リタイア後は平日の日中時間の居場所が現役時代と大きく変わりました。
そのため、現役時代の日中に都心オフィス街では絶対に見かけない光景を頻繁に見るようになります。
今日も日中の晴天で、河津桜を見るために近所の公園の遊歩道を歩いていたら、その「ほっこり光景」に遭遇です。
保育士さんが押すカートに幼児5,6人が乗せられ、遊歩道に入ってきました。
その光景をみて「ほっこり」と感じました。
こんな感じです。
今日は、そんな光景や思うところを書いてみます。
お散歩カーとは
このカート「お散歩カー」と呼ばれます。
保育士さんが園児たちを安全に輸送しながらお散歩をするための乳母車です。
オフィス街では見かけることはありませんでしたが、リタイア後、あちこち公園や道端で頻繁に見るようになりました。
時々、車通りのある道を保育士さんが子供と手をつなぎながら数珠状(先生→子供1→子供2・・・)になって歩く光景もみますが、「幼児が手を放して車道に出たら危険だな」って心配になっていました。
そんなせいか、がっつり囲いのあるカートの中で、手すりをつかまりながら立ち乗りしてニコニコ顔で運ばる幼児たちをみると安心します。微笑ましさ満点です。お散歩カーの正式名称と用途は
お散歩カーは「ドナドナカー」とも俗称で呼ばるそうですが、業界では別名で「避難車」と呼ぶそうです。
というのも、災害時における避難車の役割を想定していて、一度に数人の園児を避難移動させるそうです。
保育施設を運営するうえで欠かせない備品とのことですが、たしかに緊急事態で幼児を安全に移動させるうえでは必須ですね。
避難車用は細かい安全要件もある
防災を兼ねたものは、避難車規定が各自治体で設けられているそうです。
・箱型でシート(椅子)が備え付けられていないもの
・ノーパンクタイヤであること
・囲った幕が防炎素材であること
・折り畳みタイプでないもの
などが条件らしいですね。
なるほど納得する次第です。
確かに震災などでは窓ガラスが割れて道に飛び散ったりするなか避難するとなると、パンクをしがちです。
そういえば、吉川晃司の有名エピソードですが、東日本大震災の時に被災地に出向き、瓦礫でパンクする自転車を直したりトラックで輸送したそうですね。
パンクを治すスキルも大事かもしれませんね。
幼児目線で考えると~
そんなお散歩カーに乗った幼児たちを観察すると面白いです。
通り過ぎる人をキョロキョロ眺める幼児をみていると、きっと、日頃の自分の目線より高い位置からの眺めが気持ち良かったり、ガタガタと動く振動が楽しかったり、スピード感にワクワクしているのだろうな~と思いました。
ただ、保育士さんは大変ですよね。
2歳児だと平均体重が13キロです。6名で78キロ。それにカートの重さも加わります。
そりゃ、体力も必要ですね。
連れ去られているようで嫌だという人も
そんな微笑ましいお散歩カーですが、ネットでは稀に「連れ去られているようで嫌だ」「運ばれている感じが嫌だ」という人もいるようです。
決して、子供たちが泣きながら、嫌がりながら乗っているわけではないように見えるのですが、そんな見方をする人もいます。
僕がみかけるのは都心ですし、園児が手つなぎで歩くのは危険と感じるのですが、もしかしたら車の通らない田舎などの環境では、幼児はのんびり歩くほうが良いということかもしれません。
他にもほっこりする光景が
ほか、平日の日中に出歩いていると、乳母車があて、そのなかを覗き込むとワンちゃんが寝ていたりとか、おじいさんとおばあさんが公園のベンチで仲良く座ってしゃべっていたりとか・・現役時代はそんな光景に出くわさなかったのか、出くわしても目に映っていなかったのか。。不思議な気がします。
なんとなく、後者なのでしょうね。
目に入っても見えていなかったものが、リタイアして、あらためて見えるようになるのは、リタイアの副産物なのでしょうかね!
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