仲間と群れるのが好きだった中学時代の黒歴史

2023-07-15

人生

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思い返すと「アホなことをした」という自分の黒歴史が何幕かあります。

第1幕が中学時代の江口君事件です。

必ずクラスにいますよね。仲間と群れるのが好きで、馬鹿なことや目立つことをするのが「カッコいい」と勘違いする中学生です。

そんな「群れの先頭」だった僕がやらかしてしまった汚点です。

群れる心理

クラス男子の特定6,7名の群れていたのは、みんな共通して

・1人だとカッコ悪いという異常に高い自意識

 →実は周りはそんなこと気にしていないが・・

・群れなければ群れる女子グループ(美人多し)と仲良くできない

 →クラスNO1の美人女子を除き、2位からトップは女子同士も群れていました

 →1人では女子と話せない気弱男子ゆえ、男子の群れで女子と仲良くなる魂胆です

・群れているといじめにあわない

 →目立つ男子同士で群れていると本当のワル(学校にはほとんど来ません)からいじめにあわず一緒に馬鹿なことをして仲良くなります。

江口君事件のきっかけ

こんな理由で「目立ちたいのに恥ずかしい、怖がり」なダメ男が群れていたわけですが、時に「群れ」が暴走します。

当時、僕が勇気を出して夜中に自動販売機で江口本(→江=え、口はカタカナ読み)を買いました。

70年代の江口本はビニールに入って売られ(自動販売機でも)、キラキラする写真の最もみたい箇所は「黒塗り」です。

先生とも仲が良かった僕たちは、美術の先生に「黒い塗料を取るにはどうしたらよいですか?」的な情報収集をして「ベンジン」だとか「特定の塗料」を専門店で買い集めました。

自宅に集まって「化学実験」をすると黒塗りが少し薄くなりました。

薄くなったところの下にある物体がうっすら見えているようです。

もしかしたら頭のなかに勝手に描いた「未知なるもの」を黒塗りに脳内投影していただけかもしれません。

ということで当時の科学力をもって僕たちの戦隊ヒーローとなってしまった江口本を、「そうだ!江口君を学校に連れて行こう!」となりました。

江口君事件が起きてしまった

僕がドキドキで眠れず、いつもより30分も早く学校についてしまいました。

1時限目の授業が始まる前から、群れる仲間と江口君を相手に大喜びです。

2時限目の始まる前の10分間の休憩時間も、あっという間に江口君と楽しく過ごします。

3時限目前も同じ繰り返し。

ただ、4時限目は体育でした。

校庭に出るので僕は「江口君」を机の中ではなく(不在時に持ち物チェックがあって机の中を見られる可能性がある)、クラスの最後尾にある「ロッカーの後ろの隙間」に隠れてもらいました。

体育から戻って江口君をさがすと「なんと、そこにいない」のです。

必死になってロッカー全部を動かし「どこだどこだ!」と探しても行方不明でした。

僕たちの結論は「先生に連れていかれた」でした。

そうです怖い怖い「職員室」にいるのっでは・・との結論です。

職員室に出向くと

大事な大事な江口君の親であり「監督責任」があるのは僕です。

僕は1人、学生服をきちんと着て、昼休みの職員室に行きました。

かつ丼を食べていた担任の先生に「すいません。江口君を返してください」というと、先生は見向きもせずに「ちょっとまっとれ~」と怒っていました。

僕は先生の近くでこれ以上背筋が伸びませんという直立起立で待ちました。

身長測定をしたら10センチぐらい高くなっているかもしれません。

やがて「よし、こっちにこい」と別室に連れていかれました。

「おまえ気がゆるんどる。受験生なのになんだ~!」と怒鳴られました。

「は~中3の春なので受験生ですが受験気分ではありません・・」と心で思っても口には出せません。泣きそうな顔をしたままにしました。

「おい、ポケットには何がはいっとんじゃ。」と、先生は僕の学生服のポケットを触わりだしました。

そこには小さな本が入っています。

「おい、なんじゃこれは!出してみ-」と猛烈に怒る声で言われました。

自分でも忘れていたのですが、たまたま、ポケットには学研の本の付録でついていた手のひらサイズの「社会科の要点」という参考書が入っていました。

先生はきっと「まさかミニ江口君がいるのでは!」と誤解していたと思います。

ですが取り出すと参考書。

先生は拍子抜けの様子でした。

「なんで持ち歩いている?」と言われたので「電車のなかで勉強しようと・・・」と小声で言いました。

実際、電車のなかでは美人女子しか探さないので見てはいませんが。。。

「反省してるのか?」と先生に言われ、起立したまま頭が地面につきそうなぐらいに折り曲げて謝罪をしました。

「今回だけは見逃そう。絶対に江口君は学校に連れてくるなよ。」

と先生は言ってくれました。

江口君事件からの教訓

そんな江口君事件。中学生ながらいろいろな教訓がありました。

教訓1:1人じゃ何もできずに群れたがりの僕は、「群れを楽しませよう」とついつい悪ふざけに暴走しがちです。そんな浮かれやすい自分には気を付けよう。

→今の時代に僕が中学生だったら、SNSで炎上してしまう(醤油ぺろぺろほどじゃないにしろ)悪いことで問題児だったかもしれません。

教訓2:化学実験も最強戦隊の成果発表も、自宅だけにすべし。

教訓3:とりあえず、学生服ポケットのなかには「良い子」グッズで一杯にすべし。

ということで、そんな教訓3について群れる仲間に伝えたら、みんな同じように「防衛策」としてマメ単語帳だの、いろいろとポケットに入れるようになりました。

実際、登校時に校則違反で門のところで先生に捕まった仲間はこの作戦で放免されました。

終わりに

いまも東京アーリーリタイア生活。結構、群れるのが好きです。

中学3年生と今の違いといえば、

・起立した姿勢で地面まで頭がつくような屈伸ができない! (-_-;)

・群れながらも自分だけの時間を大事にすること

の2つです。

多分、学生時代とは違って、あっちの群れ、こっちの群れ、と群れごとのつきあいもある分、自分だけの時間も大事なのかもしれません。

あ、「江口君がどうなったか」って?

はい、その後は時代の流れと共に消滅してしまいました。

ですが今でも僕の心に(脳裏に?)キラキラ、ドキドキをもたらす江口君が生きてます!


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2022年3末に完全リタイア。FIREの自由で創る”自分らしいセカンドライフ” としてFIRE-Driven Lifestyle Innovationをテーマに、日々の気づきや経験を発信して精神的に豊かなFIREを応援します。
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