止まらない円安が給与に与える影響をリアルに語った

2024-04-26

アーリーリタイア生活

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ドル円相場がいよいよ156円台に突入しました。

円安というと「輸入物価が上がる」「海外旅行が高くなる」といった話が目立ちますが、働く人の給与への影響も立場によってかなり違います。

為替の影響を受けながら働いている現役サラリーマンの同窓たちと話してみると、同じ円安でも順風の人もいれば、逆風の人もいました。

今回は、①日本企業から海外駐在中、②アメリカの現地企業で勤務、③日本の外資系企業で勤務という3人の実例から、円安が給与や生活にどう影響しているのかを紹介します。

円安で海外駐在員のドル給与が目減りした

日本企業から海外駐在をしている友人は、円安によって現地で受け取るドル支給額が減ったそうです。

彼の会社では、会社ではグロスアップ(わりと一般的な方法です)といって、日本国内で働いていた場合の給与を基準に、日本側で3割、海外側で7割を支給する仕組みになっています。

海外で支給される7割分は円からドルに換算されるため、円安になるほど現地で受け取れるドルは少なくなります。

例えば年収1,000万円で、そのうち海外支給分が700万円相当だとします。単純計算では、1ドル100円なら7万ドルですが、1ドル156円なら約4.5万ドルです。

もちろん実際には、海外勤務手当や赴任先の物価水準に応じた地域係数などで補正されます。赴任先の生活費が日本の1.5倍なら、それに応じた調整が入るような仕組みです。

それでも、そもそもの円換算額が円安によって目減りしているうえ、現地では物価高も続いています。係数による補正だけでは追いつかず、かなり質素に暮らしているそうです。

そんな彼が円安で助かっていると話していたのが、現地の日系スーパーマーケットでの買い物でした。

海外生活では、日本産のお米や冷凍食品、お菓子などは貴重です。商品によっては、以前よりドルベースで割安に感じられるものもあるそうです。

とはいえ、生活全体で見れば現地給与の目減りと物価高の影響の方が大きく、今回の3人の中では「円安のやや犠牲者」といった立場です。

アメリカ国内の現地企業でドルで稼ぐ恩恵

もう1人は、アメリカの現地企業で長く働いている友人です。

給与も生活費もドル建てなので、アメリカで暮らす日常生活についてはドル円相場の直接的な影響はほとんどありません。

一方、現地のインフレによって生活費はかなり増えているそうです。ただ、給与もある程度インフレに合わせて上がっているため、生活水準そのものは大きく変わっていないとのことでした。

そんな彼が円安の恩恵を感じているのが、日本でかかる支出です。

彼の子どもは日本の大学に進学しているため、海外から学費や生活費を仕送りしています。

例えば、日本で年間150万円かかるとすると、1ドル110円なら約1万3,600ドル必要ですが、1ドル156円なら約9,600ドルで済みます。

同じ150万円を送るにも、ドルで稼いでいる側からすると必要な金額が大きく減るわけです。

教育費の負担が大きい時期だけに、「今の円安はかなり助かっている」と話していました。

ということで、今回の3人の中では「円安のやや恩恵者」といった立場です。

日本の外資系企業では円安が給与にプラスになるケースも

そして最後が、アメリカ系企業の日本法人で働く友人です。

彼の会社では、基本給に加えて変動給の割合が大きく、その変動部分はグローバル全体の業績に連動しているそうです。

そのため、今回の円安は結果的に変動給にはプラスに働いているとのことでした。

また、円安になると、日本法人の人件費はドル換算した場合に本国から見て相対的に安くなります。

友人によれば、本社のファイナンス部門から日本の人件費について同情されることもあるそうで、「人件費に見合った稼ぎを上げろ」というプレッシャーも以前ほど強くないとのことでした。

ただし、良いことばかりではありません。

日本法人の売上が円建てで増えていても、適用する為替レートによってはドル換算すると伸びていないように見えることがあります。

そのため、本国への説明では「日本では売上が増えているのに、ドル換算するとそう見えない」といった為替要因の説明が必要になり、かなり面倒だそうです。

つまり円安は、給与や人件費には追い風になる一方、売上の見え方には逆風にもなります。

今回の3人の中では「円安の最大の恩恵者」に近い立場ですが、本人としては単純に大喜びというわけでもないようです。

終わりに

円安だけでなくインフレの影響も大きいなか、「では、この円安時代に最も効率よく稼ぐ方法は何だろう?」という話になりました。

僕たちの結論は、「海外企業に本国採用され、外貨ベースの給与を得ながら日本に住んでリモート勤務する」です。

日本の地方都市に住み、海外企業の給与水準で働く。これなら、円安の為替メリット、日本の比較的低い生活コスト、生活の質の高さを“いいとこ取り”できます。

とはいえ、こうして日本の安くて何でも美味しい居酒屋で、安全な食を安心してのんびり楽しむことができる。

円安について散々話した末に行き着いたのは、「こんな豊かで素晴らしい日本に生まれて、やはり良かったよね」という、ささやかな愛国心でした。


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自己紹介

2022年3末に完全リタイア。FIREの自由で創る”自分らしいセカンドライフ” としてFIRE-Driven Lifestyle Innovationをテーマに、日々の気づきや経験を発信して精神的に豊かなFIREを応援します。
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