょっとぐらいはいいだろう」といったことなどですね。

あ、ちなみにその女性2人組が知り合いだったら「医療費控除の確定申告は5年遡れるから今でも間に合うよ」と言えたのですが、そんなこと言ったら「めんどくさいおじさん」となりそうで言えませんでした・・。


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2022年3末に完全リタイア。FIREの自由で創る”自分らしいセカンドライフ” としてFIRE-Driven Lifestyle Innovationをテーマに、日々の気づきや経験を発信して精神的に豊かなFIREを応援します。
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