FIRE後の人生総収入分析(85&100歳)-資産形成逆引き戦略

2023-08-03

経済的自由・FIRE 資産額

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FIRE後~85歳と100歳時点の総収入の内訳比率(資産所得や公的年金等~)を試算しました。

人生での「経済的安泰の究極」を求めると「今時点の各々収入」という短期的瞬間風速の目線は当てにならず「人生終了時点まで各々の総収入」という長期視点で見たほうが合理的だと思ったからです。

その前提には「80歳以降は投資は難しい(判断力等含め)」や一方で「長生きすればするほど年金受給総額は増える」などの収入源の特徴を踏まえ、生涯総額で今の感覚を是正する狙いもありました。

結果、驚いたことに、結構、公的年金が大きいことや、「投資活動を断捨離する」を自分のスローダウンしたために、その比率がやはり少ないことなどが見えてきました。

早速、実施結果を報告します。

分析結果からわかったこと

これは先日実施したFIREシュミレーションのうち、各収入(キャッシュフローベース)の項目毎に比率を出したものです。

ここから感じたことは、

①年金系の比率が思った以上に高い

85歳では約半分が年金系(公的年金、企業年金、個人年金)で構成されていますが、こうした終身でもらるものは、やはり100歳までの収入で考えると約6割と大きくなります。公的年金だけでいっても85歳で26%、100歳で32%と、やはり柱の1つとなっています。

特に、僕の場合は50代半ばでのリタイアなので、年金の積立額がやや大きいことや、ずっと長年の個人年金(終身)などもあり、そこも押し上げている理由です。

②資産所得(資産運用益)が思ったほど高くない

一方で、一般的にセミリタイアで主力となる資産所得は、僕の場合、円建、外貨建てでの株式、投信、社債等の運用益ですが、85歳まででも20%、100歳までで17%と比率が低くなっています。

この理由は2つあって、1つは既に現段階、「守りのポートフォリオ」として利回りを犠牲にしているためです。

また、75歳からは資産運用をスローダウンする前提(判断力なども考慮し)なのでその役割は限定的です。

③不動産収益は安定的で主力となっている

一方で不動産は、頭脳を使わず貸すだけの側面が強いので、計算上も高齢となってもスローダウンせず、また相続対象ともなるのでずっと保有する前提としています。

それゆえ、生きている限りの収益源として貢献するので、85歳までで26%、100歳まででも24%と、やはり主力となっています。

FIRE以降の総収入という分析の意味

今回、もちろん何歳まで生きるかわからないとしても、85歳、100歳を切り口に、FIRE後からその年齢までの総収入をおよそ試算することで、それぞれの役割の大きさがわかってきます。

公的年金については、「あてにならない」と思われる若い人もいるかもしれません。

でも各国の動向をもいても、制度上の歪みから、受給開始年齢が遅れることは起こっても、とりっぱぐれるということはないと、個人的には思っています。

もちろんフランスのような大騒動になるとは思いますが。。。

この分を当てにできないと判断する場合は、その分、やはり資産運用などの自分のコントロールできる方法で比率を上げるしかありません。

といった気づきを含めて、こうした数字をいろいろな角度でみることは、今の手段やアプローチを見直すきっかけにもなるので大事なことだと思います。

試算の難しい点

なお、冒頭の通り、これはFIRE後のキャッシュフローのシュミレーションです。

資産元本は増やさずに得られるキャッシュを収入として算定しています。それを再投資して元本を増やすアプローチを前提とするなら、それを一定時期から分配させていく方法も取れます。

いずれにしても、今回のように85歳なり100歳なりの時点で「総収入がどうなるか」と俯瞰してみればいろいろ気づきになりますが、一方で、資産を幾ら残すかという点をFIXさせないと、そうした「取り崩し可能資産」を含めた比率を求められません。

そこが今回、迷った点でもあり、やはり出口を決めることの大事さを痛感したという気づきです。

終わりに

ちなみに僕は若い時、「投資こそすべて」と思い年金なんて頭の隅っこにもありませんでした。

もちろん、投資のポートフォリオとして偏らず、金利が異常に高い時期にあえて人が手を出さない終身保険に入りましたが、それは逆張りの一環です。

「その時の視点」から見える世界と、「俯瞰」してみえてくる世界の差分はどうしてもありますし、そこからいまの作戦の見直しをすることは有効です。

というつもりでやったのですが、実は。。

この結果から僕の迷いが生じてしまい「年金比率が高いのだし投資で冒険してもいいのでは・・」と、せっかく昨今「投資を断捨離」しながら、その心が揺れてくる、なんともふわついた自分の気移りが心配です・・・。

僕にとってはぐだぐだなシュミレーションになってしまいましたが、皆さんもそれぞれ、何らかの気づきにつながりましたら幸いです。


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自己紹介

2022年3末に完全リタイア。FIREの自由で創る”自分らしいセカンドライフ” としてFIRE-Driven Lifestyle Innovationをテーマに、日々の気づきや経験を発信して精神的に豊かなFIREを応援します。

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