投資の勘所を鍛えるためのクイズを息子たちに出した話

2022-12-22

投資

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僕が社会人になった息子たちと飲みに行くと必ず投資について話してしまいます。

親としては子供たちが逞しく人生を生き抜くために「魚を与えるよりも釣り方を教える」というやり方で接することを心がけています。

そのために、投資マインドを醸成するのに役立つようなクイズを出したりしておもしろおかしく過ごすように努めています。

今回、そのなかでも「投資感性」を刺激する設問をした時のことを話します。

投資をされている方には基本的すぎますが、今日は、そうした投資初心者にどうEye-Openな刺激を与えるかという観点で書きます。

投資クイズ

僕の息子たちは上場企業に勤めるサラリーマンなので「そのサラリーマンのあなたならどうする?」という前提で質問を出しています。

Q:いま手元に100万円があります。これを1年間銀行で定期預金で預けるとせいぜい年率0.1%なので税引き前で1年で1000円増えます。では、初心者が株式投資で得られる利回りが年5%と言われるので1年で幾ら稼げるか?

答えは簡単です。税引き前で5万円と言うでしょう。実質は源泉税や取引手数料などで4万円を少しきる程度の受取額になることを説明します。

そこで追加の質問です。

Q:では、二人が(息子たちのことを言ってます)この100万円を元手に株式投資(実質利回り4万円の利益)の20倍、年80万円を受け取ることができる投資をすることができます。それは株式投資よりもリスクが少ない方法ともいわれますが、一体、その投資は何でしょう?

もちろん、「年末ジャンボ」なんて答えていたら破門です・・。そんなジョークを兼ねて解説するのは「不動産投資」です。

厳密にはいろいろ突っ込みどころがあるのは承知ですが、都内で実質利回りが4%となる2000万円の物件を手に入れれば年間で手残りが80万円です。子供たちのいまの給与でも取得することができる現実的な路線です。

不動産の実質利回りとは、その物件を賃貸に出して得られる年間家賃収入を購入価格の総額で割ったものです。総額2000万円の物件を取得し月10万円で貸せば年間120万円。

つまり年間収入(120万円)÷購入総費用(2000万円)=6%

実際には諸経費、保険、金利、固定資産税などの出費が出るので年間4%が実質的に手元に残る実質利回りとして、年間80万円の手残りになるというものです。

あくまでも都内の築浅の中古物件を少し上手にかって 平均的な実質利回りを空室なく運用できた場合を想定したシュミレーションです。今はここまでいかないかもしれません。

ポイントは、投資において「レバレッジ」すると手残りが大きく違う、という考え方を伝えるのが狙いです。

不動産ビジネスに見る手元資金と利益の相関

つまり、手元に100万円しか投資資金が無い場合にどうするか?

それを株式投資をして年4万円の利益を得るより、同じ資金を頭金に不動産投資をすれば年80万円になるということです。

なぜ20倍もの手残りを増やせるのか?

それはサラリーマンが持っている「社会的信用」を資産として活用しているからです。銀行はたとえ100万円の頭金しかないサラリーマン相手でも2000万円の物件を買うローンを提供してくれます。

「少ない元手で大きな利益を上げる」という「レバレッジ」という考え方が大事で、そこに自分の持っているあらゆる資産(社会的信用を含む)を活用してこそ、少ない元手でもより多くの資産を増やすことができます。

サラリーマンにとっての資産形成の近道

株式投資で現物取引をする場合、元手資金の金額で得られる利益が概ね決まってしまいます。銘柄を買う努力は一緒ゆえ、100万円の元手で4万円を得ることも、1億円の元手で400万円をえることも、同じ努力で同じ4%の利回りで、得られる結果は大きく違います。

資産形成は、資産をもって所得を作り、その所得を再投資して資産を増やし続けることです。そして資産として使うものは、必ずしも現金である必要はありません。

資産形成で自分が持っている資産を”現金”だけと近視眼的に規定せず、広い知識や視野で柔軟に考えていくと、より効率的に資産を増やすことができます。

それを、このクイズを通して説明するのです。

終わりに

なお、株やFXでも信用をもって実際の現金以上に買い付けることができますが、それは危険である説明も投資初心者の子供たちには必要です。

不動産投資はいろいろなやり方があるので、個人的にはサラリーマンにあった方法であると思っています。

実際に僕がどう不動産を活用したかは別途、記事にしたいと思います。

なお、株式投資が悪いと言ってるのではありません。最初の元手100万円で不動産投資をして、次に毎月3万なり5万なりを積立投資で増やしていき、さらに100万円の余剰資金ができれば少しリスクのある株を買って10倍のリターンを狙う、などの方法もありえます。

この辺りは属性や性格、相場のトレンドなどでどういったマネーゲームが良いかは変わりますし、それが投資の難しいところで面白い点ではあります。

自己紹介

2022年3末に完全リタイア。FIREの自由で創る”自分らしいセカンドライフ” としてFIRE-Driven Lifestyle Innovationをテーマに、日々の気づきや経験を発信して精神的に豊かなFIREを応援します。
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