2022年もあと残すところ3日です。
この1年を振り返る時期ですが、何か後悔はありませんか?
今回、「仕事がストレスだから会社を辞めたい」という親戚の男の子から相談されたことに関連して、後悔しない判断方法について書きたいと思います。
後悔の種類
後悔の種類は「やらなかった後悔」と「やった後悔」に分けられると言われます。
ネット上でも成功者に限って「努力は必ず報われる」「やらない後悔は一生残る」となりますし、現実路線のタイパ(タイムパフォーマンス)志向の人は「成功しない限りやるだけ無駄」ともいいます。
そもそも「やらなかった後悔」と「やった後悔」と二者択一で判断することは意味がありません。
ブランド品を買うような場合
簡単な例として、欲しいブランド品が高くて迷っていたとします。
その時に「迷うなら買ってしまえ~」というイケイケAさんもいれば「迷うぐらいなら買わない」というコンサバBさんもいます。
これをAさんBさんのどっちが正しいかと二者択一で判断しようとすることそのものは無意味です。
もし、ブランド品が翌日に売り切れになっていたらイケイケAさんは「昨日買って良かった」と喜びますし買わなかったコンサバBさんは後悔します。
でももし、ブランド品が値引されて今日売っていたら「昨日買わなくて良かった」とコンサバBさんは喜び、高値で買ったイケイケAさんは後悔します。
買う買わないという「二択」で考えると状況次第で後悔します。そうならない為には「買うvs買わない」より「得られる価値>お金?という比較が大事です。
出費に見合う価値かは、多くの人が自然に持つ尺度で、選択を広げるのに有効です。
例えば、ブランド品と同等額を使った他の選択肢として、旅行に行く、資格の勉強代にする、両親へプレゼントを買う・・・から貯蓄にまわすという選択も出てくるかもしれません。
こうして判断すれば、後悔の少ない判断に繋がりやすくなります。
人生の決断をする場合
難しいのは人生の決断に関する選択です。
例えば、「ストレスの多いこの会社を辞めるべきか否か。」「つきあっている相手と結婚するか否か。」「貯蓄もできたからFIREするか否か。」などです。
こうした判断についても、会社を辞めて上手くいった人や結婚生活やリタイアライフを幸せに送っている人は「やらない後悔は一生残る」と言いがちです。
そんな言葉を鵜呑みにするのは危険です。
こうした人生を左右する判断となると、本人も冷静さも失いがちで、どうしても「やるvsやめておく」の二択になりがちです。
先のショッピングの例のように「得られる価値>お金」というような、お金の使い方のわかりやすい選択肢が複数、思い浮かびにくいからです。
ですが構造は一緒です。
ストレスの多いこの会社を辞めるべきか?
これが親戚の男の子の悩みでした。
会社を辞めるvs辞めない、という2拓の選択肢から抜け出さないといけません。
辞める(A社に行く or B社に行く) vs 辞めない(同じ会社で仕事を変える、上司が変わるのを待つ、休職をする)・・など、毎日疲弊しているなかで酷だったのですが、こうした選択肢を作るように一刻も状況を改善することです。
辞めても行くあてがなく、かといって辞めないと精神的にもつぶれてしまう、ということならば、つぶれる前に辞めるべきです。
そんな選択肢があるならもうやっていると思う人生の罠
なかなか打つ手がなくてこういった反論が出てしまいます。
「僕もそんなことはわかっている。わかっているけど、人生に失敗したのだからしょうがないんだ!」
どうやら、大学受験で志望していたBランに落ちて、本人いわく、Fランの大学を卒業した。転職しようにも学歴が仇となって転職も難しく、その失敗が人生全てを台無しにした。
その子もいまは成功者
その子はいま仕業をしています。
当時に相談に乗った時に、僕が話たなかで、本人にとって役に立った2つの助言があったと言われました。
①
学歴なんて社会に出て10年もたてば大きな価値もなくなる賞味期限のある看板
② 希望する大学に入れなかった過去ことは、何もしないと失敗となる。それを穴埋めする資格を取ってリカバリーすれば、失敗にはならない。全ては過去のできごとではなく今の自分しだい。
終わりに
「やらなかった後悔」と「やった後悔」の間で悩む人生よりも、何を選択するか、その選択肢をより多く持って、自分で選択できる状態にしておくことで、少なくても、後悔になるような失敗を踏まずに生きていくことができます。
受験の失敗も、仕事の失敗も、昇進試験に落ちることも、それにかわる何か資格や経験を得るようにするだけで、いざその環境から抜け出そうというときの人生の選択肢は減らずにすみます。
何か辛かったり大変な袋小路に迷い込んでも、そこから脱出する方法であったり、自分らしい生き方にたどり着くようなドットをつなぐことなります。
年末差し迫った今日は、そんな良い報告を聞けて嬉しい日となりました。
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