今朝のテレビ番組で少子化問題が議題になっていました。
コメンテーターは「非正規雇用者の未婚率が高い。」「経済的な安定がなければ、結婚もしないし子供も生めない」といった少子化の原因を解説していました。
確かに、お金の心配が尽きないなか、結婚だ子供だという前に、自分の生活維持が大事です。
その時、僕がふと思い出したのが、30年も前に一緒に仕事をした「人生を逆走して、夫・子供・仕事・学歴の全てを手に入れた」高卒のアメリカ人女性です。
今日は、その奇特な彼女のことを綴ります。
どんな人物かと思いきや
彼女は30代後半で、浅黒い肌をしたいわゆるマイノリティーのアメリカ人女性です。
「すごい人物が提携先のアメリカ企業から送られてくるぞ」と、当時の部長が目を輝かせ、20代半ばの僕を呼び出し「彼女から見習え」と、日本での受け入れを任されました。
しばらくチームを組むことになりました。
そんな女性が来日し初めてお目にかかるとき、さぞかし映画に出てくるような颯爽とした振る舞いの女性が来るかと思えば、びっくりです。
アメリカの片田舎のドラッグストアのレジで笑顔一杯に対応する感じの、素朴な、気の良い、田舎っぽいぽい女性です。
そんな彼女が、ある日、自分のキャリアを語ってくれました。
人生逆走のキャリア
彼女は高校を卒業し、その会社に入社したそうです。
その数年後、当時の恋人との間に子供ができたそうですが、彼氏は離れてしまいました。
そこで彼女はシングルマザーとして子供を産んで育てることにしたそうです。
子供を育てながら、仕事も頑張り、成功し、ある男性と知りあって結婚。
その後、仕事も順調なので、働きながら大学に通って卒業をして学位も取った。
うん??つまり、彼女の人生は逆走で、
高卒→入社→妊娠→婚外出産→結婚(再婚)→大学進学(働きながら)→今(仕事に成功)。。。
驚きのポイント
彼女が歩んだ人生は、確かに順番は違えど、結果的に「子供、夫、仕事、学歴」の全部を手に入れることができています。
彼女の逞しさも、そうした生き方を実現させてしまうアメリカ社会も、すごいなと、当時思ったものです。
その頃(30年前)の日本は、ちょうど「男女差別なく仕事の機会を与えよう」と「機会均等雇用法」が生まれ、女性の社会進出がようやく進みだした頃の話です。
そこから30年、日本ではまだこうした婚外子、学び直し(学位取得)、女性の仕事での地位向上、子育て、どこをとってもまだまだです。
人生には「既定路線」というのがあって、そこから外れると「失敗」とか「即退場」とも言わんばかりの目で見られますからね。
僕もアーリーリタイアをしていることを言うと、「仕事せずにプラプラしてて」という好奇の目で見られることもありますし。
終わりに
そんな少子化問題の報道番組で思い出したこのストーリーのあと、夕方、またおもしろいニュースが流れました。
「一夫多妻制の男性が逮捕」
少子化問題・・その出世率回復だけならば、イスラム社会のように一夫多妻制も解決策じゃないか・・。
まあでも、一夫多妻制をしているイスラム系の当事者男性たちの「全ての妻を均等に扱わなければアウトだ」という裏話や気疲れは、とても羨ましいものではありませんが。。
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