FIREのメリットは多々あります。
仕事の制約から解放され、時間、人間関係、住む場所の自由といったメリットを得られます。
そんなメリットを1つの言葉に凝縮させると、僕にとっては「自分らしく生きる」となります。
リタイアすると「サラリーマン脳」に染まっていたと気が付きます。
それだけサラリーマン時代は「自分らしい日々を大事に生きる」という当たり前のことを疎かにしていたと反省です。
自分らしさ曲線
自分らしさというのは主観的な感覚ですが、ざくっと人生を振り返って「自分らしさ」の度合いを曲線にして描いてみました。
これが僕の自分らしさ曲線です。
見ての通り「自分らしさ」は会社に入ってからぐっと落ちますが、FIREのFIとREを通して取り戻し、そして今は大学時代の自分よりも、もっと自分を深く知って自分らしくいられていると思います。
この「自分らしさ曲線」が戻る「落差」がFIREの価値だと思います。
ただ、サラリーマン脳が悪いということではありません。
サラリーマン脳ゆえ仕事は円滑に進められたり、自分を捨てきったから仕事への思い入れもできたのかもしれません。
まあ、凡人の僕が「自分らしい仕事をする」と好き勝手に振る舞っていたら「自分勝手な人」との会社人生で終わっていたでしょうし。
なので、サラリーマン脳の洗脳ぎりぎりまで振れながら、リタイアして戻ってくるという、振れ幅の大きさが「価値」と言えるのかもしれません。
自分らしさ曲線の各変化について
ということで、この曲線の大きな変化を各ステージごとに振り返ってみます。1.大学時代の高い「自分らしさ」
大学時代(~20代前半)は日々の生活で何ら制約もなく「自分らしい生き方」をしていたと思います。
ただ、正直言うと、感情や欲求の赴くまま好きなことをしていた自分らしさであって、自分の価値観や人生観など微塵も理解せず今から思うと次元の低いレベルでしたが・・。
2.会社に入社後の「自分らしさ」の喪失
入社してからは仕事優先となり自ずと自分らしさは二の次になっていきます。
そこからどんどん自分らしさが消滅しました。
3.40代後半の経済的自立(FI)
40代後半に経済的自立(FI)をしましたが、仕事を辞めずに続けることにしました。
ただ、「嫌ならいつでも会社を辞めてやる」という気持ちで仕事をしていたので、自分らしさを取り戻し、NOならNOと言える状況となりました。
仕事への向き合い方の軸が根本的に変わることで、自分らしさも取り戻せたと思います。4.50代での早期リタイア(RE)
50代の早期リタイア(RE)で自分らしさを大きく取り戻しました。
FIをした時の経験で「リタイアはサラリーマン人生の延長には置かない」と意識的に全てを断ち切る(非連続にする)考えで臨みました。
これが結果として、より早く「自分らしさ」を取り戻したと思います。
5.今後
今後も自分らしさを復興することに勤しむと思います。
考え方、行動、習慣も、サラリーマン時代から持ち込んだものは「本当にそれでいいの?」といった思考で(思考の自由を使って)みていくつもりです。
もしサラリーマンから惰性でリタイアしていたら
以上がFIREによって精神的自由を得る(自分らしさを取り戻す)過程でした。
もし漫然と、定年まで働いて、そのままサラリーマンの自分にこだわって生き続けていたらどうなるかを想像しました。
するとこんな曲線になるのかもしれません。
自分らしさを失わないために大事なこと
サラリーマンにありがちな「言われるままに動く」という、主体性のない会社依存な考え方で生きていては、そこには「自分」は存在しません。僕自身、サラリーマン時代を振り返って反省すべきところが多くありましたが、こうして「サラリーマン脳」という自分を操る脳に人生を支配されず、良かったと思っています。
それができた理由は、多分、何事も自ら「考える」をしてきたからだと思います。
人間にだけ与えられたその「思考の自由」という力で、自分の頭で考えれば、現役時代であってもリタイアしても、自分らしく生きれると思います。
終わりに
今回の「FIREの価値を視覚化する」というシリーズはこれで完了です。一部の皆さんからしたら「そんな時間もエネルギーもかけてわけのわからん図を作ったりと不毛だ」と思われるかもしれません。
僕がこうして視覚化したものは他の方にとっては正解と思えないこともあるかもしれません。
大事なのは正解か不正解かではなく、こうして自ら考えて答えを出すことだと思っています。
自分で考えて出した答えは「自分そのもの」ですし、僕の答えをみて「私は違う、こうだ・・」と異なる答えを考えられたら、その方の「自分そのもの」です。
答えを安易に探しにいったり、多数派の意見を無批判に受け入れたり、タイパ的に不毛だと切り捨てたり、といった近道を歩むことが、実は辿り着きたいところに辿り着けないトリックとも思っています。
引き続きFIREで僕は不毛なことをやり続けると思います。
そういった性分なのでお許しをいただくと同時に、密かに皆さんに「不毛なことをする」を推したいとは思っています・・・。
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